宝塚記念
【相馬眼予想1】

まず阪神の馬場だが、まだ2週目ということもあり 絶好の状態。土曜日の1000万条件の芝1400m戦の 勝ちタイムが1分20秒8と先週に引き続き早いタイムが出 ている。時計の出やすい馬場ということを考慮して おきたい。

次に展開だが、逃げるのはローエングリンだろう。駒草賞の ように出遅れれば話は別だが、このメンバーではテンの スピードが違うので自然とハナに立つことになる。2番手 は押しながらホットシークレット、3番手は前に行って粘り込み たいミツアキサイレンスだろう。

人気のダンツフレームは中団、エアシャカールは後方から捲くりの 競馬もできるが、今回はダンツフレームを負かしにくるので 中団よりやや前あたり。あとはマチカネキンノホシとアクティブバイオ が好位、そのほかの馬は後方からの競馬になりそうだ。

こんな展開で問題のペースだが、ローエングリンの横山典騎手は どう乗るか。イメージはセイウンスカイと言っているように最初は この馬のスピードを利用して早いペースで行き、中間でラップ を緩めて後続を引きつけ、ラスト4Fからペースを上げて粘り 込む作戦だろう。

ローエングリンはこんな競馬になるが、潰しに来る馬がいる かというと答えはノー。ホットシークレットは現状のデキと本質的な スピード面でローエングリンに絡むには捨て身で来なければなら ないし、ミツアキサイレンスはスピードが不足している。

あとはエアシャカールとダンツフレームが早めに動いてくるかという と抜けた人気の2頭が近くにいれば積極的に仕掛けて いくことはできないだろう。強気なデムーロ騎手、藤田騎手 でもできないはずだ。ここでの読みは、ローエングリンの横山典 騎手がイメージ通りの競馬をできるということ。これで果た してローエングリンは逃げ切れるのだろうか。

勝負どころのラスト4Fあたりから後続が一気に仕掛けて いくが、逃げるローエングリンもペースを上げるので簡単には 差は詰まらない。後続が追い上げるのにかなり脚を使うので、 今回求められるのは切れる脚ではなく、どれだけいい脚 を長く使えるかということになる。

前に行って粘り込めそうなのは、ローエングリンのみ。好位から 中団の馬では、ダンツフレーム、エアシャカール、マチカネキンノホシ、アクティブバイオ の4頭。後方からの馬では、ツルマルボーイが該当する。直線では ローエングリンは粘り込むがさすがにラスト1Fは12秒台中盤くらい には落ちるので、厳しいペースで行ってラスト伸び切れる馬が いるかどうかが焦点になる。

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