エプソムC
2008/6/15 東京競馬場 芝1800m

レース傾向

───────────     ───────────
■人気別            ■ローテーション別
───────────     ───────────
1番人気     3頭     連闘       1頭
2番人気     3頭     中1週      0頭
3番人気     4頭     中2週      3頭
4番人気     2頭     中3週      7頭
5番人気     2頭     中4〜8週    8頭
6番以下     4頭     中9週〜半年   1頭
10番以下    2頭     半年以上     0頭

───────────     ───────────
■馬連配当別          ■前走着順別
───────────     ───────────
〜10倍     1回     1着       5頭
10倍〜     1回     2着       3頭
20倍〜     2回     3着       1頭
30倍〜     2回     4〜6着     3頭
50倍〜     3回     7〜9着     5頭
100倍〜    1回     10着〜     3頭

───────────     ───────────
■脚質別            ■年齢別
───────────     ───────────
逃げ       2頭     4歳       6頭
先行       5頭     5歳      10頭
差し       9頭     6歳       1頭
追込       4頭     7歳       3頭
                8歳上      0頭

───────────     ───────────
■枠番別            ■東西別
───────────     ───────────
1枠       6回     関東馬     20頭
2枠       1回     関西馬      0頭
3枠       0回 
4枠       1回     ───────────
5枠       1回     ■性別
6枠       4回     ───────────
7枠       3回     牡馬      14頭
8枠       4回     牝馬       6頭

データ分析

■1、2番人気不振。最近は7番人気以内
1番人気は[3−0−3−4]、2番人気は[0−3−0−7]で各3連対。最近5年で1番人気は[1−0−3−1]で1連対のみ。人気馬の信頼度は低い。6番人気以下が計6連対と多いが、01年以降は7番人気以内で決着している。

■最近は20〜50倍台の中穴決着が多い
10倍以下は1回しかなく、50倍以上が3回、万馬券は1回と荒れている。最近は7番人気以内の決着で20〜50倍台の中穴が多い。3着に10番人気以下が来ることが多く、3連単と3連複は大穴が狙える。

■4歳馬の活躍目立つ。勝ち馬は4、5歳馬
4歳[3−3−4−44]、5歳[7−3−2−38]、6歳[0−1−2−30]、7歳[0−3−1−19]、8歳以上[0−0−1−14]。実力の問われる東京コースで充実期に入った4歳馬が活躍している。過去10年の勝ち馬は全て4、5歳馬。

■穴で東京芝実績のある馬に要注意
6番人気以下で連対した6頭のうち5頭に東京芝の重賞またはオープン特別で3着以内があり、残る1頭は東京芝で2勝を挙げていた。東京芝実績のある馬は巻き返す。前走負けて人気を落とした馬に注意。


レース展望

過去10年で1番人気は[3−0−3−4]で3連対。関西馬は[0−0−0−3]と不振。最近5年は[1−0−3−1]で3着が多い。2番人気は[0−3−0−7]で3連対、3番人気は[1−3−0−6]で4連対。6番人気以下が計6連対と多いが、01年以降は7番人気以内で決着。馬連は10倍以下は1回しかなく、50倍以上が3回、万馬券が1回と荒れている。年齢別では4、5歳馬が活躍しており、過去10年の勝ち馬は全て4、5歳馬。東京芝重賞で実績のある4、5歳馬を重視。新潟大賞典組は[3−3−2−33]で6連対。着順は問わないが、当時4番人気以内は[3−3−2−8]に対し、5番人気以下は[0−0−0−25]。人気だった馬に注目。

ヒカルオオゾラは昨秋に復帰して[3−1−0−0]で前走朱雀Sを勝ちオープン入り。500万条件は好位からメンバー最速の33.3秒、摂津特別(1000万条件)は後方からメンバー最速の33.4秒で上がって楽勝した。卯月Sは2着に敗れたが、美浦経由の輸送で馬体が8キロ減っていた影響もあったのだろう。朱雀Sは好位から秋山騎手が軽く仕掛けただけで3馬身差の楽勝。勝ちタイム1分32秒5は今年の京都マイル最速タイム。馬体は相馬眼的に評価できるレベルにきており、G1級に育つ可能性がある。今回は重賞初挑戦でこれまでとはメンバーが違うが、あっさりもある。母の父はトニービン。鞍上は武豊騎手

サンライズマックスは昨秋3連勝で中日新聞杯を制覇。大阪杯は後方のまま10着に敗れたが、休み明けでイレ込んだことが敗因。別定G2で57キロも応えたか。2番人気に支持された新潟大賞典は8着に敗れたが、直線で前が壁になって外に持ち出すロスがあり、最後も前に馬が前にいて一杯に追えなかった。それでも上がり3Fはメンバー2位タイの32.5秒。今回は別定G3で56キロ。東京コースは初めてだが、新潟大賞典で左回り&直線の長いコースの目処は立っている。主戦・池添騎手がCBC賞でトウショウカレッジに騎乗するため、テン乗りの横山典騎手が騎乗する。離れた最後方以外の味付けを期待。

トーホウアランは現在リーディングの藤原英厩舎の管理馬。重賞は京都新聞杯と中日新聞杯を制している。前走のオーストラリアTは中団からしぶとく伸びて3着。長期休み明け3戦目で目処の立つ走りだった。新馬戦のラスト3Fは11.9−11.6−11.3秒、京都新聞杯は11.3−11.1−11.1秒でいい脚を持続できるタイプ。馬場、コース取り、展開がマッチすれば。ブライトトゥモローは昨年の2着馬。左回りの芝1800mは[2−1−0−1]でベストの条件。1番人気に支持された新潟大賞典は中団から伸び切れず11着。極端な上がり勝負は合わないようだ。昨年好走時は500キロ前後で前走は510キロ。馬体はもう少し絞れた方がいい。

ファストロックは1000万、1600万条件を連勝しオープン入り。[4−1−1−2]でキャリアは8戦だが、スムーズさを欠いて惨敗した両国特別以外は堅実に走っている。東京は芝2000mで2戦2勝。レースのラスト5Fは58.7秒、59.4秒と早く、スピードの持続力がある。ロックオブジブラルタル産駒で藤沢和厩舎の管理馬。わざわざアンカツが乗りに来るところが少し匂う。マイネルキッツは東京芝1800m[3−1−0−1]の巧者。1000万条件、1600万条件は後続を突き放す楽勝だった。半妹に福島牝馬Sを勝ったマイネカンナ(同厩)。重賞は初挑戦だが、コース巧者だけに侮れない。国枝厩舎は今年の重賞で6番人気以内では[4−0−0−4]で勝率50%。

クイーンC1着&フローラS3着があるイクスキューズ、夏に調子を上げるタイプで新潟記念2着があるトウショウヴォイス、相手なりに走る地力があるショウワモダン、中山金杯で逃げて3着に粘ったメイショウレガーロなど伏兵も多い。5月から週末は雨が降ることが多いが、先週の日曜は予報が外れて雨は降らなかった。安田記念はウオッカが勝ったが、雨予報で危険を感じた人も多かったのではないか。最近の東京は馬場状態、枠順に左右されるレースが多く、かなり紛れがある。ただし有利な枠に入っても馬に自在性がなく、騎手が馬場を読めていないと枠を生かせないので注意。秋の東京開催では仮柵の移動を含め、馬場造園課の対策を期待(内が有利な馬場の改善)。


有力馬診断

[7 ]ヒカルオオゾラ
前走はメンバーが弱かったが、好位から抜け出して鞭を使うことなく1分32秒5の好タイム勝ち。本格化を示す強い勝ち方だった。馬体の造りは大物感があり、レースぶりからもG1級に育つ可能性がある。今回は重賞初挑戦でメンバーは強くなるが、G3なら通用する下地はある。2走前の卯月Sは美浦経由の輸送で馬体が8キロ減った影響があったのは確かだが、緩い馬場(皐月賞後の12R)も影響したのではないか。馬体は胸前は充実しているが、トモはまだ成長し切っていない。それで朱雀Sを好タイムで楽勝したのだから末恐ろしい馬だが、現時点では荒れ馬場に少し不安がある。摂津特別と朱雀Sでは馬場のいい2週目だった。内めの枠に入ったため、マークされて道中馬場の悪いところを通らされると危ない。馬場のいいギリギリのところを武豊騎手が通って来れるかがひとつのポイントになる。

[7 ]サンライズマックス
新潟大賞典は直線で前が壁になって外に持ち出すロスがあり、最後も前に馬が前にいて一杯に追えなかったことが敗因。前走不利のあった馬は次走激走することが多い。陣営も叩き3戦目で結果を出そうとG2の金鯱賞、G1の宝塚記念をパスしてG3のエプソムCを使ってきた。秋に向けて賞金を加算しておきたいのだろう。東京は初めてだが、前走で左回り&直線の長いコースの目処は立った。問題は差し追い込みが決まりにくい今の東京の馬場だが、土曜のエーデルワイスSではタケショウオージが外から追い込みを決めた。流れが緩むと内を回って前に行った馬が残るが、少し流れが速くなれば外からも差してこれる。横山典騎手が最後方からの競馬をする可能性はあるが、勝てば重賞100勝達成だけに勝てる位置から競馬をするか。流れと位置取りがマッチすれば勝ち負けだろう。

= 評価順 =
[7 ]ヒカルオオゾラ
[7 ]サンライズマックス

調教診断

■[7 /]ヒカルオオゾラ
栗DWで馬なり調教。大きなフットワークで余力十分。馬体、気配が目立ち、大物感がある。きっちり仕上がった。

■[7 −]サンライズマックス
栗DWで一杯に追われた。キビキビとしたフットワークで最後までしっかり。時計は遅いが、デキは安定している。

■[6+/]トーホウアラン
栗CWで2頭併せで一杯に追われて先着。クビを突き出す独特のフットワーク。使いながら馬体のバランスが良くなった。

■[6+/]マイネルキッツ
美坂で2頭併せで強めに追われて併入。力強い脚捌きで好気配。ひと息入れたが、上手く仕上がった。

■[6+−]ファストロック
南Wで3頭併せで馬なりのまま併入。内から並びかけて最後までしっかり伸びた。前走勝ったデキをキープ。

■[6+/]メイショウレガーロ
南芝で2頭併せで一杯に追われて先着。少し頭は高いが、動きは上々。久々でも馬体は仕上がっている。

■[6+−]ショウワモダン
南芝で2頭併せで一杯に追われて先着。元気一杯で活気ある。結果は出ないが、デキはいい意味で平行線。

■[6+/]トウショウヴォイス
南Wで軽く仕掛けられると軽快なフットワークで最後までしっかり。ひと叩きされて動き、気配とも若干良化。

■[6+−]イクスキューズ
南芝で2頭併せで馬なりのまま少し先着。馬体が引き締まってスッキリした印象。使いつつ徐々に良化気配。

■[6+−]カゼノコウテイ
美坂で2頭併せで一杯に追われて先着。休み明けだが、キビキビとしたフットワークで活気ある。あとは中身か。

■[6+−]ブライトトゥモロー
栗坂で2頭併せで一杯に追われて先着。荒れ馬場で時計は遅いが、動きはまずまず。輸送で馬体が絞れれば。

■[6+−]ドリーミーオペラ
南Wで馬なり調教。派手さはないが、落ち着いてスムーズな走り。馬体もスッキリしており前走のデキをキープ。

■[6+−]グラスボンバー
南Wで強めに追われた。前走あたりから少し迫力が薄れたが、馬体はスッキリ仕上がっている。悪くはない。

■[6+−]アップドラフト
栗坂で強めに追われた。しっかりした脚捌きで登坂。前走大敗したが、ひと叩きされてデキは若干上向き。

■[6+−]ユノナゲット
南Wで2頭併せで馬なりのまま併入。大きなフットワークで余力十分。時計は遅いが、この馬なりに気配はいい。

■[6 −]ソーユアフロスト
美坂で馬なり調教。軽めの内容。気配は悪くないが、前走から大きな変わり身はない。

■[6 −]ダブルティンパニー
栗坂で2頭併せで一杯に追われて遅れた。使われたが、動きはそれほど変わっていない。

= 評価順 =
■[7 /]ヒカルオオゾラ
■[7 −]サンライズマックス
■[6+/]トーホウアラン
■[6+/]マイネルキッツ
■[6+−]ファストロック
■[6+/]メイショウレガーロ
■[6+−]ショウワモダン
■[6+/]トウショウヴォイス
■[6+−]イクスキューズ
■[6+−]カゼノコウテイ
■[6+−]ブライトトゥモロー
■[6+−]ドリーミーオペラ
■[6+−]グラスボンバー
■[6+−]アップドラフト
■[6+−]ユノナゲット
■[6 −]ソーユアフロスト
■[6 −]ダブルティンパニー

相馬眼予想

東京は晴れ、芝ダートとも良馬場。東京はずっと雨に悩まされてきたが、皮肉なもので梅雨の時期になって雨の心配はない。最終週で馬場の内側は荒れているが、土曜は先週の日曜より見た目は悪くなかった。中間に芝が成長して少し回復したのだろう。相変わらず内を通った馬が好走することが多いが、エーデルワイスSではタケショウオージが大外一気を決めた。流れが緩むと内を回って前に行った馬が粘り、流れが少し速くなると外も伸びるといった印象。土曜の競馬で騎手たちも馬場の理解が深まったのではないか。単純な前残りにはしないはずだ。

次に展開だが、逃げるのはメイショウレガーロ、ダブルティンパニー、イクスキューズ。好位にファストロック、ショウワモダン、トーホウアラン、ヒカルオオゾラ、中団にマイネルキッツ、ブライトトゥモロー、後方からサンライズマックス、トウショウヴォイス、カゼノコウテイといった展開。イクスキューズが掛かり気味に行けば流れは速くなりそうだが、控えてメイショウレガーロ、ダブルティンパニーがハナなら流れは緩みそう。流れが緩んだときは内を通ってある程度前につけた馬が有利という騎手心理が働けば、18頭の多頭数でもあり各騎手の意識は前に行くはず。それでも平均程度の流れならある程度前につけた馬が有利。穴は内から馬群を割れる馬か。

今回のメンバーで今年重賞で連対した馬はいない。重賞で5着以内に入った馬は、中山金杯3着のメイショウレガーロ(前半5F62.0秒のスローペースで逃げ粘り)、同5着のグラスボンバー、大阪杯5着のブライトトゥモローの3頭のみ。オープン特別は福島民報杯2着のグラスボンバー、オーストラリアT3着&白富士S5着のトーホウアランの2頭のみ。頭数は揃ったが、今年オープン以上で好走した馬はほとんどいない。ちなみに昨年重賞を勝った馬は、新潟記念・ブライトトゥモロー、クイーンC・イクスキューズ、中日新聞杯・サンライズマックスの3頭。例年は新潟大賞典、オーストラリアTで好走した馬が出走してくるが、今年は上がり馬が多い。

実力的には毎日王冠、大阪杯など強いメンバーを相手に善戦してきたブライトトゥモローだが、前走の新潟大賞典は1番人気で11着。極端な上がり勝負が応えたが、馬体太めということもある。左回りの芝1800mはベストだけに馬体が絞れていれば。ただ突き抜けるまではどうか。重賞2勝のトーホウアランは前走オーストラリアT3着で復調気配。末脚に持続力があり、東京コースは合うが、距離は3勝を挙げている2000mがベスト。芝1800m独特の流れでスピード負けの懸念が少しある。目の周りが黒ずみ、睾丸が少し腫れている感があり、夏負けの兆候がほんの少しある。調教は動いたが・・・。

サンライズマックスは敗因があるとはいえ、大阪杯と新潟大賞典は嫌な負け方。横山典騎手が後方に控えた場合、極端に切れる脚を使える馬ではないため、展開によっては差して届かないケースが考えられる。逆に展開が嵌れば突き抜ける可能性もあるが、極端に速くなることはなさそう。中日新聞杯で大外捲くりを決めたことでその後外に拘るレースをしているが、馬の後ろで脚をタメて馬群に突っ込んで行くこともできる。横山典騎手が東スポ杯2歳Sのフサイチアソートのイメージで乗れれば一発の可能性はある。東スポ杯2歳Sは年間100勝目だったが、今回は重賞100勝が懸かる。

今年は重賞実績のない上がり馬でも通用するとみてヒカルオオゾラを狙ってみたい。前走見せたパフォーマンスは重賞級。スピードがあり、マイルの方がレースはしやすそうだが、芝1800mは守備範囲。この枠なら馬を前に置けるし、折り合いはつけやすいのではないか。荒れ馬場はプラスではないが、内過ぎない枠でちょうどいいところを進めることができそう。直線で抜け出して後続を引き離せば勝つはずだが、それほど勝負強いタイプではないため、直線で並んでの叩き合いになると少し危険な面がある。荒れ馬場を苦にせず、最後にガツンと伸びるタイプに逆転の可能性がある。


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