■2/21 クリスエスを脅かす切れ味 ローマンエンパイア

1月18日の淀短距離Sで2着したローマンエンパイアを取り上げたい。皐月賞以来9ヶ月ぶりの出走だったが馬体の仕上がりはまずまずでパドックでも目立っていた。レースでは最後方を進み直線に向くと大外から物凄い伸び脚で追い込んでキーンランドスワンに0.2秒差の2着に入った。休み明けで陣営も半信半疑だったが、上がり3Fは33.1秒と究極の切れ味を見せた。

ここで取り上げたのはローマンエンパイアが見せた唸るような勢いが相馬眼にヒットしたから。弥生賞でも同じような感じで追い込んできたが、そのときとは馬体の充実ぶりが違う。唸るような勢いで追い込んだ馬というとアグネスデジタルがマイルCSを勝ったときも同じような感じだった。言葉では表現しにくいが、力強さと切れ味が同居している馬はそうはいない。G1を獲れる器であることはまず間違いないだろう。

ローマンエンパイアは1200mから2000mまでこなしているように距離は万能タイプ。現時点でどの距離が最も力を発揮するかは分からないが、あまり決め付けて使うのもどうだろう。馬体を見る限り、距離は2000mより伸びても問題ないとみている。現状は追い込む競馬をしているのが、流れが遅ければ自分から捲くって行ける脚があるので、それほど展開には注文がつかないタイプ。スローになりがちな長距離戦にも十分対応できるだろう。

ローマンエンパイアがこのまま無事に行けば、今年はシンボリクリスエスとの対決が見られそうだ。シンボリクリスエスの加速したときの初速度も凄いが、ローマンエンパイアの唸るような末脚も相当なもの。シンボリクリスエスを差し切るとしたらローマンエンパイアかファインモーションだろう。とにかく無事に行って対決を見たいものだ。陣営には大事に使ってもらいたい。

★ローマンエンパイア
牡4歳 黒鹿毛
[西]古川平
馬主:ターフ・スポート
父:サクラローレル
母:ローマステーション
母父:Law Society
全成績:3-2-0-1
誕生日:99/02/26

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