■2/3 末脚の威力抜群、G1を意識できるディアデラノビア

新馬戦は出遅れて後方を進み、大外から徐々に進出して直線に向くと一頭だけ次元の違う末脚で楽々と前の馬を差し切った。あれだけ外を回って上がり3Fはメンバー最速の34.7秒。凄い末脚の威力でまさにインパクトのある走りだった。2戦目の白梅賞は道中後方で控えて直線に向くとまたしても凄い切れ味。最後は抑える余裕を見せてエアメサイアに2馬身差をつけた。上がり3Fはメンバー最速の34.0秒。騎乗したアンカツはこの馬を手放したくはないだろう。

410キロ台の小さい馬でパドックを見ると一体どこにあれほどパワフルな末脚が備わっているのかと思ってしまう。しかも白梅賞では4キロ減って少し細く見えた。ただ走らせると体重以上に馬体を大きく見せ、フットワークがしなやか。直線で伸びてくる姿はまさに走る馬のそれ。まだ能力に体がついてきていないのだろう。アグネスデジタルもスジ力が強かったが、この馬も相当なものを持っている。アグネスデジタルがマイルCSで見せた究極の切れ味。ディアデラノビアはどのレベルまでいけるのか楽しみだ。

インパクトのあるレースをした馬はG1で活躍するという持論があるが、ここ2戦で見せた末脚はそれに当てはまるもの。調教の併せ馬で負けたことがないように馬に勝負根性があるのもいい。それでレースに行って気負いがなく、馬込みで我慢できるのだから末恐ろしい馬。まだ距離は未知数だが、折り合いがつくのである程度はこなせるだろう。桜花賞はもちろん小さい馬が激走するオークスでも注目したい。馬主キャロットファーム、角居厩舎というコンビはハットトリックと同じ。今年の角居厩舎は凄いことになりそうだ。

★ディアデラノビア
牝3歳 栗毛
[栗]角居厩舎
馬主:キャロットファーム
父:サンデーサイレンス
母:ポトリザリス
母父:Potrillazo
全成績:2-0-0-0
誕生日:02/01/28

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