京都2歳S
2022/11/26 阪神競馬場 芝2000m

レース展望

重賞昇格後の過去8年で1番人気は[2−2−1−3]で4連対。単勝1倍台[1−1−0−1]、2倍台[1−0−1−0]、3倍以上[0−1−0−2]。過去2年は新馬戦勝ち馬が4、6着に終わった。2番人気は[1−3−2−2]で4連対、3番人気は[3−0−1−2]で3連対。連対馬14頭が5番人気以内、残る2頭は6、9番人気。近年は堅い決着が続いたが、昨年は5−9番人気で馬連189倍が飛び出した。

連対馬16頭のうち13頭が前走連対。前走3着から連対した2頭には芝1800mで勝ち星があった。巻き返すには中距離で勝ち星が必要。前走4着以下は[0−0−0−16]で不振。前走重賞でも巻き返せない。関東馬は[0−1−0−7]、関西馬は[8−7−8−46]。連対した関東馬は5番人気の逃げ馬だった。6番人気以下で3着以内に入った4頭は関西馬。穴で中距離で勝ち星がある7番人気前後を絡めたい。

過去8年でノーザンF生産馬は[6−4−5−10]で1、1、2、3、3、6番人気が勝ち、1、2、2、2が2着、1、2、2、5、7番人気が3着。グランヴィノスが該当する。社台F生産馬は[0−0−1−6]で5番人気が3着。ヴェルテンベルク、シュタールヴィント、スマラグドス、ティムールが該当する。社台白老F生産馬は[0−1−0−1]で1番人気が2着。ナイトキャッスルが該当する。

グランヴィノスは阪神芝2000mの新馬戦を7番手から早めに押し上げ、最速の33.8秒で差し切って2分3秒5(稍重)で優勝。前半5F64.0秒の超スローペースでレースのラスト3Fは11.8−11.2−11.2秒で尻上がり&持続ラップだった。2着セレンディピティは次走阪神芝2000mの未勝利戦を後方から捲って2分1秒0の好タイムで4馬身差で圧勝した。3着ティムールも次走未勝利戦を勝っている。

父はキタサンブラック、母ハルーワスィートは05年夏に相馬眼ニュースで取り上げた馬。半姉にヴィルシーナ(ヴィクトリアマイル2勝)、シュヴァルグラン(ジャパンC)、ヴィブロス(秋華賞、ドバイターフ)がいる。友道厩舎は16年以降のダービーをマカヒキ、ワグネリアン、ドウデュースで勝っている。大魔神・佐々木氏はいよいよダービー制覇か。馬体の造りは今年のダービー馬ドウデュース(2歳時)を超えている。

エゾダイモンは東京芝1600mの新馬戦は先行して伸び切れず、ノッキングポイントに1.0秒差の4着。前走中京芝2000mの未勝利戦は4番手から最速の34.9秒で抜け出して2分00秒8で優勝。馬体が12キロ増えて新馬戦よりバランスが良くなっていた。セレクトセールで1億8150万円で取り引きされたハーツクライ産駒でグローリーヴェイズの半弟。馬主の藤田氏は重賞[1−1−0−7]。重賞2勝目なるか。

萩S勝ち馬トップナイフ、同2着馬ナイトキャッスル、紫菊賞勝ち馬コスモサガルマータ、未勝利戦を圧勝したシュタールヴィント、阪神の新馬戦を勝ったアイルシャイン、中山の新馬戦を勝ったスマラグドス、東京の未勝利戦を圧勝したグリューネグリーンなど。今年の2歳重賞で1番人気は[1−2−1−6]で札幌2歳S・ドゥーラの1勝のみ。天皇賞(秋)でイクイノックスが勝って以降、平地重賞で1番人気は現在10連敗中。

トップナイフは萩Sを2番手から2位タイの33.9秒で抜け出して1分46秒2で2馬身差で圧勝。北海道サマーセールで2420万円で取り引きされたデクラレーションオブウォー産駒。メンバー最多のキャリア5戦で昆厩舎に鍛えられた馬。先週のアンドロメダSを勝ったマテンロウレオのように横山典騎手が正攻法のレースで持ってくるか。ナイトキャッスルはCデムーロ騎手、コスモサガルマータはムーア騎手が騎乗する。



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