■2/6 クラシックの主役になれるか!? チアズシュタルク

3歳クラシックに向けて、まずは共同通信杯を勝ったチアズシュタルクを取り上げたい。これまで4戦して2勝2着2回で連対率100%。負けたのは、新馬のローマンエンパイヤとシンザン記念のタニノギムレットで、この2頭はともに重賞勝ち馬とレベルが高い。この馬のいいところは馬群を割れる勝負根性と切れる脚があるところ。共同通信杯は稍重の馬場で切れるという感じはなかったが、良馬場ならかなり切れる脚を使えていただろう。初めて目一杯追ったが、あの馬場であれだけ伸びれば現時点で注文はない。切れる脚という点では、現状ではアドマイヤマックスの方が上のような気がするが、チアズシュタルクには自在性がある。皐月賞、ダービーでどうこうと現時点では言及したくはないが、2頭とも上位争いができる存在というのは間違いないだろう。

チアズシュタルクの走法を見て首が高いと思う人も多いだろう。キングヘイローやサクラホクトオーなど首の高い名馬はいるが、チアズの場合、まだ馬の能力に馬体がついてきていなから首が高い走法になっているだけで、もう少し精神的、肉体的に成長すれば変わるとみている。現状は坂路だけで仕上げているがコースで追うようになれば、徐々に重心は下がってくるはずだ。このあたり山内厩舎が今後どのような調教をしてくるかにも注目したい。

あとは距離。2000mの皐月賞は問題ないとしてダービーの2400mはどうなのだろう。レースで折り合いもつくし、昨年のダンツフレームよりは距離適性は高いので私自身は十分こなせると見ている。、このあたり陣営のがどう見ているのかわからないが、今後のステップ(皐月賞前に1回使うという話あり) と仕上げ具合で見極めたい。姉のチアズグレイスは桜花賞前に相当に絞り込んだように勝負にくれば分かるはずだ。

クラシックでは一戦一戦強くなっていくタイプが活躍するという持論があるが、今年はまさにチアズシュタルクがそれに当てはまる。一昨年にこの馬と同じように一戦一戦力をつけた馬に惚れ込んだが朝日杯で終ってしまった。そうタガノテイオーだ。競馬にタラ・レバは禁物だが、もし無事だったらジャングルポケットといい勝負ができていたと今でも確信している。チアズシュタルクにはぜひともクラシックで活躍して欲しい。昨年のアグネスタキオンがダービー前にリタイアしたようにクラシックを勝つにはまずは自分との闘いに勝たないといけない。

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