■2/27 力強さが出ればG1で好勝負ハイアーゲーム

2月1日のセントポーリア賞でメンバー最速の33.0秒の切れ味でエスユーグランドを差し切って1着。直線では内にもたれていたが、スローの前残りの展開を大外を捲くって早めに進出して勝ったのだから評価できる。開幕週で時計の出やすい馬場だったとは言え、ラスト2F11.0-11.1秒を差し切れる馬はそうはいない。パドックではまだ後脚の踏み込みに力強さが不足気味だが、それでこれだけ走れるのだから相当な能力を秘めているのは間違いない。

セレクトセールで1億5000万円(01年2位)で取り引きされた高額馬。兄のファイトクラブも1億1000万円の高額馬でようやく素質開花してアメジストSで4勝目を挙げた。兄もこれから活躍しそうだが、弟のハイアーゲームは大物感があり素質は高い。坂路を駆け上がるとき雰囲気は既に3歳馬離れしている。ただ前述した通り、踏み込みに力強さが不足気味。トモがパンとして力強さが出ればG1で好勝負できそうだ。直線でもたれることもなくなるだろう。

これまで東京コースを意識したローテーションで陣営がダービーを狙っているのは明らか。走法的にも東京は向く。ダービーまでにどこまで成長してくるかが大きなポイント。大久保洋調教師がどう仕上げてくるか注目したい。これまでスローの上がり勝負しか経験していないので、ペースが速くなったときにどう対応するかが課題。弥生賞はメイショウボーラーの参戦でペースが速くなりそうなので、真価が問われることになる。

★ハイアーゲーム
牡3歳 青鹿毛
[東]大久保洋厩舎
馬主:臼田浩義
父:サンデーサイレンス
母:ファンジカ
母父:Law Society
全成績:2-1-1-0
誕生日:01/02/27

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