■8/16 馬体一変 サクラヴィクトリア

8月11日のクイーンS(G3、札幌芝1800m)で3着したサクラヴィクトリアを取り上げたい。休み明けに関わらず調教でいい動きを見せていたので注目していたが、パドックで春とは全く違う姿を見せてくれたときに心が動いた。そのため、パドック診断で激走馬に指名したのだが、ハナ、ハナ差の3着に入り、やはり走ったかという印象を持った。

春は馬体減を気にしながらの調整で思い切った調教ができなかったが、今は馬体が回復してビッシリ追い切れるようになったのが大きい。春はかなり細くひ弱に見えたが、今は馬体のバランスが良くなり、牝馬特有の張りの良さを感じさせた。前脚の掻き込みが鋭く、本質的にはダートがいいかもしれないが、今回好走したように芝でもやれる。札幌のような力のいる芝や他場でも馬場が荒れてくればチャンスはさらに広がるはずだ。

休み明け、実績のない芝のレース、初の古馬相手とかなり厳しい条件で結果を出せたところを大いに評価したい。芝でどこまでやれるか、それともダートなのかは現時点では何とも言えないが、今後、重賞のひとつやふたつは勝てるだろう。伊藤圭厩舎だけに将来はダートに向かう可能性も高いが、同厩のプリエミネンスを越える馬になる可能性がある。

★サクラヴィクトリア
牝3歳 栗毛
[東]伊藤圭三
馬主:サクラコマース
父:トニービン
母:サクラユスラウメ
母父:サクラユタカオー
全成績:2-0-1-2
誕生日:1999/3/31

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