■2月29日 休養して馬体が成長 一流馬の雰囲気があるポルトフィーノ

昨年6月の阪神芝1600mのデビュー戦は逃げてメンバー最速の34.4秒で上がり5馬身差で圧勝。ラスト3Fを11.1−11.6−11.7秒と全て11秒台でまとめ、ラスト5F59.0秒とスピードの持続力を見せつけた。その後は札幌2歳Sを目標に調整されたが、腰に疲れが出たため回避。腰の弱さは気になるところだったが、8ヶ月ぶりに出走したエルフィンSでは馬体が成長し、パドックでは一流馬独特の雰囲気を漂わせていた。レースでは前半5F61.9秒のスローペースで逃げて2馬身半差で楽勝。ラスト3Fは11.5−11.7−11.2秒でラスト1Fが尻上り。武豊騎手が軽く仕掛けてからラスト1Fでガツンと伸びたことを評価したい。

父クロフネ、母エアグルーヴで半姉にアドマイヤグルーヴがいる超良血馬。走って当然という血統馬で皮膚が薄く見た目は素晴らしいが、まだ前捌きに少し窮屈なところがあり、そこに少し不安がある。それが解消されて、さらに馬体がパンとすればG1で通用しそうだ。あとは2戦とも逃げる競馬しかしていないため、控えて差す競馬を教え込みたいところ。このあたりは武豊騎手の腕に懸かっている。デビューからマイル戦を使っているが、血統的に距離はこなす。人気になる馬で馬券的な妙味はないが、角居調教師がこのレベルの素質馬をどう仕上げていくのか注目していきたい。

★ポルトフィーノ
牝3歳 鹿毛
[西]角居勝彦
馬主:サンデーレーシング
生産:ノーザンファーム
父:クロフネ
母:エアグルーヴ
母父:トニービン
全成績:2−0−0−0
誕生日:2005/03/14

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