優駿牝馬
【相馬眼予想1】

まず馬場状態だが､土曜日の時点では重馬場｡芝が生え揃っているので見た目は悪く見えないが､水分を含んでいるので力のいる馬場になっている｡重馬場でも目黒記念で後方一気が決まったように差し追い込みが利かない馬場ではない。日曜日の天気は曇り｡馬場は回復してもやや力のいる状態か｡ここでは良馬場から稍重でやや力のいる馬場という条件で予想することにする｡

次に展開だが､逃げるのはｻｸｾｽﾋﾞｭｰﾃｨ｡ﾕｳｷｬﾗｯﾄも逃げたいが､山内厩舎のｱﾛｰｷｬﾘｰで桜花賞を勝ち､先日の京王杯SCでも山内厩舎のﾀﾞﾝﾂﾌﾚｰﾑに騎乗していた池添騎手が競いかけて行くことはないだろう｡問題は抽選で出走してきたﾋﾞｭｰﾃｨﾏﾘｵﾝ｡平均以上で逃げて好成績を挙げているだけに行く可能性はある｡先行するのはﾏｲﾈｳﾞｨｰﾀ､ｷｮｳﾜﾉｺｲﾋﾞﾄ､ｵｰｽﾐｺｽﾓと揃っているだけにﾍﾟｰｽはまず遅くはならない｡前半1000mは60秒台後半の平均ﾍﾟｰｽよりやや早い流れになるというのがここでの読み｡

展開の鍵を握るのはﾕｳｷｬﾗｯﾄ｡ゆきやなぎ賞､忘れな草賞で楽勝したように後半ﾊﾞﾃない強みがある｡忘れな草賞のﾗｽﾄ4Fのﾗｯﾌﾟは12.4-11.9-11.2-11.7秒でﾗｽﾄ2F目で11.2秒を使ったのに関わらず､ﾗｽﾄ1F11.7秒で駆け抜けている｡これをやられたら､このﾒﾝﾊﾞｰに差せる馬はいない｡前日ｵｯｽﾞで2番人気になっているのはそうした背景があるが､果たして忘れな草賞の競馬ができるのかどうか｡

今回は2番手か､3番手の競馬になるので､これまで楽に逃げてきた馬にとっては逃げれないのはやはりﾏｲﾅｽ｡あとは力のいる馬場｡しなやかさがあるのでこなせないことはないが､どちらかというと良馬場でｽﾋﾟｰﾄﾞを生かすﾀｲﾌﾟだけにややﾏｲﾅｽ｡もう1つは忘れな草賞の好内容で人気になり､ﾏｰｸされる存在になったこと｡各ｼﾞｮｯｷｰは当然ﾗｯﾌﾟを見て逃げられる可能性があることは分かっているから､ﾏｰｸをして早めに仕掛けて潰しに来るはず｡その大役はｷｮｳﾜﾉｺｲﾋﾞﾄの松永騎手と思い切った競馬をする常石騎手｡この2頭は粘り強さが売りだけに厳しい展開の方がいい｡ﾕｳｷｬﾗｯﾄが忘れな草賞で快勝したことが､皮肉にも自分の首を絞めることになる可能性は高い｡

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