京阪杯
2020/11/29 阪神競馬場 芝1200m

レース展望

過去10年で1番人気は[2−2−0−6]で4連対。単勝1倍台は[1−1−0−0]、2倍台は[0−0−0−3]、3倍以上は[1−1−0−3]。単勝2倍台は連対がなく不振。2番人気は[3−0−0−7]、3番人気は[0−3−0−7]で各3連対。6〜9番人気、10番人気以下が各4連対。過去6年の馬連は294倍、9倍、11倍、233倍、149倍、19倍。10倍前後か万馬券か両極端になっている。

年齢別では3歳[3−1−0−17]、4歳[3−4−2−32]、5歳[3−4−5−39]、6歳[1−0−3−32]、7歳以上[0−1−1−20]で4、5歳馬が活躍。6歳以上は9、12番人気の2連対のみ。10番人気以下で3着に入った馬は10、10、11、12、14、15番人気。17年は14番人気イッテツ、18年は11番人気ダイアナヘイローが3着に入った。3連単の3着には人気薄をマークしたい。

カレンモエはデビューから全て芝1200mを使われ[4−1−2−1]で4着以内を確保。前走長篠Sは前半3F33.2秒のハイペースで3番手からメンバー3位タイの34.0秒で抜け出して1分8秒1で優勝。安田隆厩舎の父ロードカナロア、母カレンチャン。父ロードカナロアは京阪杯で重賞初制覇を飾っている。過去10年で1番人気の4歳牝馬は[0−1−0−4]、14年以降は[0−0−0−4]。データを覆せるか。北村友騎手が騎乗停止のため、テン乗りの松若騎手が騎乗する。

レッドアンシェルは芝1200m[3−0−1−2]でCBC賞(不良)、北九州記念(稍重)を勝っている。北九州記念は内ラチ沿いの8番手から2位タイの34.2秒で差し切って1分7秒8で優勝。2着はモズスーパーフレア(高松宮記念1着)、3着はアウィルアウェイ(スプリンターズS3着)だった。前走スプリンターズSは中団の後ろから伸び切れず0.7秒差の6着。成績にムラがあるが、G3では[2−1−2−3]。18年の京都金杯3着時に騎乗した幸騎手に乗り替わる。

マイル重賞3勝のプリモシーン、前走スワンS5着のシヴァージ、阪急杯2着馬フィアーノロマーノ、前走オパールSを勝ったリバティハイツ、アイビスSD勝ち馬ジョーカナチャン、前走北九州記念4着のアンヴァル、同4着のクライムメジャー、ゼントウルS4着のタイセイアベニール、2連勝中の上がり馬ロードアクアなど伏兵は多士済々。プリモシーンは芝1600mで不振が続き、芝1200mに使ってきた。久々に北村宏騎手が騎乗する。タイセイアベニールはCBC賞4着、セントウルS4着。少し足りないところをどう補うか。

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レース回顧

2020年11月29日(日) 5回阪神9日  天候: 晴   馬場状態: 良 
12R  第65回京阪杯
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(特指)  芝 1200m・内   16頭立
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着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
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1 5 10 $フィアーノロマーノ 牡 6 吉田隼人  57  1.08.2 33.7  3 554 (栗)高野友和
2 7 13  カレンモエ         牝 4 松若風馬  54  1.08.3 34.3  1 464 (栗)安田隆行
3 4  7  ジョーアラビカ     牡 6 和田竜二  56  1.08.3 33.5 12 492 (栗)清水久詞
4 1  2  アンヴァル         牝 5 酒井学    54  1.08.4 33.7  7 476 (栗)藤岡健一
5 6 11 $シヴァージ         牡 5 藤岡佑介  56  1.08.4 33.5  5 498 (栗)野中賢二
6 8 16  トゥラヴェスーラ   牡 5 丸山元気  56  1.08.5 34.1 11 476 (栗)高橋康之
7 3  5  ロードアクア       牡 4 田中健    56  1.08.7 34.5 10 474 (栗)浅見秀一
8 5  9  リバティハイツ     牝 5 団野大成  55  1.08.7 34.0  4 466 (栗)高野友和
9 8 15  タイセイアベニール 牡 5 石橋脩    56  1.08.9 34.3  9 496 (栗)西村真幸
10 2  4  プリモシーン       牝 5 北村宏司  56  1.08.9 34.1  8 510 (美)木村哲也
11 3  6  ビリーバー         牝 5 杉原誠人  54  1.09.0 34.8 13 464 (美)石毛善彦
12 4  8  ジョーカナチャン   牝 5 菱田裕二  54  1.09.0 35.2  6 466 (栗)松下武士
13 1  1  ジョイフル         牡 6 川又賢治  56  1.09.1 34.2 15 518 (栗)吉村圭司
14 2  3  レッドアンシェル   牡 6 幸英明    57  1.09.2 34.6  2 476 (栗)庄野靖志
15 6 12  クライムメジャー   牡 6 鮫島克駿  56  1.09.3 33.6 16 540 (栗)渡辺薫彦
16 7 14  ラブカンプー       牝 5 斎藤新    56  1.10.2 36.1 14 448 (栗)森田直行
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LAP :12.0-10.7-11.1-11.4-11.1-11.9
通過:33.8-45.2-56.3-68.2  上り:68.2-56.2-45.5-34.4  平均:1F:11.37 / 3F:34.10
単勝   10 \570 
複勝   10 \230 / 13 \190 / 7 \630 
枠連   5-7 \860 (3) 
馬連   10-13 \1500 (2) 
ワイド 10-13 \700 (3)/ 07-10 \3440 (47)/ 07-13 \2910 (40) 
馬単   10-13 \3230 (5) 
3連複 07-10-13 \18990 (74/560) 
3連単 10-13-07 \85070 (294/3360) 

フィアーノロマーノは7番手の外からメンバー4位タイの33.7秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは1分8秒2。ジョーカナチャンが逃げて前半3F33.6秒。差し馬向きの展開になり、1、3、4、5着に差し追い込み馬が入った。フィアーノロマーノは中団の外から力で捻じ伏せて重賞2勝目。函館スプリントSで4着に入った馬が3戦連続芝1200mを使って重賞を制した。これで阪神芝は[3−2−0−0]。11〜12月のG2以下では[4−1−0−1]。冬場走る550キロを超えるデカ馬が得意の阪神で激走した。吉田隼騎手は今年重賞5勝目。7月から毎月重賞を勝っている。次走は昨年2着の阪神カップになりそうだ。

カレンモエは2番手からメンバー10位タイの34.3秒で抜け出したが、最後にフィアーノロマーノの交わされてクビ差の2着。差し追い込み馬が上位を独占する中、2番手から抜け出して粘ったことを評価したい。4コーナーから直線で外に出したが、そのロスがなければ勝っていたのではないか。松若騎手がテン乗りだった影響があるのかもしれないが、直線での追い方もおかしかった。フィアーノロマーノの馬主は吉田和美氏。土曜の京都2歳Sでは吉田和美氏の1番人気グロリアムンディが福永騎手の駄乗で5着に負けている。カレンモエは父ロードカナロア、母カレンチャンの良血馬。今後はシルクロードSから高松宮記念を目指すことになりそうだ。

ジョーアラビカは後方から内を突いてメンバー最速タイの33.5秒で追い込んで0.1秒差の3着。前走3勝クラスを勝った馬が12番人気で激走した。スプリント路線はレベルが低いため、上がり馬でも通用している。これで阪神の良馬場では[2−1−2−0]。坂のある阪神も合うのだろう。

シヴァージは後方からメンバー最速タイの33.5秒で追い込んで0.2秒差の5着。これで前5走は5、5、10、5、5着。最速上がりを繰り出して5着に負けるのがパターンになっている。惨敗が続いて誰も買わなくなって人気が落ちたら狙ってみたい。本来は好位につけられるタイプ。人気が落ちると好位づけがある。

レッドアンシェルは中団から全く伸びずに14着。前走G1のスプリンターズSを使った影響があったのか、発汗して気配が落ちていた。今年の芝重賞で幸騎手は[0−0−0−38]。OP特別は[1−0−1−14]で1連対のみ。芝のOP以上ではほとんど来ないので注意したい。こういうデータを知らないと損をする。競馬新聞でこの馬に本命◎、対抗○をつけた人はデータを分析できていない人です。ご注意を。



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