■2/14 今後は坂路の動きに注目 リンカーン

1月25日の若駒S(OP、京都芝2000m)を勝ったリンカーンを取り上げたい。元々素質の高い馬で注目していたが、3戦目の未勝利戦(阪神芝2000m)でようやく勝ち星を挙げた。当日は雨で不良馬場だったが、仕掛けられると瞬時に反応して後続を引き離した走りはかなり目立っていた。続く若駒Sではスローの切れ味勝負になったが、3番手からメンバー最速の34.1秒の切れ味で2着のマコトエンペラーに1馬身1/4差をつけて優勝。2戦目に5馬身差で負けたマコトエンペラーに勝ったのだから評価できる。

リンカーンのいいところは不良馬場でも良馬場の切れ味勝負でも対応できるところ。馬場が不問なのは今後に向けて大きい。バランスのいい馬体、バネのある走法、賢そうな顔つきと走る馬の資質を備えている。ただし、まだ馬体の完成度は高くはなく、坂路の動きを見ると正直頼りなさが残る。全体的に筋肉がもう少し欲しいし、坂路を力強く駆け上がるようなパワーも欲しい。

リンカーンの母グレースアドマイヤ。自身も府中牝馬S2着など活躍したが、フサイチコンコルドの半妹という方が有名か。馬体の小さい馬で華奢な馬だったが、走る馬独特の雰囲気と底力は備えていた。リンカーンは母のいいところを受け継いでいるし、父サンデーサイレンスの切れ味も備えている。今年のクラシックは混戦模様と言われているが、実際はかなりいいメンバーが揃いそうな予感。リンカーンもその一頭だが、今後はとにかく坂路の動きに注目していきたい。脚捌きに力強さが出てくればかなり期待できる存在になるだろう。

★リンカーン
牡3歳 鹿毛
[西]音無秀孝
馬主:近藤英子
父:サンデーサイレンス
母:グレースアドマイヤ
母父:トニービン
全成績:2-2-0-0
誕生日:00/03/18

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