優駿牝馬
【有力馬診断1】
[9]マイネミモーゼ
まだ1勝馬だが、これまでのレースぶりから能力の高さを感じ
させるし、東京2400mは十分こなせるだろう。フローラSで大外
から突き抜けそうになった姿にキラリ光るものを感じさせた。
東京の直線で頭を前に突き出して一気に抜け出す馬は能力
があるという持論があるが、この馬はそれに当てはまる。
出遅れた新馬戦で怒涛の追い込みで2着したように勝負根性
と切れ味も備えている。あとは状態面だが、1週前に目一杯に
追い切ってその反動が心配されたが、反動どころか全体的に
柔らかさが出てきて非常にいい状態。まだ馬体は成長の余地
を残しているが、今の状態でも力を出し切れば結果が出せ
そうだ。馬場は重めが残っても何ら問題ない。
[9]ブリガドーン
京成杯で3着した後、除外が続き馬のテンションが高くなってしま
ったのがここまで1勝しかできていない原因。前走のフローラSあ
たりからやっといい頃に戻ってきた感じで、今回は更に落ち
着きが増してきた。馬が競馬を覚えてきたのか、これまでは
やや一本調子のところがあったが、それも除々に改善されつ
つある。距離延長は望むところだし、広々とした東京コースも合
う。鞍上は未勝利戦と京成杯で騎乗した最も鞍の合う木幡
騎手。好走する条件は揃っている。
[8]シャイニンルビー
桜花賞はマイナス22キロだったがそれほど細くは見えなかった。そ
れまでがやや余裕残しの馬体だったので22キロ丸々馬体減り
ではないだろう。パドックでやや尾を振ってフケの兆候が見えた
のも敗因のひとつか。素質では最上位の存在だが、問題は強い
調教をすると馬体が減るところ。それでも今回は桜花賞のと
きより攻めを強化しているし、馬体も若干だがしっかりして
きた。ただし目一杯に仕上げられないことで最後の踏ん張り
にどう影響するかがやや不安。それに反してクイーンCと桜花賞
は最後伸びているところがこの馬の凄いところ。
[8]ブルーリッジリバー
桜花賞前に栗東入りして調教したことが功を奏して調子を上
げ、桜花賞では2着に善戦。直線の差し脚は見どころがあったし、
改めて能力のあるところを見せてくれた。体型的に距離延長は
不安とみていたが、この中間馬体が成長し、背丈が伸びて以前
のような窮屈な感じがなくなってきたことで徐々にその不安
が解消してきた。状態も万全だし、何とかなるかもしれない。
あとは馬場。切れで勝負するタイプなのでパンパンの良馬場が理想。
[8]スマイルトゥモロー
桜花賞は1枠で出遅れて、その後大外に持ち出して6着とかな
りロスのある競馬。最後の伸び脚は良かったし、まともな競馬な
らもっと際どい勝負ができていただろう。430キロの馬とは思え
ないくらい馬体を大きく見せているし、この馬独特の雰囲気は
相馬眼的にもかなり上位に取り上げたい存在。ただし、問題は
折り合い。スローで流れるようだとかかって行ってしまうかもし
れない不安を残している。馬を前に置いて、末脚を生かす競馬
ができれば上位にこれるだろう。
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