函館記念
2026/6/28 函館競馬場 芝2000m

レース展望

サマー2000シリーズの第1戦。過去10年で1番人気は[2−1−0−7]で3連対。55キロ以下は[0−0−0−3]、57.5キロ以上は[0−0−0−2]だが、56キロは[2−1−0−2]。2番人気は[1−0−1−8]で1連対、3番人気は[2−0−2−6]で2連対。6〜9番人気が4連対、10番人気以下が6連対。8年で7番人気以下が連対している。過去5年の馬連は76倍、46倍、25倍、43倍、77倍で全て中穴決着。ハンデ戦で本命狙いは妙味がない。人気薄を絡めて穴狙いに徹したい。

トップハンデは[0−1−0−10]で7番人気の1連対のみ。3番人気以内は[0−0−0−3]で不振。重賞実績馬は人気になるが過信禁物。唯一連対した馬は7歳馬だった。4〜6歳馬は[0−0−0−5]で不振が続いている。年齢別では3歳[0−0−0−1]、4歳[4−2−2−22]、5歳[1−1−5−39]、6歳[4−4−3−36]、7歳以上[1−3−0−29]で高齢馬が活躍している。6番人気以下で連対した10頭のうち6頭が6、7歳馬。穴でローカル重賞実績がある高齢馬を絡めたい。

マジックサンズは25年のNHKマイルC2着馬。今年は東京新聞杯で12着に終わったが、中山記念は0.5秒差の6着、エプソムCは0.2秒差の4着に入った。実力馬が少しずつ復調してきている。北海道では2戦2勝では函館では芝1800mの新馬戦を勝ち、札幌では札幌2歳Sを勝っている。芝2000mはホープフルSが16着、皐月賞が0.6秒差の6着。北海道の洋芝で復活Vなるかどうか。今年の芝重賞で横山和騎手は[0−1−2−15]で未勝利。今年の芝重賞で横山家は[1−3−9−58]で勝率1.4%。

エコロディノスは[4−0−3−2]で昨年秋に2、3勝Cを2連勝。京都記念は3番手から7位の34.0秒で上がって0.3秒差の3着。2着エリキングとは0.2秒差だった。前走大阪杯は3番手から失速して最下位の15着。喉頭蓋エントラップメントの影響があった。今回は函館での内視鏡検査で問題ないことが確認できている模様。芝2000mは[3−0−2−1]で必ず道中3番手以内につけている。セレクトセール5170万円の大久保龍厩舎のキタサンブラック産駒。今年の重賞で池添騎手は[0−0−3−19]。

昨年の鳴尾記念勝ち馬デビットバローズ、前走エプソムC8着のジュタ、小倉大賞典2着馬ケイアイセナ、前走センテニアルパークS(3勝C)をレコード勝ちしたイガッチ、2、3勝Cを2連勝してきたフィーリウス、中山金杯5着馬ピースワンデュック、昨年の紫苑S勝ち馬ケリフレッドアスク、関門橋S(3勝C)勝ち馬バルナバ、昨年の弥生賞勝ち馬ファウストラーゼンなど伏兵は数多い。デビットバローズは昨年巴賞で2着に入ったが、函館記念は馬っ気を出して最下位の16着に終わった。その後去勢して大阪城S、鳴尾記念を優勝。芝2000mは[2−0−0−4]で未勝利、寿S(3勝C)を優勝。岩田望騎手では[4−1−0−2]。

ジュタは芝2000m[2−0−0−3]で若駒S、美浦S(3勝C)を優勝。地力があり洋芝は合いそうなタイプ。25年以降の重賞で矢作厩舎は[0−1−7−66]、5番人気以内では[0−0−4−8]。坂井騎手が騎乗する。ケイアイセナは昨年巴賞を1分44秒8のレコードで勝ち、札幌記念で0.3秒差の4着に入った。今年は小倉大賞典で逃げて0.1秒差の2着に粘っている。過去10年で武豊騎手は[0−0−0−6]。イガッチは前走センテニアルパークS(3勝C)を1分43秒7のレコードで優勝。函館では芝1800mの未勝利戦を勝っている。昇級戦でハンデは据え置きの55キロ。浜中騎手では[2−0−1−3]。


調教診断

★フィーリウス
函館芝で2頭併せで強めに追ってラスト11.7秒。1週前に南Wで2頭併せで強めに追って先着。追ってからの反応が良くラスト11.2秒。間隔空いたが、上がり馬らしく活気十分。

★マジックサンズ
函館芝で2頭併せでファウストラーゼンと併せて強めに追って併入。外を回ってラスト11.4秒。1週前に函館芝でファウストラーゼンと併せてラスト11.0秒。乗り込んで仕上げられた。

★ファウストラーゼン
函館芝でマジックサンズと併せで馬なりのまま併入。しっかりとした脚捌きでラスト11.4秒。1週前にも函館芝でマジックサンズと併せ馬でラスト11.0秒。惨敗続きもデキはある。

★デビットバローズ
函館芝で馬なり調教。時計が遅く軽めの内容。1週前に栗CWで2頭併せで強めに追って重心の低いフットワークでラスト11.2秒で少し先着。少し間隔空いたが、一連のデキをキープ。

★イガッチ
函館Wで軽く仕掛けられた。落ち着きがあり重心の低いフットワークでラスト12.8秒。1週前に函館Wで強めに追って最後までしっかり伸びた。前走勝ったデキをがっちりキープ。

オニャンコポンは調教VTRなし。


レース回顧

2026年 6月28日(日) 1回函館6日  天候: 晴   馬場状態: 良 
11R  第62回農林水産省賞典函館記念
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指)  芝 2000m   15頭立
------------------------------------------------------------------------------
着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
------------------------------------------------------------------------------
1 2  2  ファウストラーゼン 牡 4 小林美駒  56  1.57.7 34.5 10 458 (栗)須貝尚介
2 6 10  ケリフレッドアスク 牝 4 北村友一  55  1.57.8 34.6  7 452 (栗)藤原英昭
3 2  3  ピースワンデュック 牡 5 佐々木大  55  1.57.8 35.0  9 454 (美)大竹正博
4 5  8  ケイアイセナ       牡 7 武豊     57.5 1.57.8 35.3  6 482 (栗)平田修
5 3  4  マジックサンズ     牡 4 横山和生  58  1.58.1 34.9  4 514 (栗)須貝尚介
6 3  5  イガッチ           牡 4 浜中俊    55  1.58.2 35.2  1 484 (栗)笹田和秀
7 4  7  チャックネイト     セ 8 鮫島克駿  58  1.58.3 35.1 14 476 (美)堀宣行
8 4  6  サンストックトン   牡 7 松本大輝  54  1.58.3 35.0 13 474 (美)堀内岳志
9 7 12  エコロディノス     牡 4 池添謙一  57  1.58.3 35.4  3 490 (栗)大久保龍
10 7 13  アラタ             牡 9 大野拓弥  58  1.58.4 34.7 12 480 (美)和田勇介
11 8 15  デビットバローズ   セ 7 岩田望来  58  1.58.5 35.4  8 508 (栗)上村洋行
12 5  9  オニャンコポン     セ 7 横山琉人  54  1.58.5 35.0 15 476 (美)小島茂之
13 8 14  フィーリウス       牡 4 丹内祐次  56  1.59.0 35.9  2 512 (美)手塚貴久
14 6 11  ジュタ             牡 4 坂井瑠星  56  1.59.1 36.4  5 512 (栗)矢作芳人
15 1  1  バルナバ           牡 4 斎藤新    55  1.59.2 35.6 11 502 (栗)浜田多実
------------------------------------------------------------------------------
LAP :12.6-10.6-11.4-12.0-11.9-12.0-12.0-12.0-11.7-11.5
通過:34.6-46.6-58.5-70.5  上り:71.1-59.2-47.2-35.2  平均:1F:11.77 / 3F:35.31
単勝   2 \1400 
複勝   2 \540 / 10 \410 / 3 \540 
枠連   2-6 \2180 (11) 
馬連   02-10 \12080 (49) 
ワイド 02-10 \3420 (49)/ 02-03 \4060 (53)/ 03-10 \2240 (34) 
馬単   02-10 \20220 (91) 
3連複 02-03-10 \45780 (180/455) 
3連単 02-10-03 \326840 (1241/2730) 

ファウストラーゼンは2番枠から出遅れて13番手を進み、3コーナーから大外を回って4コーナーで2番手に押し上げるとメンバー最速の34.5秒で上がってレースを制した。勝ちタイムは1分57秒7。ケイアイセナが逃げて前半5F58.5秒、後半5F59.2秒、上がり35.2秒、ラップは12.0−11.7−11.5秒で尻上がり。G2の弥生賞を勝ったファウストラーゼン(56キロ)、G2の紫苑Sを勝ったケリフレッドアスク(55キロ)で決着。近走不振でハンデに恵まれたG2勝ち馬2頭で大波乱になった。

ファウストラーゼンは昨年の皐月賞から15、18、12、15、13着と大不振が続いていたが、テン乗りの小林騎手が本来の大外捲りで10番人気で復活Vを飾った。惨敗続きでもずっと調教は動いており、今回は函館入りして動き、気配とも良くなっていた。小林騎手は昨年函館で9勝、札幌で11勝、今年の福島でリーディング。小回りコースで大外捲りを得意にしており、陣営がファウストラーゼンに乗せてきたのは頷ける。G2の弥生賞勝ち馬が56キロもプラスに働いた。次走はサマー2000シリーズの優勝を目指して札幌記念か。

小林騎手が最後の直線で右鞭を入れるとファウストラーゼンが外に寄れ、ケリフレッドアスクの進路を妨害したが、小林騎手はそのまま右鞭を入れ続け、ゴールでガッツボーズ。降着はなかったが、小林騎手は進路妨害で7月11日から7月19日まで騎乗停止となった。ケリフレッドアスクを管理する藤原英調教師から降着の裁決を求める申立てをしたが棄却された。藤原英昭調教師は日本中央競馬会競馬施行規程第150条第1項の規定による不服申立てを行った。近日中に裁定委員会で審理される予定。

直線で小林騎手は追うことに夢中でケリフレッドアスクがいることが分かっておらず、故意の進路妨害ではないが、パトロールビデオを見る限り、昔の基準なら降着でもおかしくなかった。ただし直線でケリフレッドアスクが外から内に寄れている点が考慮されたのかもしれない。近年は不利を受けた馬が落馬しないと降着にならず、しかも過怠金の額が極めて低く、やり得になっている。藤原英調教師の不服申立ては当然。今回の事案を詳細に分析して、今後に向けてやり得の是正、降着条件の明確化を期待したい。

ケリフレッドアスクは10番枠から10番手の外を進み、大外からメンバー2位の34.6秒で追い込んで半馬身差の2着。最後の直線でファウストラーゼンが外に斜行して不利を受けている。北村友騎手は「勝ち馬がまっすぐ走ってケリフレッドアスクがそのままの勢いのままだったら交わしていたという手応えだった」とコメント。G2の紫苑Sを逃げ切った馬がハンデ55キロ、7番人気で激走した。これで4戦連続追い込むレースをして上がりは2、2、1、2位。ドゥラメンテ産駒が脚質転換に成功して本格化してきた。

ピースワンデュックは3番枠から内ラチ沿いの2番手につけ、メンバー5位タイの35.0秒で上がって0.1秒差の3着。2着ケリフレッドアスクとは頭差。佐々木騎手が内ラチ沿いをロスなく回り、直線で目一杯に追って持ってきた。今年の中山金杯で逃げて0.3秒差の5着に粘った馬が同じ55キロで9番人気で激走した。4〜9月は[4−0−1−1]、10〜3月は[0−1−0−5]。気温が上がる夏場に調子を上げるタイプ。

ケイアイセナは前半5F58.5秒で逃げ、メンバー10位の35.3秒で上がって0.1秒差の4着。最後は切れ負けしたが、勝ち馬より1.5キロ重い57.5キロを背負っていたことを考えるとよく走っている。芝2000mは[0−0−1−5]、芝1800mは[5−3−2−5]。芝1800mが得意だが、昨年の札幌記念で0.3秒差の4着に粘ったように芝2000mも守備範囲になりつつある。

マジックサンズは3番枠から内ラチ沿いの8番手を進み、メンバー4位の34.9秒で上がって0.4秒差の5着。勝負どころで外から上がられて前が詰まって追い出しが遅れ、直線で狭いところを捌いてきたが伸び切れなかった。同厩舎のファウストラーゼンが外から捲ることを考えると中団の内でタメるレースをしたら外から来られて追い出しが遅れると想定できなかったのか。乗り替わって3戦とも脚を余す不憫なレースが続いている。



[Home]