高松宮記念
2026/3/29 中京競馬場 芝1200m

レース展望

過去10年の1番人気は[1−2−1−6]で3連対。過去9年は[0−2−1−6]で未勝利。単勝2倍台は[0−1−0−3]で取りこぼしが多い。2番人気は[3−5−0−2]で8連対、3番人気は[1−1−2−6]で2連対。連対馬15頭が5番人気以内、残る5頭は6、8、9、12、12番人気。過去5年の馬連は10倍、135倍、79倍、21倍、8倍で荒れている。過去5年のうち4年が重&不良馬場だった。

前走G3で連対した馬が活躍している。前走7、8、15着から連対した馬はファルコンS勝ち馬、シルクロードS(中京)3着馬、高松宮記念勝ち馬だった。中京芝1200m重賞で実績がある馬が巻き返している。6番人気以下で連対した5頭のうち3頭にスプリントG1で連対があった。さらに6頭のうち4頭が前走オーシャンSまたはシルクロードSで2〜4着だった。穴でこれらを満たす5〜7歳牡馬を絡めたい。

サトノレーヴは国内芝1200m[7−1−0−2]でスプリンターズS4、7着を除き連対を確保。昨年の高松宮記念は7番手から直線で外に持ち出すと2位の33.4秒で差し切り1分7秒9で優勝。その後は香港G1で2着、英国G1で2着に入ったが、秋はスプリンターズS4着、香港スプリント9着に終わった。過去10年で7歳馬は[1−0−1−24]で12番人気のファストフォースの1連対のみ。過去10年でルメール騎手は[0−1−1−2]。昨年はモレイラ騎手が騎乗したが、今年はテン乗りのルメール騎手が騎乗する。

ナムラクレアは芝1200mのG1[0−3−3−1]で過去3年の高松宮記念は2、2、2着、過去4年のスプリンターズSは5、3、3、3着。昨年の高松宮記念は13番手から最速の33.3秒で上がって0.1秒差の2着。外枠で位置取りが悪くなった。昨年のスプリンターズSは11番手から最速の32.7秒で上がって0.3秒差の3着。サトノレーヴをマークして最後に叩き合いに勝ったが、前に行った2頭に水をあけられた。中京芝1200mで浜中騎手では[1−2−0−0]。7歳牝馬。ラストランVでG1初制覇なるか。

NHKマイルC勝ち馬パンジャタワー、昨年の高松宮記念3着馬ママコチャ、スプリンターズS勝ち馬ウインカーネリアン、同2着馬ジューンブレア、オーシャンS勝ち馬ペアポルックス、同2着馬レイピア、京阪杯勝ち馬エーティーマクフィ、CBC賞勝ち馬インビンシブルパパなど伏兵は多士済々。過去6年は重、重、重、不良、重、良で行われたが、今年は土日とも雨は降らない予報。良馬場の昨年は1分7秒9で決着。2週前の芝1200mの1勝Cは1分7秒5で決着。今週からBコースに変更される。かなりの高速決着になりそうだ。

パンジャタワーはNHKマイルCを10番手から差し切り1分31秒7で優勝。芝1200mは2戦2勝。キーンランドCは8番手の外から最速の33.9秒で外から差し切り1分8秒2で優勝。国内で松山騎手では[4−0−0−1]。父タワーオブロンドンはスプリンターズS勝ち馬。高速決着に対応して勝ち負けに持ち込むか。ママコチャは芝1200m[2−3−1−4]でG1は高松宮記念が8、3着、スプリンターズSが1、4、6着。前走オーシャンSは0.1秒差の4着。7歳牝馬。昨年の0.3秒差を川田騎手がどう詰めるか。

ウインカーネリアンは昨年のスプリターズSを2番手から5位タイの33.0秒で上がって1分6秒9で優勝。24年の高松宮記念(重)は2番手から0.7秒差の4着に粘っている。9歳馬が三浦騎手でどんな走りを見せるか。ジューンブレアは芝1200m[4−3−0−0]で昨年のスプリターズSは前半3F33.7秒で逃げ、9位タイの33.2秒で上がって頭差の2着。直線でウインカーネリアンに寄られて狭くなったが、ゴール後に武豊騎手は三浦騎手におめでとうと声をかけた。函館スプリントSでは1分6秒6で走ってハナ差の2着。CBC賞は1分7秒5で走って半馬身差の2着。過去10年で外国産馬は[3−1−2−14]。過去10年で武豊騎手は[0−0−0−6]。前が残れるレースになれば侮れない。


調教診断

★サトノレーヴ
南Wで3頭併せで馬なりのまま併入。気合乗りが良く、最後まで余力十分。1週前に南Wで2頭併せで馬なりのままラスト11.0秒で先着。久々も馬体、気配とも目立つ。

★ナムラクレア
栗坂で馬なり調教。しっかりとした脚捌きで余力十分にラスト11.6秒。1週前に栗坂で2頭併せで軽く仕掛けてラスト11.7秒で先着。久々も乗り込んで仕上げられた。

★パンジャタワー
栗坂で馬なり調教。首を使ってバネの利いたフットワークでラスト11.9秒。1週前に栗CWで2頭併せで軽く仕掛けてラスト11.3秒で先着。海外遠征明けも好仕上がり。

★ウインカーネリアン
南Wで2頭併せで馬なりのままラスト11.4秒で併入。1週前に南Wでラスト11.3秒で相手を突き放した。9歳馬でも元気一杯。入念に乗り込んで仕上げられた。

★ペアポルックス
栗坂で馬なり調教。気合乗りが良く、軽快な脚捌きでラスト11.7秒。1週前に栗CWで強めに追ってラスト10.9秒。大きなストライドでブレのない走り。デキは安定。

次点(上位5頭に入らなかった馬)
☆ジューンブレア
☆レイピア


レース回顧

2026年 3月29日(日) 1回中京6日  天候: 晴   馬場状態: 良 
11R  第56回高松宮記念
4歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定)  芝 1200m   18頭立
------------------------------------------------------------------------------
着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
------------------------------------------------------------------------------
1 5  9  サトノレーヴ       牡 7 ルメール  58  1.06.3 32.4  1 530 (美)堀宣行
2 3  6  レッドモンレーヴ   牡 7 酒井学    58  1.06.6 32.5 15 500 (美)蛯名正義
3 4  8  ウインカーネリアン 牡 9 三浦皇成  58  1.06.6 33.2  7 516 (美)鹿戸雄一
4 1  1  パンジャタワー     牡 4 松山弘平  58  1.06.7 33.2  3 486 (栗)橋口慎介
5 7 14  レイピア           牡 4 丸山元気  58  1.07.0 33.4  8 516 (栗)中竹和也
6 7 13  ナムラクレア       牝 7 浜中俊    56  1.07.1 32.7  2 476 (栗)長谷川浩
7 2  4  ダノンマッキンリー 牡 5 高杉吏麒  58  1.07.2 33.0 14 472 (栗)藤原英昭
8 2  3  エーティーマクフィ 牡 7 富田暁    58  1.07.2 33.5  5 476 (栗)武英智
9 5 10  ママコチャ         牝 7 川田将雅  56  1.07.3 32.8  4 492 (栗)池江泰寿
10 8 17  ペアポルックス     牡 5 岩田康誠  58  1.07.4 33.2 11 478 (栗)梅田智之
11 1  2  ビッグシーザー     牡 6 西村淳也  58  1.07.4 33.7 10 520 (栗)杉山晴紀
12 4  7  ヨシノイースター   牡 8 田辺裕信  58  1.07.4 33.9 16 492 (栗)中尾秀正
13 6 12  ピューロマジック   牝 5 北村友一  56  1.07.7 34.5 17 456 (栗)安田翔伍
14 3  5  ヤマニンアルリフラ 牡 5 団野大成  58  1.07.7 33.2 12 494 (栗)斉藤崇史
15 7 15 $インビンシブルパパ 牡 5 佐々木大  58  1.07.9 35.4  9 522 (美)伊藤大士
16 6 11  ララマセラシオン   牡 5 丸田恭介  58  1.08.2 33.5 13 530 (美)大竹正博
17 8 18 $ジューンブレア     牝 5 武豊      56  1.08.6 35.4  6 484 (栗)武英智
18 8 16  フィオライア       牝 5 太宰啓介  56  1.08.9 34.8 18 464 (栗)柴田卓
------------------------------------------------------------------------------
LAP :12.1- 9.8-10.6-11.1-11.6-11.1
通過:32.5-43.6-55.2-66.3  上り:66.3-54.2-44.4-33.8  平均:1F:11.05 / 3F:33.15
単勝   9 \350 
複勝   9 \190 / 6 \1180 / 8 \570 
枠連   3-5 \2890 (12) 
馬連   06-09 \11220 (37) 
ワイド 06-09 \3520 (38)/ 08-09 \1610 (13)/ 06-08 \14280 (91) 
馬単   09-06 \15510 (50) 
3連複 06-08-09 \56010 (158/816) 
3連単 09-06-08 \245730 (666/4896) 

サトノレーヴは道中10番手の馬込みで進め、4コーナーから直線で外に出すとメンバー最速の32.4秒で差し切って2馬身差で圧勝した。勝ちタイムは1分6秒3はレースレコード。16年高松宮記念を勝ったビッグアーサーの1分6秒7を0.4秒上回った。インビンシブルパパが逃げて前半3F32.5秒。2番手以下は離れており、実質は前半3F33.0秒前後か。上がりは33.8秒、ラップは11.1−11.6−11.1秒。流れが速くなって10番手以下から差した2頭で決着した。昨年のスプリンターズSは8歳のウインカーネリアンが制したが、今回は7、7、9歳馬で決着。高齢馬がスプリント界を席巻している。

サトノレーヴは直線に向いたときに手応えに余裕があり、ルメール騎手が追い出すと一気に後続を引き離して楽勝した。昨年の高松宮記念を2番人気で1分7秒9で制したが、今年は1番人気で1分6秒3のレースレコードで制し2連覇を達成した。高松宮記念の2年連続勝利はキンシャサノキセキ以来2頭目。ルメール騎手はテン乗りで高松宮記念初制覇となった。香港&英国G1で2着に入ったのはダテではなく、国内のスプリント戦では能力が違うことを示す強い勝ち方だった。全面野芝で高速決着になるスプリンターズSで7、4着に負けていたが、レコードで圧勝し課題をクリアした。父のロードカナロアは安田記念を制している。

レッドモンレーヴは道中13番手を進み、4コーナーから直線で外に出すとメンバー2位の32.5秒で上がって0.3秒差の2着。東京芝1400mは[1−2−0−1]で上がりは1、1、1、2位で全て32秒台。京王杯SC1、2着で接戦したウインマーベルはスプリンターズS2着、マイルCS3着。近親のオレハマッテルゼは京王杯SC2着、東京新聞杯2着の後に初の芝1200mで高松宮記念を制した。このあたりから穴馬で狙ったが、15番人気で激走した。酒井騎手は4コーナーで外に斜行したため、過怠金3万円を課せられている。蛯名厩舎は馬体を18キロ絞って勝負にきていた。秋は前哨戦を使ってスプリンターズSを目指す予定。

ウインカーネリアンは道中4番手を進み、メンバー6位タイの33.2秒で上がって0.3秒差の3着。2着とはクビ差。昨年のスプリンターズS勝ち馬が7番人気の低評価を覆して速い流れで3着に踏ん張った。三浦騎手が4番手に控え、ロスを少なくして上手く乗っている。9歳馬がスプリントG1で馬券圏内に入るというのは、昔では考えられなかったが、ウインカーネリアンは調教の動き、レースを見ても衰えはない。この流れで先行して3着に粘ったのは大したもの。秋は前哨戦を使ってスプリンターズSを目指す予定。

パンジャタワーは1枠1番から内ラチ沿いの4番手を進み、メンバー6位タイの33.2秒で上がって0.4秒差の4着。スタート後の直線で他馬に寄られて接触してバランスを崩す不利があった。直線で外に持ち出してウインカーネリアンとの間の狭いところを割ってきたが、3着に頭差届かなかった。このあたりがスムーズなら馬券圏内があったかもしれない。それでも海外遠征後の検疫があって調整が難しい中、上手く仕上げて善戦したことを評価したい。4歳馬が地力強化中。大事に使って行けば、スプリントG1で勝ち負けできそうだ。

ナムラクレアは14番手からメンバー3位の32.7秒で上がって0.8秒差の6着。3コーナーで外のペアポルックスが内に斜行したため、内にいたレッドモンレーヴと接触して下がる不利があった。直線では前が壁になってスペースがなく、外に持ち出して狭いところを割って伸びてきたが、終始スムーズなレースをしたサトノレーヴに0.8秒差をつけられた。ラストランVはならなかったが、パドックで馬体、気配が目立ったように仕上がりは良く、不利がなければ勝ち負けできたのではないか。子供にG1制覇の夢を託したい。



[Home]