京王杯SC
レース回顧

ダノンスマッシュは大外枠からハナを切って前半3F35.2秒のスローペースで逃げ、メンバー5位タイの33.1秒でまとめてレースを制した。勝ちタイムは1分19秒8(稍重)。雨が降って稍重になったが、緩い馬場でも高速決着、高速上がりになった。ダノンスマッシュはレーン騎手が最初の1Fを12.4秒に落として1200mのレースに持ち込んでまんまと逃げ切った。ラスト3Fは10.9−10.9−11.3秒の高速ラップ。稍重の緩い馬場で逃げた馬にこの上がりを繰り出されては後続はなす術なし。これで稍重では[3−1−0−0]。適度に緩い馬場が合っているのだろう。前哨戦を勝ったことで安田記念に向かうことになりそうだ。

ステルヴィオは外枠スタートから好位につけ、メンバー3位タイの33.0秒で伸びて0.2秒差の2着。18年のマイルCS勝ち馬が距離を短くして復調してきた。前4走13、8、5、9着で馬券的に妙味があるとみて穴馬で狙ったが、川田騎手が騎乗したこともあり4番人気だった。これでG2では[1−2−1−0]で3着以内を確保。ストライドが大きくなり東京向きにシフトしてきている。次走は安田記念に向かう予定。昨年の安田記念は後方からメンバー2位の32.6秒で追い込んで0.4秒差の8着。メンバーにもよるが、位置取り次第で足りる可能性がある。

グルーヴィットは2枠スタートから3番手につけ、メンバー5位タイの33.1秒で上がって0.3秒差の3着。直線で一杯になりかけたが、最後までしぶとく粘って3着を確保。直線ではずっと右手前で走っていた。緩い馬場をこなすタイプで馬場は問題なかったが、流れが緩んで上がりが速くなり過ぎたことが堪えた。中京記念を勝った後掲示板がなかったが、ようやく復調してきた。

ラヴィングアンサーは11番手からメンバー最速の32.4秒で追い込んで0.3秒差の4着。12番人気で3着とは頭差。休み明けを除き、東京芝1400mでは1、3、4着で上がりは全てメンバー最速。成績にムラはあるが、外差しが決まる馬場で差し馬向きの展開になれば激走がありそうだ。

タワーオブロンドンは好位につけたが、上がり勝負で伸び切れず8着。上がりはメンバー9位タイの33.3秒。昨年は前半3F34.2秒、今年は35.2秒(稍重)。ベタ爪のため、緩い馬場は良くないタイプ。昨年より遅い流れ、かつ緩い馬場で速い上がりに対応できなかった。他馬より重い58キロも堪えている。7〜9月は[4−2−0−0]。夏に出走してきたら、休み明けでも一変に注意。

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