ファルコンS
2025/3/22 中山競馬場 芝1800m

レース展望

過去10年で1番人気は[0−3−1−6]で3連対。単勝1倍台は[0−1−0−0]、2倍台は[0−2−1−2]、3倍以上は[0−0−0−4]。。前走道中3番手以内につけて連対した馬は[0−3−0−1]。2番人気は[2−1−2−5]で3連対、3番人気は[3−2−0−5]で5連対。6〜9番人気が4連対、10番人気以下が2連対。過去5年の馬連は17倍、7倍、139倍、35倍、98倍で荒れている。

連対馬10頭が前走連対。前走1勝クラス勝ち馬が3番人気以内なら[1−2−1−3]。前走4〜9着から6頭が連対している。前走重賞で10着以下から連対した3頭はファルコンSで3、3、7番人気だった。関東馬は[3−2−2−52]、関西馬[7−8−8−81]。関東馬は5番人気以内[2−2−0−14]、6番人気以下[1−0−2−38]。6番人気以下の関西馬は[3−2−3−64]。穴で関西馬に注意。

シルバーレインはデビューからルメール騎手が騎乗して[2−0−2−1]で4着以内を確保。前走東京芝1400mの1勝Cは9番手から最速の33.2秒で差し切って1分21秒1で優勝。2位を0.5秒上回る末脚は強烈だった。3走前のアイビーSは逃げて0.5秒差の3着。勝ったマスカレードボールは共同通信杯、2着ピコチャンブラックはスプリングSを制した。萩原厩舎のエピファネイア産駒で母ノームコア。過去10年で前走芝1400mの1勝Cを勝った馬は[0−0−2−8]。昨年は1番人気のソンシが3着に終わった。

パンジャタワーは中京芝1200mの新馬戦を2番手から2位の34.2秒で抜け出して1分9秒7で優勝。京王杯2歳Sは7番手の外から最速タイの33.8秒で差し切って1分21秒2(稍重)で優勝。前走朝日杯FSは9番手から伸び切れず1.7秒差の12着。橋口厩舎のタワーオブロンドン産駒で近親にソングラインがいる。タワーオブロンドンは芝1400m[3−0−0−1]で京王杯2歳S、京王杯SCを優勝。前走朝日杯FSは惨敗したが、芝1400mで巻き返すか。松山騎手からテン乗りの藤岡佑騎手に乗り替わる。

クロッカスS勝ち馬クラスペディア、前走万両賞2着のヤンキーバローズ、ジュニアC2着馬モンドデラモーレ、新潟2歳S勝ち馬トータルクラリティ、小倉2歳S3着馬アーリントンロウ、ファンタジーS2着馬モズナナスター、クローバー賞勝ち馬ニタモノドウシ、春菜賞4着馬チムグクル、芝1400mの未勝利戦を勝ったモンタルチーノ、チムグクルなど。クラスペディアはクロッカスSを前半3F36.7秒で逃げ、4位の33.6秒で上がって1分22秒9で優勝。京王杯2歳Sは0.6秒差の5着。中京では小倉2歳S2着がある。

ヤンキーバローズは京王杯2歳Sで9番手から最速タイの33.8秒で上がって0.3秒差の3着。前走万両Sは9番手から最速の33.8秒で上がって0.3秒差の2着。上村厩舎のエピファネイア産駒で母キャンディバローズはファンタジーS勝ち馬。岩田望騎手が届く位置につけて持ってくるか。ニタモノドウシはクローバー賞を4番手から最速の34.4秒で抜け出して1分28秒6のレコードで2馬身差で圧勝。前走朝日杯FSはムーア騎手で6番人気に支持されたが、後方のまま9着。高木厩舎のディーマジェスティ産駒で近親にイスラボニータがいる。個人的には馬名が気になる(笑)


調教診断

★モンドデラモーレ
南Wで2頭併せで馬なりのまま先着。活気があり、重心が低いフットワークでラスト11.5秒。1週前に南Wで相手を突き放した。動き、気配目立つ。

★クラスペディア
栗CWで2頭併せで軽く仕掛けてラスト11.8秒で併入。1週前に栗CWで2頭併せで馬なりのままラスト11.0秒で併入。活気があり、デキは安定。

★ニタモノドウシ
美坂で2頭併せで馬なりのまま先着。前向きさがあり重心の低いフットワークで余力十分。1週前に南Wで2頭併せで追ってラスト11.5秒。若干良化。

★パンジャタワー
栗坂で2頭併せで馬なりのままラスト11.0秒で併入。1週前に栗CWで馬なりのまま好タイムをマークしラスト11.4秒。久々もまずまず仕上がる。

★ヤンキーバローズ
栗坂で2頭併せで馬なりのまま併入。重心の低いフットワークでラスト鋭く伸びた。1週前に栗CWで一杯に追ってラスト11.3秒。一連のデキをキープ。

次点(上位5頭に入らなかった馬)
☆アーリントンロウ

シルバーレインは調教VTRなし。


レース回顧

2025年 3月22日(土) 2回中京3日  天候: 晴   馬場状態: 良 
11R  第39回中日スポーツ賞ファルコンS
3歳・オープン・G3(馬齢) (国際)(特指)  芝 1400m   18頭立
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着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
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1 3  6  ヤンキーバローズ   牡 3 岩田望来  57  1.21.0 34.3  3 482 (栗)上村洋行
2 8 18  モンドデラモーレ   牡 3 杉原誠人  57  1.21.1 34.8  6 482 (美)千葉直人
3 7 14  リリーフィールド   牝 3 国分恭介  55  1.21.1 35.1 13 424 (栗)小崎憲
4 2  4  パンジャタワー     牡 3 藤岡佑介  57  1.21.1 34.6  1 484 (栗)橋口慎介
5 6 12  ラパンチュール     牝 3 吉田豊    55  1.21.3 34.1 11 456 (美)蛯名正義
6 4  7  シルバーレイン     牡 3 ルメール  57  1.21.4 34.4  2 472 (美)萩原清
7 7 15  アーリントンロウ   牡 3 西村淳也  57  1.21.6 35.5  9 512 (栗)松下武士
8 5  9  チムグクル         牡 3 団野大成  57  1.21.7 34.9 12 426 (栗)福永祐一
9 8 17  モジャーリオ       牡 3 斎藤新    57  1.21.7 34.9 14 460 (美)斎藤誠
10 6 11  トータルクラリティ 牡 3 北村友一  57  1.21.9 35.6  4 474 (栗)池添学
11 1  1  タイセイカレント   牡 3 丸山元気  57  1.22.0 35.0  8 474 (栗)矢作芳人
12 3  5  モズナナスター     牝 3 丹内祐次  55  1.22.1 34.9 10 450 (栗)矢作芳人
13 1  2  ライツユーアップ   牝 3 角田大和  55  1.22.1 35.8 17 430 (栗)角田晃一
14 2  3  バニーラビット     牡 3 吉田隼人  57  1.22.1 34.7 15 490 (栗)武幸四郎
15 4  8  ニタモノドウシ     牡 3 菅原明良  57  1.22.2 35.4  5 468 (美)高木登
16 7 13  クラスペディア     牡 3 小崎綾也  57  1.22.4 35.6  7 492 (栗)河嶋宏樹
17 5 10  キャッスルレイク   牝 3 亀田温心  55  1.22.7 36.0 16 462 (栗)松下武士
18 8 16  スマッシュアウト   牡 3 永島まな  57  1.25.1 38.7 18 444 (美)栗田徹
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LAP :12.1-11.1-11.2-11.6-11.7-11.5-11.8
通過:34.4-46.0-57.7-69.2  上り:68.9-57.8-46.6-35.0  平均:1F:11.57 / 3F:34.71
単勝   6 \630 
複勝   6 \260 / 18 \320 / 14 \1410 
枠連   3-8 \2120 (10) 
馬連   06-18 \2450 (5) 
ワイド 06-18 \990 (7)/ 06-14 \4600 (54)/ 14-18 \5940 (60) 
馬単   06-18 \4330 (8) 
3連複 06-14-18 \36940 (132/816) 
3連単 06-18-14 \147530 (568/4896) 

ヤンキーバローズは内ラチ沿いの10番手から直線で外に持ち出すとメンバー2位の34.3秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは1分21秒0。リリーフィールドが逃げて前半3F34.4秒、5F57.7秒のやや緩い流れで外から差す馬には厳しいレースになった。ヤンキーバローズは道中少し折り合いを欠いたが、岩田望騎手がなだめて内ラチ沿いをロスなく回り、直線で上手く外に出せたことが功を奏した。これでデビューから[2−1−1−1]で上がりは全てメンバー1、2位。前3走は善戦止まりが続いたが、テン乗りの岩田望騎手の好騎乗で重賞初制覇を飾った。母キャンディバローズはファンターS勝ち馬。芝1400mも合っているのだろう。次走はNHKマイルCに向かう予定。

モンドデラモーレは大外18番枠からスタートを決めて4番手につけ、メンバー6位の34.8秒で上がってクビ差の2着。大外枠、杉原騎手で6番人気だったが、穴馬◎で狙って正解だった。大外枠から終始外を回ったことを考えると勝ち馬より強いレースをしている。直線でヤンキーバローズに交わされた後にしぶとく食い下がったように勝負根性もある。前走ジュニアCでファンダムの0.1秒差の2着に入ったのは、やはりダテではなかった。芝1800m→1600m→1400mと使ってきた馬で距離延長は問題ない。前3走は外枠。次走NHKマイルCで内枠に入ったら要注意。杉原騎手は今年の重賞[2−1−0−6]で単勝回収率233%、複勝回収率111%。

リリーフィールドは7枠14番からハナを切って前半3F34.4秒で進み、メンバー11位の35.1秒で上がって0.1秒差の3着。芝1400mのもみじS(OP)を圧勝し、前走フィリーズレビューで4番人気に支持された馬が13番人気で激走した。スタート後に強引に内に切れ込んだことで不利を受けた馬がいる。芝で武豊騎手では[0−0−0−3]、武豊騎手以外では[1−0−1−0]。今年の重賞で武豊騎手から乗り替わった馬は[0−2−1−4]。リリーフィールドは国分恭騎手で人気がなかったが、ある意味、豊チャンスだったか。リリーフィールドは春の目標は葵Sになりそうだ。

パンジャタワーは8番手からメンバー4位の34.6秒でがって0.1秒差の3着。向こう正面でリリーフィールドが内に切れ込んだことでごちゃつく不利があった。勝ち馬とは0.1秒差だけに前半にリズムを崩したことが響いた印象。前走朝日杯FSは12着に終わったが、京王杯2歳Sを勝った芝1400mで巻き返した。父はタワーオブロンドン。やはり芝1400mが合うのだろう。昨年以降の重賞で藤岡佑騎手は1番人気では[0−0−2−4]で連対がない。5戦のうち4戦が3、4着に終わっている。

ラパンチュールは出遅れて最後方を進み、大外からメンバー最速の34.1秒で追い込んで0.3秒差の5着。内をロスなく回って勝ったヤンキーバローズの上がりを0.2秒上回ったが、最後方から大外ブン回しでは厳しかった。これで4戦連続で最速上がり。もう少しレースが上手くなれば、あっさり勝ってもおかしくない。

シルバーレインはスタートで外に寄れて他馬と接触して後方を進み、メンバー3位の34.4秒で追い込んで0.4秒差の6着。道中折り合いを欠いて後方3番手になった。前走1勝Cは前半3F34.1秒、5F57.1秒。速い流れで地力勝負が合うタイプなのだろう。ルメール騎手は東京芝1400mがベストとコメント。



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