有馬記念
2025/12/28 中山競馬場 芝2500m

レース展望

過去10年で1番人気は[5−1−0−4]で6連対。過去2年は4、6着に終わった。単勝1倍台は[1−0−0−1]、2倍台は[4−1−0−1]、3倍以上は[0−0−0−2]。2番人気は[2−1−3−4]で3連対、3番人気は[1−1−3−5]で2連対。6〜9番人気が4連対、10番人気以下が2連対。過去5年の馬連は103倍、17倍、13倍、27倍、204倍。人気馬に人気薄を絡めて中穴以上を狙うのが妙味。

3歳[5−2−3−16]、4歳[3−5−1−34]、5歳[2−2−5−44]、6歳[0−1−1−20]、7歳以上[0−0−0−15]。中長距離G1で実績がある3〜5歳馬が活躍している。6歳馬は10番人気の1連対のみ。牡馬は[7−7−8−98]、牝馬は[3−3−2−31]。牝馬は前走G1で1、2、3、3、5、7着馬が2、11、1、7、5、8番人気で連対。過去6年は牝馬が必ず3着以内に入っている。

過去10年でノーザンF生産馬は[8−4−6−63]で1、1、1、1、2、2、3、5番人気が勝ち、1、3、10、11番人気が2着、2、2、3、3、4、9番人気が3着。連対した12頭のうち10頭が社台馬主だった。社台F生産馬は[0−4−1−14]で5、6、7、8番人気が2着、2番人気が3着。連対した4頭は社台馬主だった。ノーザンF&社台馬主の人気馬はレガレイラ、ミュージアムマイル、タスティエーラ。

レガレイラは昨年の有馬記念を6番手から最速タイの34.9秒で抜け出して2分31秒8で優勝。宝塚記念は稍重で11着に終わったが、オールカマーは8番手から最速の34.0秒で差し切り2分10秒2で優勝。エリザベス女王杯は9番手から最速タイの34.2秒で差し切り2分11秒0で優勝。牝馬限定G1で能力の違いを見せつけた。中山は[3−0−0−1]の巧者。ルメール騎手では[2−0−1−3]。ルメール騎手は有馬記念[3−5−2−8]で複勝率55.6%。今秋のG1で2番人気以内なら[3−1−1−0]。

ダノンデサイルは昨年のダービーを2番手の内から抜け出して2分24秒3で2馬身差で圧勝。菊花賞は下手に乗って6着、有馬記念は初めて逃げて3着。今年は戸崎騎手に乗り替わり、AJCC、ドバイSCを2連勝。ドバイSCでは2着カランダガンに勝っている。英遠征明けのジャパンCは8番手から5位の33.8秒で上がって0.5秒差の3着。連対した2頭に外からマークされ、内に押し込まれたことが堪えた。ひと叩きされて馬体のバランスが整ってくるか。芝2200〜2500mは[3−0−2−0]。戸崎騎手は2連覇が懸かる。

皐月賞馬ミュージアムマイル、宝塚記念勝ち馬メイショウタバル、クイーンエリザベス2世C勝ち馬タスティエーラ、目黒記念勝ち馬アドマイヤテラ、宝塚記念&天皇賞(秋)3着馬ジャスティンパレス、昨年のジャパンC2着馬シンエンペラー、日経賞勝ち馬マイネルエンペラー、菊花賞3着馬エキサイトバイオなど伏兵は多士済々。ミュージアムマイルは皐月賞でクロワディノールを差し切って1分57秒0で優勝。ダービーは6着に終わったが、秋はセントライト記念を勝ち、天皇賞(秋)で2着に入った。Cデムーロ騎手では[1−2−0−0]で好相性。過去10年で3歳馬は[5−2−3−16]、3番人気以内なら[4−1−1−4]で連対率50%。

メイショウタバルは宝塚記念を逃げて2分11秒1(稍重)で3馬身差で圧勝。中盤から各馬が押し上げたところで徐々にラップを上げて脚を使わせ粘り込んだ。天皇賞(秋)は前半5F62.0秒で逃げて0.2秒差の6着。逃げたときは[3−0−0−3]で道悪では[3−0−0−0]。過去10年で武豊騎手は[2−1−1−4]。アドマイヤテラは目黒記念を好位から抜け出して2分32秒9で優勝。ジャパンCはスタートで落馬し、向こう正面で外から2番手に押し上げ、最後はカランダガンを差し返して1位入線。騎手が乗ってなかったとはいえ、2分20秒3のレコードで走った。過去10年で川田騎手は[0−0−0−8]。勝てば伝説になる。

レガレイラが2連覇するのか、ダノンデサイルが勝ってベリベリホースになるのか。レガレイラはオールカマー、エリザベス女王杯はメンバーが弱かった。昨年の有馬記念は3歳馬で54キロ。ルメール騎手が騎乗すると位置取りが後ろになることが多い。汚い手を使った厩舎に女神は微笑むのか。ダノンデサイルは前走ジャパンCは英遠征の影響で馬体のバランスが崩れていた。ダノックスは国内芝2000m以上の古馬G1[0−2−3−13]で未勝利。今年の漢字は「熊」。有馬記念で「熊」といえば、91年に熊沢騎手で勝ったダイユウサク(14人気)。今年は人気薄が激走するのではないか。超絶の穴馬が潜んでいるが、まだ誰も気づいていない。


調教診断

★ミュージアムマイル
栗坂で2頭併せで馬なりのまま先着。スナップの利いた走りで最後まで余力十分。1週前に栗CWで2頭併せで一杯に追ってラスト11.4秒で先着。馬体がボリュームアップしデキは上向き。

★コスモキュランダ
美坂で2頭併せで馬なりのまま先着。軽快なフットワークでラスト12.0秒。1週前に南Wで2頭併せで軽く仕掛けてラスト11.5秒で先着。かなり使い込んでいるが、動き、気配とも良化。

★レガレイラ
南Wで2頭併せで強めに追って併入。手前を替える癖があるが、ラスト11.2秒で動いている。1週前に南Wで馬なりのままラスト11.3秒で併入。派手さはないが、一連のデキをキープ。

★メイショウタバル
栗CWで馬なり調教。いつも通り頭は高いが、余力十分にラスト11.3秒。1週前に栗CWで2頭併せで強めに追ってラスト11.4秒で先着。馬は元気一杯。使ったぶん前走より若干良化。

★ダノンデサイル
栗坂で馬なり調教。時計が遅く軽めの内容。1週前に栗CWで馬なりのまま併入。大きなストライドで余力十分にラスト11.3秒。追わずに落ち着かせようとしている。馬体、気配落ちはない。

次点(上位5頭に入らなかった馬)
☆エキサイトバイオ
☆タスティエーラ


レース回顧

2025年12月28日(日) 5回中山8日  天候: 晴   馬場状態: 良 
11R  第70回有馬記念
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定)  芝 2500m   16頭立
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着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
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1 2  4  ミュージアムマイル 牡 3 C.デム  56  2.31.5 34.6  3 502 (栗)高柳大輔
2 5 10  コスモキュランダ   牡 4 横山武史  58  2.31.6 35.5 12 522 (美)加藤士津
3 5  9  ダノンデサイル     牡 4 戸崎圭太  58  2.31.6 35.0  2 514 (栗)安田翔伍
4 3  5  レガレイラ         牝 4 ルメール  56  2.31.7 34.6  1 482 (美)木村哲也
5 4  7  サンライズジパング 牡 4 鮫島克駿  58  2.31.8 34.8 13 524 (栗)前川恭子
6 8 16  タスティエーラ     牡 5 松山弘平  58  2.32.0 35.7  8 502 (美)堀宣行
7 2  3  ジャスティンパレス 牡 6 団野大成  58  2.32.1 35.2  5 472 (栗)杉山晴紀
8 1  1  エキサイトバイオ   牡 3 荻野極    56  2.32.1 35.5  7 482 (栗)今野貞一
9 6 12  マイネルエンペラー 牡 5 丹内祐次  58  2.32.3 35.9 11 490 (栗)清水久詞
10 4  8  シュヴァリエローズ 牡 7 北村友一  58  2.32.4 35.5 14 464 (栗)清水久詞
11 7 13  アドマイヤテラ     牡 4 川田将雅  58  2.32.4 36.1  9 498 (栗)友道康夫
12 8 15  エルトンバローズ   牡 5 西村淳也  58  2.32.6 36.1 16 514 (栗)杉山晴紀
13 3  6  メイショウタバル   牡 4 武豊      58  2.32.6 36.7  4 512 (栗)石橋守
14 1  2 $シンエンペラー     牡 4 坂井瑠星  58  2.32.6 36.0  6 496 (栗)矢作芳人
15 7 14  アラタ             牡 8 大野拓弥  58  2.32.8 35.9 15 494 (美)和田勇介
16 6 11  ミステリーウェイ   セ 7 松本大輝  58  2.32.8 36.8 10 500 (栗)小林真也
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LAP : 6.9-11.0-11.8-12.2-12.1-12.6-12.4-12.0-12.6-12.3-11.9-11.6-12.1
通過:29.7-41.9-54.0-66.6  上り:72.5-60.5-47.9-35.6  平均:1F:12.12 / 3F:36.36
単勝   4 \380 
複勝   4 \170 / 10 \1070 / 9 \150 
枠連   2-5 \600 (3) 
馬連   04-10 \22520 (36) 
ワイド 04-10 \4150 (34)/ 04-09 \310 (2)/ 09-10 \3240 (29) 
馬単   04-10 \29210 (58) 
3連複 04-09-10 \16580 (47/560) 
3連単 04-10-09 \131710 (311/3360) 

ミュージアムマイルは道中11番手の外を進み、直線で大外からメンバー最速タイの34.6秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは2分31秒5。ミステリーウェイが逃げた後に2コーナーでメイショウタバルが先頭に立って前半5F60.3秒。後半5F60.5秒、上がり35.6秒、ラップは11.9−11.6−12.1秒。中盤に大きくラップが落ちず、上がりの掛かる消耗戦になり、能力&地力が問われるレースになった。ミュージアムマイルは11番手の外から豪快に差し切って優勝。皐月賞を勝った3歳馬が3番人気で制した。

調教診断で1位に評価したように仕上がりも良かったのだろう。Cデムーロ騎手は4コーナーから直線でレガレイラを外に出させないようにしていた。昨年の有馬記念でCデムーロ騎手はシャフリヤールでレガレイラにハナ差の2着に負けている。レガレイラと同じサンデーRでも勝負に徹していた。芝2400mのダービーで6着に負けたため、調教師は距離に不安があったようだが、外を回って勝ったことで距離不安を払拭し、今後のレース選択の幅を広げることができた。ミュージアムマイルが有馬記念を勝ち、マスカレードボールが天皇賞(秋)1着、ジャパンC2着。3歳牡馬がレベルの高さを証明した。

コスモキュランダはスタートダッシュでハナを切った後に3番手に控え、勝負どころで2番手に押し上げるとメンバー6位タイの35.5秒で上がって半馬身差の2着。単勝111倍の穴馬○が12番人気で激走した。以前は後方から捲るレースをしていたが、今秋のオールカマーから好位につけられるようになっていた。今回は初めてブリンカーをつけたこともあり、道中の行きっぷりが良くなっていた。全面野芝の9月を除くと中山芝は[1−2−1−0]で弥生賞でシンエンペラーに勝ち、皐月賞でジャスティンミラノにクビ差の2着、AJCCでダノンデザイルに0.1秒差の3着があった。中山では強い馬と接戦していたのである。

今の時計、上がりが掛かる中山は合っており、メイショウタバルがある程度飛ばして上がりが掛かる展開も良かったのだろう。前に行ったメイショウタバルは13着、ミステリーウェイは16着。コスモキュランダは強いレースをしている。前走ジャパンCは1.6秒差の9着に終わったが、調教の動きが良くなり馬体のバランスが整ってきていたため、有馬記念を意識して次走の狙い馬で取り上げた。前5走8、10、8、12、9着に終わった馬がG1馬が揃う有馬記念で12番人気で2着。予想は穴馬○コスモキュランダで高確信度勝負Rに指定。今後も馬の小さな変化を見逃さないようにしていきたい。レースも馬も馬券も記憶に残る有馬記念になった。

ダノンデサイルは道中9番手の外を進み、勝負どころで7番手に押し上げるとメンバー4位の35.0秒で上がって0.1秒差の3着。2着コスモキュランダとはクビ差。戸崎騎手が中団につけて直線で前を交わせばというレースになったが、内にモタれて伸び切れなかった。落ち着かせることを重点にした調教の影響もあるか。右回りでも京成杯、AJCCを勝っているが、G1では右回り[0−0−2−1]、左回り[2−0−1−1]。ダービー、ドバイSCを勝ったように左回りで直線の長いコースが合っているのだろう。芝2200〜2500mは[3−0−3−0]で複勝率100%をキープ。春はドバイSC連覇が最大目標になりそうだ。

レガレイラは14番手を進み、3コーナー最後方から4コーナーで12番手に押し上げるとメンバー最速タイの34.6秒で上がって0.2秒差の4着。4コーナーから直線で外からミュージアムマイルにマークされて外に出せず、直線で前が詰まって内に切れ込んだが伸び切れなかった。ミュージアムマイルにブロックされず、ダノンデザイルの外に出せていれば勝ち負けできたかもしれない。ルメール騎手は馬場が緩く速い反応ができず、エンジンがかかるまで時間が掛かったとコメント。ここにきて筋肉量が増えて重厚感が増してきたことで距離適性が少し短い方にシフトしてきたか。位置取りとコース取りで4着に負けたが、中山では安定して走っている。



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