関屋記念
レース展望

夏の新潟のマイル重賞。過去10年で1番人気は[3-1-4-2]で4連対。01年に新装されてからは[2-1-3-0]と堅実だが3着が多い。過去10年で2番人気は[2-0-2-6]、3番人気は[1-1-2-6]で各2連対と不振。01年以降は1、2番人気で堅く収まった05年を除き、8番人気以下の人気薄が連対している。新装後6年の馬連は51倍、35倍、124倍、30倍、9倍、373倍と05年を除き中穴以上。8番人気以下の人気薄が必ず3着以内に入っており、3連単は大穴が狙える。この時期の新潟はかなり暑いだけに夏に強い馬、調子のいい馬に注目。別定戦だが、状態面とコース適性で多少の力関係は逆転できる。

カンパニーはこのメンバーに入れば実績上位。約9ヶ月ぶりの出走になるが、6月下旬から坂路で乗り込んで1週前は攻め駆けするトシザヘネシーに先着した。仕上がりは悪くない。前4走は58キロだったが、今回は2キロ減の56キロで出走できる。斤量57キロ以上では[1-0-0-9]に対し、56キロでは[2-2-0-1]で重賞3連対。直線で弾けた京阪杯は56キロだった。新潟は初めてだが、半兄レニングラードは新潟記念2着、ニューベリーは関屋記念3着、半弟ゲイルは先週新潟マイルで強い勝ち方。新潟外回りで激走の下地は十分にある。先週の新潟芝で福永騎手は[2-1-4-4]で複勝率63.6%。コースを把握できているようだ。

シンボリグランは脚部不安でひと息入れ、約5ヶ月ぶりの出走。攻め駆けするタイプで分かりにくい面はあるが、この中間は好時計を連発している。この後はマイル路線に進むということでマイルのここを使ってきた。昨年のマイルCSではダイワメジャーに0.3秒差の3着。最近は詰めが甘く勝ち切れないが、折り合えば切れる脚はある。カンファーベストは昨年の勝ち馬。今年も休み明けだが、[1-3-2-1]と久々を苦にしないタイプ。昨年は関屋記念を勝った後に京成杯AHで2着しマイル適性を証明した。今年も昨年のようなレースができれば侮れない。問題は江田照騎手から安藤光騎手への乗り替わりか。

あとは降級戦のテレビユー福島賞を楽勝したアポロノサトリ、平田厩舎に転厩して一時期の不振を脱したアンブロワーズ、ムラ馬だがオープン特別のマイルでは堅実なインセンティブガイあたりが人気面で続きそう。アポロノサトリは芝1400m[4-1-0-4]に対し、芝1600m[0-1-0-3]で距離の克服が鍵。アンブロワーズは2走前の東京で大幅馬体減。輸送で馬体が大きく減らなければ。インセンティブガイは一昨年3着でスムーズならやれる力はある。アイルランドから帰国した松岡騎手がどんな騎乗を見せるか。昨年はダイワバンディットが2番手から33.6秒で上がって2着に入り穴をあけた。流れが緩むと前が残りやすいので注意。

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