チューリップ賞
2026/1/ 阪神競馬場 芝1600m

レース展望

桜花賞トライアル。過去10年で1番人気は[5−1−2−2]で6連対。前走阪神JF4着以内は[5−0−2−0]で堅実。2番人気は[1−1−4−4]、3番人気は[1−1−0−8]で各2連対。6〜9番人気が6連対。10番人気以下が1連対。過去4年は必ず人気薄が連対し、馬連は563倍、68倍、177倍、240倍でかなり荒れている。過去4年のうち2年が人気薄同士で決着。かなり波乱傾向が強い。

前走距離別では芝1400m[1−2−0−23]、芝1600m[10−5−10−67]、芝1800m以上[0−1−0−13]。前走芝1600mに出走した馬、特に[7−1−5−11]の阪神JFから直行した馬に注目。6番人気以下で連対した7頭のうち5頭が前走連対していた。そのうち4頭が前走OP以下で1、2位の上がりで差して連対していた。穴で前走速い上がりで連対しても人気にならなかった馬を絡めたい。

サキドリトッケンは佐賀競馬の真島厩舎のトゥザワールド産駒(北海道サマーセール165万円)。これまで[6−2−0−0]で佐賀2歳重賞を5連勝で完全制覇。ダ900mの新馬戦は大きく出遅れて致命的かと思われたが、強烈な末脚でハナ差の2着まで追い上げた。生産したヒカル牧場は笠松で10連勝し、中央の4歳牝馬特別を勝ち、桜花賞で4着(1人気)に入ったライデンリーダーを出している。サキドリトッケンは440キロ台の小柄な牝馬だが、心肺機能が高く末脚に持続力がある。初芝になるが衝撃的な走りを期待したい。

アランカールは福島芝1800mの新馬戦を7番手から3番手に押し上げ、ノーステッキで最速の36.4秒で上がり、1分52秒0(稍重)で4馬身差で圧勝。野路菊Sは最後方から最速の33.3秒で差し切り1分33秒5で3馬身半差で圧勝。前走阪神JFは最後方から大外を回って9番手に押し上げ、6位の34.7秒で上がって0.5秒差の5着。最後方から大外ブン回しでは厳しかった。キャロットFで8000万円で募集された斉藤崇厩舎のエピファネイア産駒で母はオークス馬シンハライト。北村友騎手から武豊騎手に乗り替わる。

阪神JF3着馬タイセイボーグ、河津桜賞勝ち馬ソルパッサーレ、こぶし賞勝ち馬ナムラコスモス、白菊賞4着馬コニーアイランド、朝日杯FS7着馬ホワイトオーキッド、札幌2歳S3着馬スマートプリエール、新馬戦を圧勝したエレガンスアスクなど伏兵は数多い。タイセイボーグは[1−2−2−0]で新潟2歳S2着、アルテミスS3着、阪神JF3着。阪神JFは6番手から7位の35.0秒で上がって0.3秒差の3着。春のG1に向けて物差しになりそうな馬だが、デビューから馬体が20キロ増えておりひと皮むける可能性もある。

ソルパッサーレは京都芝2000mの未勝利戦を2分1秒6で6馬身差で圧勝。河津桜賞は前半5F57.6秒で3番手から最速の35.9秒で上がって1分33秒7で優勝。北海道セレクションセール4840万円の四位厩舎のキズナ産駒でセキトバイースト、ジョバンニの半妹。浜中騎手で3連勝なるか。コニーアイランドは中京芝1600mの新馬戦を1分35秒4で優勝。白菊賞は外から伸び切れず0.6秒差の4着。サンデーRで1億円で募集された中内田厩舎のコントレイル産駒でリバティアイランドの半妹。攻めた仕上げで一変するか。


調教診断

★アランカール
栗CWで3頭併せで馬なりのまま併入。首を使ってラスト11.5秒。1週前に栗CWで2頭併せで軽く仕掛けてラスト11.1秒で併入。使いつつ仕上げは進んでいる。

★ソルパッサーレ
栗CWで2頭併せで馬なりのまま少し遅れた。余力十分にラスト11.1秒。1週前に栗CWで2頭併せで軽く仕掛けてラスト11.2秒で先着。デキは安定している。

★タイセイボーグ
栗坂で馬なり調教。しっかりとした脚捌きでラスト12.1秒。1週前に栗CWで2頭併せで強めに追ってラスト11.1秒で相手を突き放した。久々も仕上げられた。

★コニーアイランド
栗坂で強めに追われた。しっかりとした脚捌きで50.9秒の好タイムをマーク。1週前に栗CWで3頭併せで馬なりのままラスト11.0秒で先着。前走より良化。

★エレガンスアスク
栗CWで2頭併せで馬なりのまま相手を突き放した。中2週で時計は遅いが、軽快なフットワークで走りに余裕がある。小柄な牝馬だが、一度使ったぶん気配良化。

次点(上位5頭に入らなかった馬)
☆エイズルブルーム

サキドリトッケンは調教VTRなし。


レース回顧

2026年 3月 1日(日) 1回阪神4日  天候: 晴   馬場状態: 良 
11R  第33回チューリップ賞
3歳・オープン・G2(馬齢) (牝)(国際)(指定)  芝 1600m・外   15頭立
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着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
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1 7 13  タイセイボーグ     牝 3 西村淳也  55  1.34.3 33.1  2 496 (栗)松下武士
2 8 14  ナムラコスモス     牝 3 田口貫太  55  1.34.3 33.5  8 484 (栗)大橋勇樹
3 7 12  アランカール       牝 3 武豊      55  1.34.4 33.0  1 432 (栗)斉藤崇史
4 4  6  グランドオーパス   牝 3 高杉吏麒  55  1.34.4 33.7  9 450 (栗)橋口慎介
5 6 11  ダンデノン         牝 3 北村友一  55  1.34.4 33.7 10 460 (栗)田中克典
6 3  4  スマートプリエール 牝 3 吉村誠之  55  1.34.6 33.6  5 474 (栗)大久保龍
7 1  1  エレガンスアスク   牝 3 坂井瑠星  55  1.34.7 33.7  6 432 (栗)田中克典
8 2  3  アンディムジーク   牝 3 団野大成  55  1.34.7 33.5 14 448 (栗)渡辺薫彦
9 8 15  ダンシングドール   牝 3 森田誠也  55  1.34.8 33.4 15 454 (栗)牧田和弥
10 5  8  エイズルブルーム   牝 3 池添謙一  55  1.34.8 33.2 11 430 (栗)坂口智康
11 4  7  サキドリトッケン   牝 3 飛田愛斗  55  1.34.9 33.2 12 438 [地]真島元徳
12 3  5  ソルパッサーレ     牝 3 浜中俊    55  1.35.0 33.7  3 456 (栗)四位洋文
13 6 10  コニーアイランド   牝 3 川田将雅  55  1.35.1 33.5  4 478 (栗)中内田充
14 2  2  グレースジェンヌ   牝 3 岩田望来  55  1.35.2 34.2 13 442 (栗)上村洋行
15 5  9  ホワイトオーキッド 牝 3 松山弘平  55  1.35.6 34.6  7 428 (栗)藤原英昭
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LAP :12.5-11.3-12.2-12.6-12.1-11.3-10.7-11.6
通過:36.0-48.6-60.7-72.0  上り:70.5-58.3-45.7-33.6  平均:1F:11.79 / 3F:35.36
単勝   13 \440 
複勝   13 \130 / 14 \350 / 12 \130 
枠連   7-8 \1460 (6) 
馬連   13-14 \2960 (13) 
ワイド 13-14 \810 (11)/ 12-13 \250 (1)/ 12-14 \1090 (16) 
馬単   13-14 \4810 (18) 
3連複 12-13-14 \2480 (5/455) 
3連単 13-14-12 \14860 (30/2730) 

タイセイボーグは7枠13番手スタートから9番手の外につけ、メンバー2位の33.1秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは1分34秒3。グランドオーパスが逃げて前半3F36.0秒、5F60.7秒の緩い流れ。上がりは33.6秒、ラップは11.3−10.7−11.6秒。流れが緩んで上がり勝負になり、外枠から切れる脚を使った阪神JF組の人気馬が1、3着に入った。

タイセイボーグは中団の外から差し切って重賞初制覇。新潟2歳S2着、アルテミスS3着、阪神JF3着で春のG1に向けて物差しになりそうな馬だったが、パフォーマンスを引き上げてクラシックに名乗りを上げた。安田記念とマイルCSを制したインディチャンプの初年度産駒。前走16キロ増えた馬体がさらに10キロ増。デビューから30キロ増えて馬体が充実してきている。次走桜花賞でも相手なりに走りそうだ。

ナムラコスモスは8枠14番から3番手の外につけ、メンバー6位タイの33.5秒で上がってクビ差の2着。芝1400mの未勝利戦、芝1600mのこぶし賞(1勝C)を最速上がりで2連勝してきた馬が8番人気で激走した。先行してもある程度速い上がりを繰り出せる持ち味をデビューから騎乗している田口騎手が引き出した。ダノンプレミアムの初年度産駒が初めて重賞で連対した。田口騎手は桜花賞でG1&重賞初制覇なるか。

アランカールは7枠12番から11番手につけ、メンバー最速の33.0秒で追い込んでクビ+クビの3着。直線でタイセイボーグを追いかけてきたが、交わすところまで行かなかった。タイセイボーグの位置につければ勝てそうだったが、3着に入って桜花賞の出走権を確保した。トライアルで武豊騎手はテン乗りだっただけにこの乗り方でいいのだろう。母は桜花賞2着、オークス1着のシンハライト。次走桜花賞は能力&末脚全開か。

サキドリトッケンは出遅れて離れた最後方を進み、3コーナーで馬群に取りつくとメンバー3位タイの33.2秒で上がって0.6秒差の11着。スローペースで出遅れて馬群に追いつくのに脚を使い、直線で前が詰まり加減でトップギアに入らなかった。それでも3位の33.2秒で上がって芝の適性を示した。桜花賞出走権は獲れなかったが、中央の芝G2で爪痕を残した。今後は地方交流重賞を含め、全国区になることを期待したい。

ソルパッサーレは中団の外から伸び切れず0.7秒差の12着。上がりはメンバー10位タイの33.7秒。前走河津桜賞はスマートプリエールが飛ばして上がりの掛かる消耗戦になったが、今回は流れが緩んで上がり勝負になり、速い上がりに対応できなかった。芝2000mの未勝利戦を圧勝したように本来は長い距離が合うタイプ。今後は忘れな草賞からオークスを目指すことになりそうだ。



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