■2/14 ダービー馬の資質見せた ブラストサンデー

2月2日の新馬戦(京都芝2000m)を勝ったブラストサンデーを取り上げたい。芝2000mの新馬戦ということでパドックに注目していたが、とにかく素質馬が多く正直なところ目移りした。その中でもひと際目を引いたのがブラストサンデー。バランスのいい馬体で筋肉の質も良く、走る馬独特の雰囲気が漂っていた。

レースでは中団から徐々に進出すると直線では武豊騎手のスナップショットに被せられて一旦下げる不利があったがそこからが圧巻。ペリエ騎手が外に出して追い出すと物凄い勢いで先に抜け出したスナップショットに迫り、結局ゴールではクビ差で1着となった。勝ちタイムは2分5秒0と平凡だったが、ラストの切れ味はインパクトがあった。

レースを見ていた方なら分かると思うが、あの位置取りからは普通は差し切れない。差し切れたのはトップスピードに入るまでの時間が非常に短い高性能エンジンをブラストサンデーが搭載しているからに他ならない。初戦の馬が使える末脚ではないし、トップスピードに入ったときの脚捌きの鋭さには鳥肌が立った。

インパクトのあるレースをした馬がダービーで活躍するという持論があるが、今回はそれに近いインパクトを受けた。ジャングルポケットが共同通信杯で直線で突き抜けた後に横を向いて遊んだ姿、タニノギムレットがアーリントンCで楽に後続を引き離して勝ったときのインパクトは忘れられない。ブラストサンデーはまだそこまでいっていないが、ダービー馬になれる資質を備えていることは間違いないだろう。

あとは藤沢厩舎がどう仕上げていくかに掛かっている。昨年のダービー2着のシンボリクリスエスは新馬を勝った後、セントポーリア賞2着、ゆりかもめ賞3着、500万下3着と足踏みしたことで山吹賞で一気に素質が開花した。藤沢厩舎はあまり使い込まないが、シンボリクリスエスは使い込まれて強くなった。果たしてブラストサンデーにはどういう仕上げをしてくるのか、今から楽しみだ。まだキャリア1戦で揉まれる競馬を経験していないので負けることもあるだろうが、今後のレースぶりに注目していきたい。

★ブラストサンデー
牡3歳 鹿毛
[東]藤沢和雄
馬主:小林英一
父:サンデーサイレンス
母:トップポジション
母父:グランディ
全成績:1-0-0-0
誕生日:00/05/05

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