■9/4 底知れぬ能力を感じさせる レディブロンド

6月の1000万条件でデビューしてから4連勝と勢いに乗る5歳牝馬レディブロンドを取り上げたい。初戦のTVh杯では藤沢厩舎の良血馬が出走するということで注目していたが、パドックでは馬体の張りがそれほどでもなく目立たなかった。ただレースでは最後方からメンバー最速の34.1秒できっちり差し切り、デビュー戦で1000万条件を勝つ偉業を成し遂げた。最内を突いたとは言え、レースの上がりを1.7秒上回る切れ味は能力以外の何物でもない。

2戦目の下北半島特別(500万条件)、3戦目の長万部特別(1000万条件)を楽勝し、迎えた8月30日のTVh賞(1000万条件)では2番手からメンバー最速の34.4秒の切れ味で2着に3馬身半差をつけた。勝ちタイム1分8秒7は翌日行われた札幌日刊スポーツ杯(オープン)を0.2秒を上回ったのも凄いが、それより強調したいのが馬体の作り。一戦ごとに筋肉がつき、デビュー時より18キロも増えているのだから驚かされる。

競馬センスもいいし、追い出してからの加速はとても条件馬のものとは思えない。特にTVh賞の走りは鳥肌が立つほどのインパクト。こういう感覚を与えてくれる馬はそうはいない。次走は京王杯AHで初めてのマイル戦になるが、これまでの競馬ぶりから全く問題ないだろう。ここを突破すればスプリンターズSで女傑ビリーヴに挑戦できる。この夏最大の上がり馬がどこまで活躍できるか本当に楽しみだ。追いかけたい。

★レディブロンド
牝5歳 鹿毛
[東]藤沢和雄厩舎
馬主:ロードHC
父:Seeking the Gold
母:Wind in Her Hair
母父:Alzao
全成績:4-0-0-0
誕生日:98/03/20

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