きさらぎ賞
2020/2/9 京都競馬場 芝1800m

レース展望

過去10年で1番人気は[3−3−0−4]で6連対。単勝1倍台[2−2−0−0]、2倍台[1−1−0−3]、3倍台[0−0−0−1]。単勝1倍台なら堅実。2番人気は[1−2−4−3]で3連対、3番人気は[2−0−2−6]で2連対。連対馬16頭が5番人気以内、残る4頭は6、6、6、8番人気。昨年はダノンチャイサー(3人)、タガノディアマンテ(6人)で馬連74.6倍の高配当になった。

連対馬20頭のうち19頭が前走4着以内。前走5〜9着は[1−0−1−21]で唯一連対したのは前走朝日杯FS9着馬。前走G1なら巻き返せるが率は低い。前走10着以下は[0−0−1−8]で3着が1回あるのみ。キャリア1戦は[1−0−0−10]で連対は18年に逃げ切ったサトノフェイバーのみ。キャリア2戦が8連対、3戦が7連対、4戦が4連対。キャリア5戦以上は[0−0−1−22]で不振。

アルジャンナは阪神芝2000mの新馬戦を最後方から最速の33.6秒で差し切り2分4秒4で優勝。軽く仕掛けただけで最後は流す余裕があった。前走東スポ杯2歳Sは後方からメンバー2位の33.6秒で上がって0.8秒差の2着。勝ったコントレイルはホープフルSを制した。阪神JF・リアアメリア6着、シンザン記念・ルーツドール7着と川田騎手が騎乗した断然人気馬が消えている。タフな馬場の克服がカギ。

グランレイは新馬戦で逃げて0.5秒差の3着。勝ったディアスティマは京成杯で3着に入った。未勝利戦は好位からメンバー最速の35.4秒で抜け出して4馬身差で圧勝。前走朝日杯FSは出遅れて最後方からメンバー最速の34.9秒で追い込んで0.6秒差の3着。ハイペースの展開が嵌まったが、5着プリンスリターンはシンザン記念で2着に入った。本来はある程度前につけられるタイプ。好位抜け出しで粘り込むか。

前走札幌2歳S2着のサトノゴールド、中山の新馬戦を圧勝したギベルティ、阪神の新馬戦を勝ったストーンリッジ、京都の新馬戦を勝ったトゥルーヴィル、前走シンザン記念3着のコルテジアなど。サトノゴールドは札幌2歳Sで出遅れて最後方からメンバー最速の36.4秒で追い込んで0.2秒差の2着。差し馬向きの展開が嵌まったが、ゴールドシップ産駒でタフなレース&馬場が合うのだろう。武豊騎手から幸騎手に乗り替わる。

ギベルティは中山芝1600mの新馬戦を2番手から早めに先頭に立ち、メンバー2位タイの35.2秒でまとめて2馬身差で圧勝。前半5F62.6秒のスローペースで勝ちタイムは1分37秒8。前に行ってしぶとい脚を使えるタイプ。武豊騎手が粘らせるか。ストーンリッジは阪神芝1600mの新馬戦を2番手からメンバー最速の33.1秒で抜け出して快勝。レースのラスト3Fは11.2−11.0−11.0秒で尻上がり&持続ラップ。ベルキャニオンの全弟。デットーリ騎手からシュタルケ騎手に乗り替わる。


レース回顧

2020年 2月 9日(日) 2回京都4日  天候: 曇   馬場状態: 良 
11R  第60回きさらぎ賞
3歳・オープン・G3(別定) (国際)(特指)  芝 1800m・外   8頭立
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着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
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1 1  1  コルテジア         牡 3 松山弘平  56  1.48.3 33.9  7 454 (栗)鈴木孝志
2 7  7  ストーンリッジ     牡 3 シュタル  56  1.48.3 34.1  4 460 (栗)藤原英昭
3 8  8  アルジャンナ       牡 3 川田将雅  56  1.48.4 33.7  1 462 (栗)池江泰寿
4 4  4  ギベルティ         牡 3 武豊      56  1.48.8 34.6  3 522 (美)小島茂之
5 3  3  トゥルーヴィル     牡 3 北村友一  56  1.48.8 33.9  6 454 (栗)斉藤崇史
6 6  6  サトノゴールド     牡 3 幸英明    56  1.48.8 33.9  5 468 (栗)須貝尚介
7 2  2  サイモンルモンド   セ 3 和田竜二  56  1.49.5 34.3  8 440 (栗)松田国英
8 5  5  グランレイ         牡 3 池添謙一  56  1.50.1 35.7  2 458 (栗)池添学
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LAP :12.8-11.8-12.1-12.8-12.5-12.2-11.4-11.2-11.5
通過:36.7-49.5-62.0-74.2  上り:71.6-58.8-46.3-34.1  平均:1F:12.03 / 3F:36.10
単勝   1 \2980 
複勝   1 \310 / 7 \170 / 8 \110 
馬連   01-07 \7350 (19) 
ワイド 01-07 \1460 (19)/ 01-08 \590 (8)/ 07-08 \250 (2) 
馬単   01-07 \9400 (31) 
3連複 01-07-08 \2940 (12/56) 
3連単 01-07-08 \53680 (150/336) 

コルテジアは1枠1番から3番手につけ、メンバー2位タイの33.9秒で抜け出してレースを制した。勝ちタイムは1分48秒3。ギベルディが逃げて前半3F36.7秒、5F62.0秒のスローペース。レースの上がりは34.1秒でラップは11.4−11.2−11.5秒。上がり勝負で前残りになった。コルテジアはキャリアと立ち回りの上手さを生かしての勝利。シンザン記念の穴馬で狙って3着に入った馬が2戦連続でブービー人気で激走した。上がりはまとめているが、レースレベルは低い。近年のきさらぎ賞はメンバーが揃わなくなってきている。

ストーンリッジは2番手から抜け出してメンバー5位の34.1秒で抜け出したが、最後にコルテジアに交わされてクビ差の2着。シュタルケ騎手が積極策で持ち味を引き出したが、それほど切れないコルテジアに切れ負けした。マウントシャスタ、ベルキャニオンの全弟。素質は高く、立ち回りも上手い。藤原英厩舎だけにじっくり仕上げて本格化を待つことになりそうだ。

アルジャンナは5番手からメンバー最速の33.7秒で伸びて0.1秒差の3着。勝負どころで前の馬に離されたことが堪えた。飛びが大きくエンジンの掛かりが遅いウィークポイントがモロに出た印象。。この緩い流れならもっと前につければ地力で何とかなったはずだが…。川田騎手の断然人気、特に2、3歳戦で不振が続いている。

トゥルーヴィルは後方からメンバー2位タイの33.9秒で伸びて0.5秒差の5着。出遅れて位置取りが悪くなったが、直線で荒れた内から伸びてきた。前残りの展開で出遅れて届かなかったが、キャロットファームのディープインパクト産駒で素質は高い。馬体的にマイルを使うと変わるかもしれない。



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