■2/14 藤原英厩舎の将来を担う マッキーマックス

1月12日のシンザン記念(G3、京都芝1600m)で2着したマッキーマックスを取り上げたい。中京芝1800mの新馬戦で楽勝した走りが良かったので注目していたが、シンザン記念でも鋭い末脚を披露した。スタートダッシュがつかずに後方からの競馬になったが直線に向きルメール騎手が追い出すと一気に加速して先に抜け出したサイレントディールにクビ差まで迫った。サイレントディールは最後少し余裕を残したが、マッキーマックスは2戦目でこの内容なら評価できる。

馬体はまだトモが緩い感じで現時点での完成度は高くはないが、末脚の切れ味は一級品。馬体のバランスも良く、走る馬の資質を備えている。トモがまだパンとしていないのでスタートダッシュが利かないが、パンとしてくればスタートは改善されるだろう。ただ急激に力がつくかどうかは疑問のところもあるので、厩舎がどういう鍛え方をしてくるかに掛かっている。

マッキーマックスは藤原英厩舎の馬だが、調教を進めるうちにこの厩舎の馬独特の前脚を掻き込む走法に変わってきた。テンザンセイザをイメージしてもらえれば分かりやすいが、藤原師の目指す理想的な走法に矯正しているのだろう。マッキーマックスはもうワンランク成長すればクラシックで通用するが、それほど丈夫な馬という感じではないので仕上げていくのは簡単ではないだろう。藤原英厩舎の今後に向けて大きなポイントになる馬であることは間違いない。厩舎の仕上げ方を含めて注目していきたい。

★マッキーマックス
牡3歳 栗毛
[西]藤原英昭
馬主:薪浦亨
父:ダンスインザダーク
母:クリアーチャンス
母父:ディクタス
全成績:1-1-0-0
誕生日:00/03/20

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