■2月13日 マンハッタンカフェ産駒からスター誕生 末脚切れるレッドディザイア

京都芝1800mの新馬戦は中団を進み、4コーナーから直線でもたついて前に離されたが、直線でエンジンがかかると外から鋭く伸びて最後はきっちり差し切った。上がり3Fはメンバー最速の34.2秒。並の馬なら差し切るところまではいかない位置取りだったが、大外から豪快に伸びて差し切ったのだから強い。レースのラスト3Fは12.1−11.4−11.5秒。レッドディザイアはラスト2F10秒台後半から11秒台前半のラップで上がっている。デビュー戦でこれほど切れる脚を使う馬は稀。最後に手前を替えて鋭く伸びたが、こういう走りをする馬は東京コースで最大パフォーマンスを発揮することが多い。

2戦目のエルフィンSは後方から馬群を捌いて伸び、先に抜け出したワイドサファイアにハナ差で制した。上がり3Fはメンバー最速の34.2秒。直線では内を突いて馬群を捌き、最後は前に馬がいたため、少し外に出してワイドサファイアに馬体を併せ、ゴール寸前で差し切った。ゴールした後は勢いの違いで突き抜けていた。1988年のスポニチ賞金杯を勝ったタマモクロスを彷彿させるレースぶり。キャリア1戦の馬ができる芸当ではない。パドックでは古馬のようなどっしり感があり、馬体の張り、気配とも目立っていた。末脚はかなり切れるが、馬群を捌く器用な脚があることは、今後大きな武器になりそうだ。

父はマンハッタンカフェで母の父はCaerleon。マンハッタンカフェ産駒はまだG1馬を出していないが、今年はレッドディザイアで牝馬クラシックを勝つチャンスがありそうだ。管理する松永幹調教師は騎手時代に桜花賞をキョウエイマーチとチアズグレイス、オークスをイソノルーブルで制するなど、牝馬クラシックで活躍した。騎手時代の経験を生かして大一番に向けてきっちり馬を作ってくるはずだ。調教師としては重賞は未勝利だが、今年はG1制覇も夢ではない。阪神JFを勝ったブエナビスタは強いが、相馬眼的に逆転の可能性を秘めた馬。最大パフォーマンスを発揮できそうな東京コースのオークスで大きく期待してみたい。

★レッドディザイア
牝3歳 鹿毛
[西]松永幹夫
馬主:東京ホースレーシング
生産:社台ファーム
父:マンハッタンカフェ
母:グレイトサンライズ
母父:Caerleon
全成績:2−0−0−0
誕生日:2006/04/19

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