マーチS
レース回顧

スワーヴアラミスは3番手からメンバー4位の37.4秒で外から捲ってきたクリンチャーとの叩き合いをクビ差で制した。勝ちタイムは1分51秒3(稍重)。リアンヴェリテが逃げて前半5F62.0秒。前半は流れが緩んだが、中盤からペースアップして追い込んだ馬が2、3着に入った。勝ったスワーヴアラミスは3番手から抜け出す正攻法のレースで重賞初制覇。前走アルデバランSでロードレガリスに半馬身差の2着に入ったことはやはりダテではなかった。昨年以降、一戦ごとに着実にパフォーマンスを引き上げている。スタートに課題があるが、藤岡康騎手が手の内に入れ、今のところはカバーできている。賞金を加算できたため、今後は地方交流G1を狙っていくことになりそうだ。

クリンチャーはスタートで躓いて後方を進み、大外から捲ってメンバー最速タイの36.7秒で上がってクビ差の2着。勝ったスワーヴリチャードより0.5キロ重いトップハンデ57.5キロを背負っており、実質は勝ちに等しい内容。芝の長距離戦で頭打ちになった馬が、仁川S2着、マーチS2着とダートで復調してきた。

レピアーウィットは出遅れて後方3番手からメンバー最速タイの36.7秒で追い込んで0.4秒差の3着。オープン入りして16、14着に終わった馬が8番人気で激走した。5走前の利根川特別を2番手から抜け出して1分51秒5の好タイムで大差勝ちしたのはダテではないことを示した。成績にムラがあるが、まともに走れば重賞で勝ち負けできそうだ。

メイショウワザシは外枠スタートから2番手につけ、直線で先頭に立ったが、最後に一杯になって0.5秒差の5着。直線で抜け出して見せ場を作ったが、スワーヴアラミス、クリンチャーに早めに来られて最後は甘くなった。これで重賞では3、4、5着。ワンパンチ足りないレースが続いている。

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