■6/19 牝馬大物出現 アスクコマンダー

6月16日の阪神芝2200mの三田特別(1000万条件)を勝ったアスクコマンダーが
久々に牝馬で相馬眼にヒットしたので取り上げたい。レースでは武豊騎手が
騎乗し好位を進み、4コーナーでは前を行くトウカイリザーブとゼンノスプーンをいつ
でもかわせる手応え。直線でいざ追い出すと一気に後続を突き放して
7馬身差で圧勝した。タイムは2分10秒9のレコード。

3歳時に忘れな草賞を勝ちオークスで12着に惨敗したが、その頃とは馬が
完全に変わっていた。3歳時は馬体がごつい感じで堅く見せていたが、
今は皮膚が薄くなり、歩様にも柔らかさが出てきていたのには驚いた。
さらにこれまでのレースで賢い感じはしなかった馬だが、今回は馬が明ら
かにレースを分かっているように見えたのも相馬眼にヒットした理由。3歳時
からここまで変わる馬はあまり見たことがない。唯一はエアグルーヴががら
り一変したが、まだそこまではいっていない。伊藤雄二厩舎は馬を大事
に育てるが、アスクコマンダーをここまでの馬に仕上げるとは正直驚きだ。父は
コマンダーインチーフ、母はエイブリカグラ。母の母にはシャダイカグラがいて血統的にも
魅力がある。

今後の牝馬路線ならおそらく相当な成績を残すだろう。今後の成長に
もよるが、怪物エアエミネムを脅かす存在になる可能性がある。同厩舎だけに
使い分けする気もするが、今後に注目していきたい。

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