■5/16 ダービー馬の資質十分 サクラプレジデント

4月20日の皐月賞で2着したサクラプレジデントを取り上げたい。スプリングSの2週前に昨年とは一変した馬体を見たときにクラシックはこの馬という感じがしたが、皐月賞で2着と結果を出した。サクラプレジデントは調教では馬体を非常に大きく見せるが、レースに行くと大きく見せない。このあたりが面白いところだが、一昨年のジャングルポケットにもそういうところがあったのを思い出す。

レースに向けて自分から体を作るというのがひとつの理由と思えるが、ウッド調教で馬体を大きく見せるというのはそれだけ伸び伸び走れているからなのだろう。ただひとつ言えることはこういう馬は走るということ。馬体と調教を見るだけでもその馬が持っているパフォーマンスは大体把握できるが、サクラプレジデントは相当高いレベルにある。無論、皐月賞2着馬。ダービー馬になる資格は十分だろう。

皐月賞のゴール直後にデムーロ騎手に頭を殴られた田中勝春騎手。直線に向いたときから目一杯に追ってきたが、手綱を動かし過ぎて馬とのバランスが良くなかったように見えた。デムーロ騎手は目一杯に追っても馬と調和していた。ダービーで同じような騎乗なら逆転できるかどうかは微妙だ。田中勝春騎手がそのあたりを意識して調教段階から対策できるかどうか。今後はそのあたりをよくチェックしたい。

この時期の3歳馬は一気に成長するのでまだ確定的なことは言えないところはあるが、サクラプレジデントが栄冠を手にできる位置にいるのは間違いない。マンハッタンカフェで頂点を極めた小島太厩舎がダービーに向けてどんな仕上げで臨んでくるのか非常に楽しみだ。究極の仕上げなのにフックラ作れるのは小島太厩舎独特の技術。厩舎が万全に仕上げて田中勝春騎手がサクラプレジデントと最高のマッチングを見せたとき、ダービー馬への道が開けるはずだ。

★サクラプレジデント
牡3歳 鹿毛
[東]小島太
馬主:さくらコマース
父:サンデーサイレンス
母:セダンフォーエバー
母父:マルゼンスキー
全成績:2-3-0-0
誕生日:00/04/11

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