■9/16 秋が正念場 ﾀﾞｰﾄ界の頂点を目指すｶﾈﾋｷﾘ
ﾃﾞﾋﾞｭｰ2戦は芝でﾊﾟｯとしなかったが､ﾀﾞｰﾄで一変した｡未勝利戦は好時計で2着に7馬身差で楽勝｡500万下は中山に遠征してきたが､2着に大差をつける圧勝だった｡そのときのﾊﾟﾄﾞｯｸの気配が今も忘れられない｡ﾀﾞｰﾄなら相当なところまで行くと確信を持った｡端午Sは好位から徐々に進出して9馬身差で楽勝｡勝ちﾀｲﾑ1分50秒8は02年の端午Sを勝ったｺﾞｰﾙﾄﾞｱﾘｭｰﾙに0.2秒差に迫る優秀なものだった｡直線ほとんど追うことなく､この時計で走るのだから凄い｡
その後はﾕﾆｺｰﾝSで距離1600mをこなすｽﾋﾟｰﾄﾞを見せて1馬身3/4差で快勝｡ｼﾞｬﾊﾟﾝﾀﾞｰﾄﾀﾞｰﾋﾞｰは4馬身差で楽勝した｡ﾀﾞｰﾄは無傷の5連勝｡これまでﾀﾞｰﾄでつけたﾀｲﾑ差は5.5秒｡今ではﾀﾞｰﾄ界のﾃﾞｨｰﾌﾟｲﾝﾊﾟｸﾄと呼ばれている｡ちなみにﾃﾞｨｰﾌﾟｲﾝﾊﾟｸﾄがここまで5戦でつけた着差は2.8秒｡馬体の作りは素晴らしく相馬眼的に高評価できるﾚﾍﾞﾙにあるし､心肺機能も相当高い｡武豊騎手の期待も大きいことだろう｡ﾌｼﾞｷｾｷ産駒の中央G1初制覇もかかる｡
ｺﾞｰﾙﾄﾞｱﾘｭｰﾙはﾀﾞｰﾋﾞｰ4着の後は全てﾀﾞｰﾄを使った｡ｶﾈﾋﾘｷはｺﾞｰﾙﾄﾞｱﾘｭｰﾙと同じﾛｰﾃｰｼｮﾝだろう｡ｺﾞｰﾙﾄﾞｱﾘｭｰﾙは一番充実しているときにﾄﾞﾊﾞｲWCを輸送の問題で回避せざるを得なかった｡ｶﾈﾋｷﾘにその夢を託したい｡春は絶対能力の高さで勝ってきたが､今後は末脚の威力が問われる｡負けるとすればそこだろう｡ﾀﾞｰﾋﾞｰGPはｻﾝﾗｲｽﾞﾊﾞｯｶｽ､JCﾀﾞｰﾄでは古馬､東京大賞典ではｼｰﾁｬﾘｵｯﾄとの対決が待っている｡3歳の時点でどこまでいけるか楽しみだ｡
★ｶﾈﾋｷﾘ
牡3歳 栗毛
[西]角居厩舎
馬主:金子真人HD
父:ﾌｼﾞｷｾｷ
母:ﾗｲﾌｱｳﾄｾﾞｱ
母父:Deputy Minister
全成績:5-0-0-3
誕生日:02/02/26
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