福島牝馬S
レース回顧

フェアリーポルカは外枠スタートから後方の内で脚をタメ、メンバー最速の34.5秒で馬群を捌いて抜け出しレースを制した。勝ちタイムは1分46秒8。モルフェオルフェが逃げて前半5F59.6秒。後半5F59.5秒、ラスト4Fは11.8−11.9−11.7−11.9秒。フェアリーポルカは和田騎手が外枠から内に入れて直線で上手く捌いてきた。和田騎手は高松宮記念で1位降着で騎乗停止になったが、復帰してすぐに重賞制覇。期するものがあったのだろう。フェアリーポルカはこれまで不振が続いていた外枠を克服して地力強化を証明。これで重賞2連勝。次走はヴィクトリアマイルでG1獲りを狙うことになりそうだ。

リープフラウミルヒは内枠スタートから7番手につけ、メンバー3位タイの35.0秒で伸びて0.1秒差の2着。勝負どころで手応えが良く、最後までしっかり伸びて2着を確保。前走3勝クラスで3着に負けた馬が格上挑戦で13番人気で激走した。レースが上手いため、小回りの芝1800mが合うのだろう。ただし今回は人気馬がだらしなかったこともある。中山牝馬Sでは前走2勝クラスを勝って格上挑戦できたリュヌルージュが2着。牝馬G3はその程度のレベルなのだろう。

ランドネは2番手から早めに先頭に立って粘り込んで0.3秒差の3着。落鉄で蹄鉄を打ち直したが、スムーズなレースで久々に地力を発揮した。前走愛知杯で最下位の16着に終わった馬が15番人気で激走した。最近の重賞は前走大惨敗した馬が激走するケースが目立つ。前走着順はアテにならないので注意したい。

カリビアンゴールドは中団の後ろからメンバー2位の34.8秒で伸びて0.3秒差の4着。3着とはハナ差。昨年3着に入ったクイーンSと同様に外を回って最後に伸びてきた。立ち回りが上手いため、小回りの芝1800mが合うタイプ。もう少しロスなく回ってスムーズなら重賞で連対してもおかしくない。

サラキアは中団の後ろからメンバー5位の35.1秒で伸びて0.4秒差の5着。勝負どころでスムーズさを欠き、直線だけのレースになった。いい脚を長く使えるため早めに動くレースが合うが、内枠でスムーズさを欠きそれができなかった。福島に輸送して馬体12キロ増。少し緩かったが、成長分もあるのだろう。

エスポワールは出遅れて中団の外を進み、勝負どころで外を回って押し上げたが、直線で一杯になって1.2秒差の12着。道中折り合いを欠き、勝負どころで暴走気味に上がって行き自滅した。池添騎手はランドネの落鉄でゲート裏で待たされて集中力が切れてしまったとコメント。馬体が12キロ減っていたことも堪えたか。今後はひと息入れて立て直すことになりそうだ。

[Home]