フェアリーS
レース展望

2歳牝馬による中山スプリント重賞。過去10年で1番人気は[2-1-0-7]で3連対。後入れの偶数馬番は[2-1-0-1]に対し、奇数馬番は[0-0-0-6]で連対なく不振。偶数馬番は全て8番というのがオカルトデータ。2番人気[2-2-3-3]で4連対、3番人気は[3-2-0-5]で5連対。馬連は10倍台までが6回と堅く収まることが多いが、最近2年は66倍、855倍と荒れている。奇数馬番の1番人気が不振に終わると荒れる傾向がある。前走は阪神JFなら着順不問、阪神JF以外は4着以内が目安になる。穴で芝1200m実績のある内枠の人気薄に注意。

抽選なしで出走できるのは、エフティマイア、トラストパープル、ハートオブクィーン、ビーチアイドル、マイネレーツェル、ルルパンブルーの6頭。エフティマイアはデビューから3連勝で新潟2歳Sを制したが、その後は京王杯2歳S13着、阪神JF17着と不振。京王杯2歳Sは稍重、阪神JFはハイペースで前に行き過ぎとそれなりに敗因はあるが、今回は急坂のある中山が課題になりそう。トラストパープルは阪神JFで最後方のままシンガリ負け。初めての右回りが影響したのか全く見せ場がなかった。くるみ賞の勝ちっぷりならもっと走れそうだが、一変があるかは微妙なところ。

ハートオブクィーンは京王杯2歳S10着、阪神JF11着と不振。中央入り後、調教の動きは目立っていたが、傷腫れでファンタジーSを回避してから歯車が狂った。今回はラベンダー賞、函館2歳Sを連勝したときと同じ芝1200m。高速決着に課題はあるが、距離短縮はプラスに働く。ビーチアイドルは新馬戦とフェニックス賞を連勝した当時はいかにも仕上がり早の牝馬といった感じだったが、ファンタジーSでは馬体が20キロ増えて雰囲気が一変していた。ファンタジーSは強敵相手に0.5秒差の5着なら上々。2戦2勝の芝1200mなら面白そうだ。陣営はデムーロを確保した。

マイネレーツェルは芝1200m[2-1-1-0]と崩れていない。400キロの小柄な牝馬だが、勝負根性があり、芝1200mの4戦は全て上がり3Fメンバー最速と末脚がしっかりしている。これまで小倉、京都と平坦コースしか走っていないので、急坂のある中山が課題だが、崩れない強みを発揮するか。ルルパンブルーは芝1400mでは詰めが甘くなるが、芝1200mは2戦2勝で中山のカンナSを勝っている。カンナSは6頭立てで全面野芝、今回はフルゲートでオーバーシードと条件は違うが、コース実績は評価できる。少しズブいので、多頭数で揉まれたときが課題か。

抽選出走組では、未勝利戦でエイムアットビップに勝っているサマーエタニティ、新馬戦を好位から抜け出して4馬身差で楽勝したスワンキーポーチ、サフラン賞で0.3秒差の7着があるフラミニアンウェイ、新馬勝ち直後のベコニア賞でクビ差2着のメイビリーヴ、カンナS3着&サフラン賞2着があるメジロアリスあたりか。阪神JFと朝日杯FSはどちらも抽選で出走した馬が制した。今年は馬インフルエンザの影響で素質のある2歳馬のデビューが遅れている。賞金上位馬は色々と不安を抱えているので、抽選出走組にもチャンスはありそうだ。馬場傾向と枠順にも注意したい。

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