ヴィクトリアマイル
2026/5/17 東京競馬場 芝1600m

レース展望

過去10年で1番人気は[3−2−2−3]で5連対。ノーザンF生産馬は[3−2−0−3]、ルメール騎手なら[3−0−0−0]で勝率100%。2番人気は[0−0−1−9]で連対がなく、3番人気は[0−2−0−8]で2連対。6〜9番人気、10番人気以下が各3連対。過去5年の馬連は36倍、20倍、19倍、936倍、12倍で荒れている。24年は14番人気のテンハッピーローズが勝って大波乱になった。

前走国内芝重賞勝ち馬は[0−3−2−22]、5番人気以内は[0−2−1−6]。前走阪神牝馬S勝ち馬は[0−1−1−8]で1連対のみ。前走6〜9着が5連対、10着以下が1連対。過去10年の勝ち馬10頭のうち5頭が前走6着以下だった。前走阪神牝馬Sは[4−3−5−56]で1、2、2、3、5、6、9着馬が4、1、6、1、8、14、7番人気で連対。穴で阪神牝馬Sで差して届かなかった関西馬を絡めたい。

エンブロイダリーは国内[6−1−0−2]でG1は桜花賞、秋華賞を優勝。国内の芝1600mは[3−1−0−1]でクイーンCを2番手から抜け出して1分32秒2で2馬身半差で圧勝。桜花賞は中団から2位タイの34.0秒で差し切り1分33秒1(稍重)で優勝。前走阪神牝馬Sは57キロを背負い、前半3F34.9秒で逃げ、6位の33.5秒で上がって1分31秒6で優勝。牝馬限定マイル重賞は3戦3勝。逃げ差し自在で脚質に幅がある。過去10年でルメール騎手は[4−2−1−2]、1番人気なら[3−0−1−0]。

カムニャックは秋華賞で3番手から失速して16着。音に敏感な馬でレース前からテンションが上がり、スタンド前発走の大歓声でさらにテンションが上がりゲートで暴れていた。前走阪神牝馬Sは4番手から最速タイの33.2秒で上がってクビ差の2着。逃げたエンプロイダリーを交わせなかったが、マイルの高速決着に対応できた。東京ではアルテミスS6着、フローラS1着、オークス1着。友道厩舎のブラックタイド産駒でキープカルム(しらさぎS)の半妹。過去10年で川田騎手は[0−1−0−9]で昨年クイーンズウォークで2着。

昨年のヴィクトリアマイル2着馬クイーンズウォーク、24年のオークス、秋華賞馬チェルヴィニア、小倉牝馬S勝ち馬ジョスラン、秋華賞2着馬エリカエクスプレス、福島記念勝ち馬ニシノティアモ、関屋記念勝ち馬カナテープ、エリザベス女王杯2着馬パラディレーヌ、札幌記念2着馬ココナッツブラウン、アイルランドT勝ち馬ラヴァンダ、愛知杯勝ち馬アイサンサン、中京記念勝ち馬マピュース、関屋記念2着馬ボンドガール、ニューイヤーS勝ち馬カピリナ、ターコイズS勝ち馬ドロップオブライトなど伏兵は多士済々。

クイーンズウォークはG1[0−1−0−4]で昨年のヴィクトリアマイルは16番枠から13番手につけ、3位の33.6秒で上がってクビ差の2着。前走金鯱賞は6番手から6位の34.1秒で上がって0.1秒差の3着。川田騎手から西村淳騎手に乗り替わる。チェルヴィニアは秋華賞を勝った後[0−1−0−6]でしさらぎS2着があるのみ。前走中山記念はスタートで寄られて後方から2位の33.7秒で上がって0.4秒差の5着。直線で前が詰まり加減で目一杯に追えなかった。東京芝は[2−1−0−2]。レーン騎手が騎乗する。

ジョスランは紫苑S2着、秋華賞4着、小倉牝馬S1着。東京ではカーネーションCを中団から最速の33.5秒で差し切り1分45秒4で優勝。エフフォーリアの全妹。過去10年で戸崎騎手は[2−0−2−5]でストレイトガール、ソングラインで勝っている。エリカエクスプレスは秋華賞で逃げてエンブロイダリーに0.1秒差の2着。前走中山牝馬Sは3番手から伸び切れず0.2秒差の4着。芝1600mではフェアリーSを1分32秒8で圧勝している。過去10年で武豊騎手は[0−1−0−8]でリスグラシューで2着がある。


調教診断

★エンブロイダリー
南Wで2頭併せで馬なりのまま併入。1週前に南Wで一杯に追って相手を突き放した。キビキビとした脚捌きでスピード感のある走りでラスト11.1秒。叩いて動き、気配とも良化。

★クイーンズウォーク
栗坂で馬なり調教。時計が遅く軽めの内容。1週前に栗CWで3頭併せで強めに追ってラスト10.8秒で先着。前向きさがあり、追ってからの反応が良かった。叩いてデキは上向き。

★カムニャック
栗坂で馬なり調教。全体時計は遅いが、軽快なフットワークで動いている。1週前に栗CWで軽く仕掛けてラスト11.3秒で併入。前向きさがあり、しなやかなフットワークで好気配。

★ラヴァンダ
栗坂で馬なり調教。前向きさがあり、鋭い前捌きで余力十分。1週前に栗CWで馬なりのままラスト11.3秒。馬体を大きく見せ、大きなストライドで好気配。前走惨敗もデキはある。

★エリカエクスプレス
栗坂で馬なり調教。まとまり感のある馬体で首を使った走りで余力十分。1週前に栗CWで強めに追って首を使ってキビキビとしたフットワークでラスト11.1秒。前走より良化。

次点(上位5頭に入らなかった馬)
☆ニシノティアモ


レース回顧

2026年 5月17日(日) 2回東京8日  天候: 晴   馬場状態: 良 
11R  第21回ヴィクトリアマイル
4歳以上・オープン・G1(定量) (牝)(国際)(指定)  芝 1600m   18頭立
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着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
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1 6 12  エンブロイダリー   牝 4 ルメール  56  1.30.9 33.0  1 492 (美)森一誠
2 4  8  カムニャック       牝 4 川田将雅  56  1.31.1 33.1  2 492 (栗)友道康夫
3 4  7  クイーンズウォーク 牝 5 西村淳也  56  1.31.4 33.1  3 544 (栗)中内田充
4 2  4  エリカエクスプレス 牝 4 武豊      56  1.31.4 34.1  5 470 (栗)杉山晴紀
5 5  9  ココナッツブラウン 牝 6 北村友一  56  1.31.4 32.9  7 462 (栗)上村洋行
6 8 16  ニシノティアモ     牝 5 津村明秀  56  1.31.5 34.1  4 450 (美)上原佑紀
7 3  6  ラヴァンダ         牝 5 岩田望来  56  1.31.6 33.6  8 494 (栗)中村直也
8 7 14  ジョスラン         牝 4 戸崎圭太  56  1.31.6 33.5  9 478 (美)鹿戸雄一
9 2  3  マピュース         牝 4 ゴンサル  56  1.31.6 33.9 14 498 (美)和田勇介
10 7 13  カナテープ         牝 7 松山弘平  56  1.31.7 33.0 10 480 (美)堀宣行
11 6 11  ボンドガール       牝 5 丹内祐次  56  1.31.7 33.3 11 450 (美)手塚貴久
12 8 17  パラディレーヌ     牝 4 坂井瑠星  56  1.31.8 33.2 12 504 (栗)千田輝彦
13 7 15  アイサンサン       牝 4 幸英明    56  1.31.8 32.9 13 458 (栗)橋田宜長
14 3  5  ケリフレッドアスク 牝 4 ディー    56  1.31.9 32.8 16 450 (栗)藤原英昭
15 1  2  ワイドラトゥール   牝 5 横山武史  56  1.32.0 33.2 18 446 (栗)藤原英昭
16 8 18  チェルヴィニア     牝 5 レーン    56  1.32.0 34.4  6 502 (美)木村哲也
17 1  1  カピリナ           牝 5 横山典弘  56  1.32.0 34.4 17 474 (美)田島俊明
18 5 10  ドロップオブライト 牝 7 松若風馬  56  1.32.1 32.9 15 438 (栗)福永祐一
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LAP :12.4-11.0-11.2-11.3-11.4-11.1-11.2-11.3
通過:34.6-45.9-57.3-68.4  上り:67.5-56.3-45.0-33.6  平均:1F:11.36 / 3F:34.09
単勝   12 \190 
複勝   12 \110 / 8 \160 / 7 \210 
枠連   4-6 \330 (1) 
馬連   08-12 \570 (1) 
ワイド 08-12 \280 (1)/ 07-12 \350 (2)/ 07-08 \870 (8) 
馬単   12-08 \810 (1) 
3連複 07-08-12 \1530 (1/816) 
3連単 12-08-07 \3670 (1/4896) 

エンブロイダリーは12番枠から6番手の外を進み、メンバー5位タイの33.0秒で抜け出してレースを制した。勝ちタイムは1分30秒9。後半5Fは56.3秒、上がりは33.6秒、ラップは11.1−11.2−11.3秒。Bコースに変更されて荒れた内がカバーされた。前週のNHKマイルCほど外が有利な馬場ではなかったが、外から差した1、2、3番人気で人気通りの決着になった。東京は1週後ごとに馬場が変わり、それにあったレースをした騎手が上位に来ている。特にルメール騎手は人気馬に騎乗するとベストのポジションにつけている。

エンブロイダリーは道中チェルヴィニアの後ろで脚をタメ、直線で追い出しを待つ余裕があり、ルメール騎手が追い出すとあっさり抜け出してG1−3勝目を挙げた。昨年クイーンCを1分32秒2で2馬身半差で圧勝したが、勝ちタイムは前週の東京新聞杯より0.4秒速かった。やはり東京芝1600mは合っているのだろう。超高速馬場で後半5F56.3秒というのは、20年にアーモンドアイが勝ったときの56.4秒より0.1秒速い。これで過去10年でルメール騎手は[5−2−1−1]、1番人気なら[4−0−1−0]。安田記念は使わず次走は未定。

カムニャックは7番手からメンバー7位タイの33.1秒で上がって0.2秒差の2着。外の前にいたエンブロイダリーを見ながら進め、直線で自分のスペースを確保して川田騎手が目一杯に追ったが、最後までエンブロイダリーに追いつけなかった。阪神牝馬Sはエンブロイダリーにクビ差まで迫ったが、今回は1馬身1/4差をつけられた。2戦連続でマイルの高速決着に対応できたが、今回はエンブロイダリーが絶好調だった。カムニャックは輸送をクリアしてパドックでは落ち着いて周回していた。春はマイルを使ったが、秋は距離を延ばしてエリザベス女王杯が目標になりそうだ。

クイーンズウォークは8番手からメンバー7位タイの33.1秒で上がって0.5秒差の3着。道中カムニャックを見ながら進め、直線で外に出して伸びてきたが、エンブロイダリー、カムニャックに追いつけなかった。昨年のヴィクトリアマイルは前半5F56.8秒のハイペースで3位の33.6秒で上がって2着に突っ込んだが、今年は前半5F57.3秒でエンブロイダリーの位置がベストポジションだった。それでもテン乗りの西村淳騎手がある程度ロスなく回って力を出している。小倉牝馬Sで6着に負けた後は全て左回りを使っている。秋は昨年9着に負けた天皇賞(秋)でリベンジか。

エリカエクスプレスは前半3F34.6秒、5F57.3秒で逃げ、メンバー15位タイの34.1秒で上がって0.5秒差の4着。ゴールした瞬間、武豊騎手も3着と思ったようだが、写真判定の結果は3着にハナ差の4着だった。逃げると思われたアイサンサンが出遅れたことで武豊騎手が前も残れる絶妙なペースで進み、直線でしぶとく粘ったが、最後に切れ負けした。東京向きではない馬が1分31秒4で走って力は出している。小回りコースが合うため、次走はクイーンS、札幌記念あたりか。

ココナッツブラウンは11番手からメンバー2位タイの32.9秒で上がって0.5秒差の5着。3着クイーンズウォークとはハナ+頭差で同タイムで走っている。1〜4着馬の上がりを上回っただけにもう1、2列前につけられれば馬券圏内があったかもしれない。長距離輸送をして馬体8キロ増。徐々に輸送をクリアできるようになってきている。夏の北海道では[2−3−0−0]で連対を確保。今年もクイーンS、札幌記念を使うことになりそうだ。

ニシノティアモは16番枠スタートから2番手につけ、メンバー15位タイの34.1秒で上がって0.6秒差の6着。津村騎手が外枠から積極的なレースをしたが、最後は切れ負けし、逃げたエリカエプスプレスも交わせなかった。それでも久々の芝1600mで1分31秒5で走ったように力があることを示した。良馬場の芝1800mは[2−0−1−1]で2、3勝Cを優勝。マイルより脚をタメられる中距離が合っている。

アイサンサンは出遅れて16番手を進み、メンバー2位タイの32.9秒で上がって0.9秒差の13着。逃げて2連勝中の上がり馬が出遅れてレースにならなかった。愛知杯を逃げて1分19秒6で勝ったが、過去10年の芝1400m重賞で大外18番枠から勝った馬、逃げ切った馬はアイサンサンしかいない。ある程度速い流れで飛ばしてもラスト3Fを11秒台のラップで走れるタイプ。エリカエプスプレスが4着に粘っただけに逃げていれば馬券に絡んだのではないか。夏はサマーマイルシリーズを狙う予定。



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