秋華賞
2025/10/19 京都競馬場 芝2000m

レース展望

牝馬3冠の最終戦。過去10年で1番人気は[5−0−1−4]で5連対。オークス馬は[5−0−1−0]。。単勝1倍台は[3−0−0−1]、2倍台は[1−0−0−1]、3倍台は[1−0−1−2]。2番人気は[0−3−2−5]で3連対、3番人気は[3−2−1−4]で5連対。連対馬19頭が5番人気以内、残る1頭は10番人気。過去5年の馬連は26倍、22倍、9倍、5倍、22倍で20倍台の中穴決着が多い。

連対馬は全て前走5着以内。過去4年は前走オークス、紫苑S、ローズSで3着以内に入った馬で決着。前走6着以下は[0−0−1−51]で3着に入った馬は前走ローズS7着。ローズS以外で6着以下は出番なし。前走紫苑S4着のマジックキャッスルが10番人気で2着、ローズS3着のカイザーバルが8番人気で3着、ローズS4着のシゲルピンクダイヤが10番人気で3着。穴でトライアルで3、4着に負けた馬に注意。

カムニャックは[4−0−0−2]でフローラS、オークス、ローズSを3連勝。フローラSは中団から3位タイの33.4秒で差し切って1分58秒6で優勝。オークスは11番手から2位の33.8秒で差し切って2分25秒7で優勝。ローズSは7番手から3位の34.4秒で差し切って1分43秒5で優勝。4コーナーから直線で他馬と接触する不利があったが、そこから立て直すと鋭く伸びて差し切った。初の右回り、高速決着に対応できたことで陣営は大きな自信になったのではないか。1強で2冠達成なるかは川田騎手次第になる。

エンブロイダリーは桜花賞で中団からモレイラ騎手が馬群に突っ込んで2位タイの34.0秒で差し切り1分33秒1(稍重)で優勝。クイーンCを前週の東京新聞杯より0.4秒速い1分32秒2の好タイムで勝ったのはダテではないことを示した。前走オークスは6番手から12位の35.2秒で上がって1.0秒差の9着。道中外からマークされ、ずっと荒れたところを通って折り合いを欠いたことが堪えた。新潟芝1800mの未勝利戦を1分45秒5のレコードで7馬身差で圧勝した馬。京都内回りの芝2000mでどんな走りを見せるか。

紫苑S勝ち馬ケリフレッドアスク、同2着馬ジョスラン、フェアリーS勝ち馬エリカエクスプレス、オークス4着馬パラディレーヌ、中京記念勝ち馬マピュース、ローズS2着馬テレサ、同3着馬セナスタイル、同4着馬ビップデイジー、紫苑S勝ち馬ケリフレッドアスクなど伏兵は多士済々。ジョスランは紫苑Sで5番手から3位タイの33.6秒で上がってクビ差の2着。鹿戸厩舎のエピファネイア産駒でエフフォーリアの全妹。まだ馬体のバランスは良くないが、減った馬体は戻っていた。長距離輸送で当日テンションが高くならなければ。

エリカエクスプレスはフェアリーSを勝った後、桜花賞5着、オークス10着、京成杯AH11着。京都の新馬戦を逃げて圧勝した馬。距離に課題があるが、武豊騎手が逃げて粘らせるか。パラディレーヌはオークスで0.3秒差の4着。ローズSは中団から伸び切れず0.5秒差の8着。直線で前が壁になり、狭いところを捌きながら伸びてきた。京都芝は[2−0−1−0]。G1[0−0−1−19]の丹内騎手は初制覇なるか。セナスタイルはローズSで出遅れて後方から34.0秒で上がって0.3秒差の3着。直線で馬群を捌きながらジグザグに走っていた。母はヌーヴォレコルト。2戦2勝の芝2000mで岩田康騎手がアレで持ってくるか(笑)


調教診断

★カムニャック
栗坂で馬なり調教。首を使ってしっかりとした脚捌きでラスト11.2秒。1週前に栗CWで3頭併せで軽く仕掛けてラスト11.2秒で先着。走りに余裕がある。デキは安定。

★マピュース
南Wで馬なり調教。落ち着きがありスムーズな走りで余力十分にラスト11.4秒。1週前に南Wで馬なりのままラスト11.4秒。ひと叩きされて動き、気配とも良化。

★エンブロイダリー
栗坂で馬なり調教。時計は遅いがキビキビとしたフットワークで余力十分。1週前に南Wで2頭併せで軽く仕掛けてラスト11.3秒で先着。久々になるが、まずまず仕上がる。

★パラディレーヌ
栗坂で馬なり調教。前向きさがあり小気味いいフットワークで最後まで余力十分。1週前に栗坂で馬なりのまま力強いフットワークでラスト12.1秒。前走のデキをキープ。

★セナスタイル
栗CWで2頭併せで馬なりのまま併入。大きなストライドでラスト11.4秒。1週前に栗坂で馬なり調教。前向きさがあり、キビキビとしたフットワークで動いている。順調。

次点(上位5頭に入らなかった馬)
☆ジョスラン


レース回顧

2025年10月19日(日) 3回京都7日  天候: 曇   馬場状態: 良 
11R  第30回秋華賞
3歳・オープン・G1(馬齢) (牝)(国際)(指定)  芝 2000m・内   18頭立
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着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
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1 6 11  エンブロイダリー   牝 3 ルメール  55  1.58.3 35.2  2 488 (美)森一誠
2 5 10  エリカエクスプレス 牝 3 武豊      55  1.58.4 35.4  5 462 (栗)杉山晴紀
3 8 18  パラディレーヌ     牝 3 丹内祐次  55  1.58.5 34.4  6 502 (栗)千田輝彦
4 2  3  ジョスラン         牝 3 岩田望来  55  1.58.8 34.7  4 472 (美)鹿戸雄一
5 7 13 *セナスタイル       牝 3 岩田康誠  55  1.58.8 34.6  3 434 (栗)安田翔伍
6 7 14  ビップデイジー     牝 3 西村淳也  55  1.59.0 35.5  9 442 (栗)松下武士
7 4  7  クリノメイ         牝 3 酒井学    55  1.59.0 34.7 17 454 (栗)須貝尚介
8 1  2  ルージュソリテール 牝 3 北村友一  55  1.59.2 35.4 12 450 (栗)藤原英昭
9 7 15  インヴォーグ       牝 3 団野大成  55  1.59.2 35.8 14 502 (栗)福永祐一
10 5  9  マピュース         牝 3 横山武史  55  1.59.2 35.3 10 488 (美)和田勇介
11 3  6  ケリフレッドアスク 牝 3 西塚洸二  55  1.59.3 35.7 11 458 (栗)藤原英昭
12 6 12  ヴーレヴー         牝 3 菱田裕二  55  1.59.4 35.5 16 494 (栗)武幸四郎
13 8 16  ランフォーヴァウ   牝 3 小崎綾也  55  1.59.6 35.1 18 460 (栗)福永祐一
14 4  8  テレサ             牝 3 松山弘平  55  1.59.8 36.2  8 444 (栗)杉山晴紀
15 1  1  ダノンフェアレディ 牝 3 坂井瑠星  55  2.00.0 36.7  7 470 (栗)橋口慎介
16 8 17  カムニャック       牝 3 川田将雅  55  2.00.2 36.9  1 490 (栗)友道康夫
17 2  4  レーゼドラマ       牝 3 藤岡佑介  55  2.02.1 37.6 15 474 (栗)辻野泰之
18 3  5  ブラウンラチェット 牝 3 池添謙一  55  2.07.0 42.9 13 440 (美)手塚貴久
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LAP :12.5-11.1-12.0-12.1-11.7-11.9-11.7-11.7-11.6-12.0
通過:35.6-47.7-59.4-71.3  上り:70.6-58.9-47.0-35.3  平均:1F:11.83 / 3F:35.49
単勝   11 \550 
複勝   11 \240 / 10 \560 / 18 \550 
枠連   5-6 \2530 (10) 
馬連   10-11 \5280 (14) 
ワイド 10-11 \1790 (15)/ 11-18 \2220 (21)/ 10-18 \4610 (48) 
馬単   11-10 \8170 (22) 
3連複 10-11-18 \29560 (85/816) 
3連単 11-10-18 \129850 (338/4896) 

エンブロイダリーは6枠11番から6番手の外につけ、向こう正面で2番手に押し上げるとメンバー6位の35.2秒で抜け出してレースを制した。勝ちタイムは1分58秒3。エリカエクスプレスが逃げて前半3F35.6秒、5F59.4秒。後半5F58.9秒、上がり35.3秒、ラップは11.7−11.6−12.0秒。高速馬場で武豊騎手が逃げて前半4F12.5−11.1−12.0−12.1秒の緩い流れに持ち込んで前に行った2頭で決着。勝ったエンブロイダリーは2月のクイーンCを1分32秒2で勝ち、2着エリカエクスプレスは1月のフェアリーSを1分32秒8で勝っていた。早い時期にマイルの高速決着で頭角を現し、桜花賞、オークスで人気になった2頭での決着になった。前半の流れが緩んだことでマイル適性も問われたか。

エンブロイダリーは向こう正面で前残りになるとみたルメール騎手が2番手に押し上げ、直線で逃げたエリカエクスプレスを交わして優勝。前走オークスは9着に終わったが、桜花賞馬が牝馬2冠を達成した。距離2000mに不安はあったが、ルメール騎手が強気に向こう正面で2番手に押し上げたことが大きかった。アドマイヤマーズ産駒だが、母系はビワハイジの一族で近親にブエナビスタ。距離は2000mくらいまでは守備範囲なのだろう。パドックでは春より背が伸びて少しパワーアップしていた。これまで間隔を空けて使ってきた馬でエリザベス女王杯は中3週になる。マイルも走れるが、マイルCSは牡馬で相手が強力。陣営がどう判断するか。

エリカエクスプレスは前半5F59.4秒で逃げ、メンバー8位タイの35.4秒で上がって半馬身差の2着。4コーナーから直線で後続を引き離したが、最後は2番手に押し上げていたエンブロイダリーに交わされた。武豊騎手は5F目から5F連続で11秒台のラップで後続を脚を使わせるレースをしている。父エピファネイア、母の父ガリレオで全妹のミッキーマーメイドは芝2000mの未勝利戦1着。ピッチ走法で距離不安はあったが、武豊騎手が上手く乗っている。天皇賞(春)の鮫島駿騎手の件以降、武豊騎手に絡むとTVで武豊騎手にため息をつかれ、それが業界に伝番し干される可能性があるため、武豊騎手へのマークが緩んでいる。宝塚記念1着のメイショウタバル、スプリンターズS2着のジューンブレアは逃げ。前残り決着になるのがパターン。

パラディレーヌは大外枠から16番手を進み、勝負どころで10番手に押し上げ、メンバー最速の34.4秒で上がって0.2秒差の3着。2着エリカエクスプレスとは0.1秒差。後方から大外をブン回し、勝ったエンブロイダリーの上がりを0.8秒上回っている。大外枠スタートから外に寄れて位置取りが悪くなったことが堪えた。早めに動いて前にプレッシャーをかけそうだった1番人気のカムニャックが直線ですぐに一杯になったこともマイナスだった。競馬にタラレバは禁物と言われるが、中団あたりにつければ勝ち負けできたのではないか。丹内騎手がG1初制覇のチャンスを逃した。外を回っていい脚を長く使っており、距離をこなすタイプ。中3週になるが、賞金が足りればエリザベス女王杯に使ってくるか。

ジョスランは2枠3番から内ラチ沿いの6番手を進み、向こう正面で外から上がられて4コーナーで13番手になり、メンバー3位タイの34.7秒で上がって0.5秒差の4着。直線では前が壁になって外に持ち出してスペースを探しながら伸びてきた。18頭の多頭数で内枠から内ラチ沿いをロスなく回ったことが結果的にマイナスだった。テン乗りの岩田望騎手で乗り難しかった面もあるのだろう。まだ馬体のバランスは整っていないが、エフフォーリアの全妹で素質はある。

セナスタイルは7枠13番から最初の直線で内に入れ、道中内ラチ沿いの15番手を進み、メンバー2位の34.6秒で上がって0.5秒差の5着。3、4コーナーで内が空かないとみた岩田康騎手が大きく外に持ち出すロスがあった。直線でも前が壁になって馬が突っ込むか躊躇しながら走ってトップギアに入らずに脚を余した。あれだけロスがありながら2位の34.6秒で上がって0.5秒差の5着に入ったことを評価したい。父ソットサス、母ヌーヴォレコルト。馬体が成長して本格化すれば、来秋はエリザベス女王杯で勝ち負けできそうだ。

マピュースは5枠9番から11番手の外を進み、メンバー7位の35.3秒で上がって0.9秒差の10着。前走中京記念を2番手から抜け出して1分32秒3で勝ったが、今回は横山武騎手が前に行く気がなく、さらに3、4コーナーで内に入れたことで直線で前が壁になってほとんどまともに追えなかった。デビューから全て芝1600mを使われているため、距離2000mは長いということが頭にあったのか無気力な騎乗に映った。相馬眼的に芝2000mでもこんな負け方をする馬ではない。今年のG1で横山武騎手は[0−0−1−9]。

カムニャックは8枠17番から3番手の外につけ、4コーナーで川田騎手の手が激しく動き、直線で一杯になって1.9秒差の16着。オークス馬が単勝2.1倍の1番人気に支持されたが、全く見せ場がなく惨敗した。レース前からテンションが上がり、スタンド前発走の大歓声でさらにテンションが上がっていた。ゲートでも暴れており出遅れてもおかしくなかったが、川田騎手が何とか出して先行したが直線で全く伸びなかった。テンションが高かったこと、外を回って5F目から11秒台のラップが5F続く流れが影響したのではないか。

17年の宝塚記念(阪神芝内2200m)では天皇賞(春)を勝って単勝1.4倍のキタサンブラック(武豊騎手)が3番手の外から直線で全く伸びずに1.3秒差の9着(11頭立て)に終わっている。そのときは6F目から5F連続で11秒台のラップが続いた。内回りの中距離で外を回って先行し、11秒台のラップが5F続くと厳しくなるのではないか。武豊騎手はそれを知っていて、カムニャックは17番枠で外を回るため、前半の流れを緩めて11秒台のラップが5F続くレースにしたのではないか。カムニャックはパドックで馬体の造りが目立っていた。音に敏感な面は友道調教師が対策してくる。母がダンスアミーガで夏馬タイプといった感もあるが、オークス馬として早期の復活を期待したい。



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