2022年 6月26日(日) 3回阪神4日 天候: 晴 馬場状態: 良
11R 第63回宝塚記念
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) 芝 2200m・内 18頭立
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着枠 馬 馬名 性齢 騎手 斤量 タイム 3F 人体重 廐舎
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1 3 6 タイトルホルダー 牡 4 横山和生 58 2.09.7 36.1 2 476 (美)栗田徹
2 5 10 ヒシイグアス 牡 6 レーン 58 2.10.0 35.9 5 490 (美)堀宣行
3 4 7 デアリングタクト 牝 5 松山弘平 56 2.10.3 36.0 4 480 (栗)杉山晴紀
4 7 15 ディープボンド 牡 5 和田竜二 58 2.10.3 36.6 3 502 (栗)大久保龍
5 5 9 マイネルファンロン 牡 7 M.デム 58 2.10.6 36.5 14 474 (美)手塚貴久
6 2 4 エフフォーリア 牡 4 横山武史 58 2.10.6 36.2 1 520 (美)鹿戸雄一
7 6 12 ウインマリリン 牝 5 松岡正海 56 2.10.8 36.9 9 476 (美)手塚貴久
8 6 11 パンサラッサ 牡 5 吉田豊 58 2.10.8 37.4 6 476 (栗)矢作芳人
9 4 8 ステイフーリッシュ 牡 7 坂井瑠星 58 2.11.1 36.5 10 472 (栗)矢作芳人
10 8 17 ギベオン 牡 7 西村淳也 58 2.11.4 37.2 17 510 (栗)藤原英昭
11 8 18 ポタジェ 牡 5 吉田隼人 58 2.11.5 36.9 8 464 (栗)友道康夫
12 8 16 グロリアムンディ 牡 4 福永祐一 58 2.11.9 37.1 13 496 (栗)大久保龍
13 2 3 メロディーレーン 牝 6 団野大成 56 2.12.0 37.0 16 354 (栗)森田直行
14 7 13 アリーヴォ 牡 4 武豊 58 2.12.1 36.9 7 504 (栗)杉山晴紀
15 3 5 アイアンバローズ 牡 5 石橋脩 58 2.12.2 37.2 15 492 (栗)上村洋行
16 1 2 アフリカンゴールド セ 7 国分恭介 58 2.12.4 38.5 12 468 (栗)西園正都
17 7 14 キングオブコージ 牡 6 横山典弘 58 2.15.5 40.5 11 498 (栗)安田翔伍
外 1 1 オーソリティ 牡 5 ルメール 58 ------ ---- -- 516 (美)木村哲也
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LAP :12.5-10.4-11.0-12.1-11.6-12.1-11.9-11.8-11.9-12.0-12.4
通過:33.9-46.0-57.6-69.7 上り:72.1-60.0-48.1-36.3 平均:1F:11.79 / 3F:35.37
単勝 6 \420
複勝 6 \180 / 10 \250 / 7 \240
枠連 3-5 \2520 (14)
馬連 06-10 \2060 (8)
ワイド 06-10 \780 (10)/ 06-07 \710 (8)/ 07-10 \840 (11)
馬単 06-10 \3420 (12)
3連複 06-07-10 \5150 (18/680)
3連単 06-10-07 \25220 (86/4080)
タイトルホルダーは好スタートから押して先頭に立ち、パンサラッサに仕掛させてハナに行かせたところで2番手に控え、メンバー3位の36.1秒で抜け出して2馬身差で圧勝した。勝ちタイム2分9秒7は11年宝塚記念アーネストリーの2分10秒1を0.4秒上回るレコードタイム。パンサラッサが逃げて前半5F57.6秒のハイペース。後半5F60.0秒、上がりは36.3秒、ラップは11.9−12.0−12.4秒。速い流れで上がりの掛かる消耗戦になったが、道中内ラチ沿いの2、6番手につけた馬で決着。内ラチ沿いを通ってある程度前につけた馬が有利な馬場だった。タイトルホルダーはハイペースで2番手から抜け出すかなり強い内容で圧勝。これまで逃げなかったときは[0−2−0−4]で勝ったことがなかったが、2番手から抜け出して圧勝し、逃げなくても問題ないこを示した。
菊花賞を5馬身差、天皇賞(春)を7馬身差で圧勝した馬。これで阪神では3戦3勝で阪神中長距離G1完全制覇となった。皐月賞、ダービー、有馬記念でエフフォーリアに負けた馬が完全に逆転し、現役最強を証明した。ファン投票1位のタイトルホルダーは2番人気。今年の春の平地G1で1番人気は[0−1−1−10]で未勝利に終わったが、競馬ファンが過去の実績にとらわれ過ぎたせいもあるのだろう。今後はひと息入れて秋は凱旋門賞を目指すことになりそうだ。タイトルホルダーは菊花賞、天皇賞(春)を圧勝してスタミナ、宝塚記念でスピードと心肺機能の高さを示した。凱旋門賞はスローペースになりやすいが、タイトルホルダー&横山和騎手は外国馬のペースに惑わされず、自分のペースで自分の競馬に徹すれば、日本馬初の凱旋門賞制覇があるかもしれない。
ヒシイグアスはスタートを決めて内ラチ沿いの6番手につけ、メンバー最速の35.9秒で上がって0.3秒差の2着。レーン騎手がスタートを決めて有利な内ラチ沿いを通ったことがかなりプラスに働いている。1枠1番のオーソリティが右前跛行で除外されたことで、本来ならルメール騎手のオーソリティが通るところを通れたことが大きかった。3着デアリングタクト、4着ディープボンドは外を回っている。勝ったタイトルホルダーが強過ぎたが、ヒシイグアスは距離2200mをこなしてパフォーマンスを引き上げた。アーネストリーの従来のレコードを0.1秒上回っている。昨年の香港カップでラヴズオンリーユーに頭差の2着。ラヴズオンリーユーと接戦した馬はその後重賞で活躍している。
デアリングタクトは10番手の外から徐々に進出し、メンバー2位の36.0秒で上がって0.6秒差の3着。最後にディープボンドとの競り合いをハナ差で制した。右前脚の繋靱帯炎を克服して長期休み明けで出走したヴィクトリアマイルは6着に終わったが、叩き2戦目でパフォーマンスを引き上げて格好をつけた。牝馬でも勝負根性があるため、最後にひと伸びできる。外を回った馬が伸びない馬場で外を回って3着に入り、あらためて能力があることを示した。高速馬場もタフな馬場もこなすタイプ。秋の天皇賞(秋)、ジャパンC、有馬記念で復活を期待したい。
ディープボンドはスタートからかなり押して3番手につけ、勝負どころで早めに仕掛けてメンバー7位の36.6秒で上がり0.6秒差の4着。和田騎手がハイペースでも3番手につけて勝ちに行ったが、最後に一杯になった。2分10秒3で走って高速決着に対応できたが、今日の馬場で外枠から外を回っては厳しかった。それでもハイペースで先行して4着に粘ったことを評価したい。昨年の有馬記念は5番枠だったが、昨年の天皇賞(春)は12番枠、今年の天皇賞(春)は18番枠、今回の宝塚記念は15番枠で外枠に入ることが多い。内枠に入って馬場と展開がマッチすれば、いつG1を勝ってもおかしくない。
マイネルファンロンは8番手から早めに上がってメンバー5位タイの36.5秒で上がって0.9秒差の5着。天皇賞(春)で穴で狙って14番人気で6着に入った馬が、今回は14番人気で5着に入り、1番人気のエフフォーリアに先着した。ステイゴールド産駒は高齢になってもパフォーマンスが落ちにくい。やはり7歳馬でも力をつけているのだろう。7〜9月は[3−3−0−3]で夏場走るタイプだが、この走りなら秋に1、2戦して有馬記念を目指しても良さそうだ。有馬記念で超絶の一発に注意したい。
エフフォーリアは内ラチ沿いの中団につけ、早めに外に出しメンバー4位の36.2秒で上がって0.9秒差の6着。道中は内ラチ沿いをロスなく回ったが、横山武騎手が早めに外に出したことがマイナスに働いた。返し馬を入念にしたことでゲート裏ではかなり発汗していた。暑さも影響したか。11〜2月は[4−0−0−0]。デカ馬だけに冬場の方がいいのだろう。最後にしぶとく伸びてきたように前走大阪杯より内容は良かった。ハイペースで追走に苦労したため、もっと緩い流れで後半5Fの持続力勝負になれば巻き返せるのではないか。
ウインマリリンは道中4、5番手を進み、メンバー5位タイの36.5秒で上がって1.1秒差の7着。勝負どころで内から上がって見せ場を作ったが、直線で伸び切れなかった。1枠2番のアフリカンゴールドがいて内ラチ沿いを走れず、外からディープボンドに来られたこと、前半5F57.6秒のハイペースになったことが堪えた。アフリカンゴールドは2.7秒差の16着に惨敗している。前2走16着に惨敗した馬が2分10秒8でパンサラッサに先着して復調気配。中山&東京では[5−1−0−2]。小回りの中山で見直したい。
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