スプリングS
レース回顧

ガロアクリークは中団の後ろからメンバー最速の33.8秒で差し切りレースを制した。勝ちタイムは1分49秒8。アオイクレアトールが逃げて前半5F63.2秒のスローペース。上がりは34.3秒でラップは11.8−11.1−11.4秒。スローの瞬発力勝負で決め手のある馬が上位を独占した。ガロアクリークはホープフルS11着、水仙賞4着に終わったが、新馬戦を勝ったときと同じ超スローの上がり勝負で豪快に差し切り重賞初制覇を飾った。飛びが大きくトップスピードの持続力が優れた馬。その持ち味をヒューイットソン騎手が上手く引き出した。キンシャサノキセキ産駒。ヒューイットソン騎手は2000mまでが限界かもしれないとコメント。次走は皐月賞に向かう予定。

ヴェルトライゼンデは中団からメンバー3位の34.2秒で伸びて0.2秒差の2着。出遅れた後に中団に押し上げ、直線でもしぶとく伸びたが、勝ったガロアクリークに切れ負けした。地力タイプのため、超スローの上がり勝負が堪えている。ホープフルS2着馬で単勝1.7倍の断然人気に支持された馬が、前走1勝クラスで4着に負けた馬に切れ負け。これが今年の3歳牡馬路線のレベルなのかもしれない。次走は皐月賞。池添騎手は距離が延びるのはプラスとコメントしている。

サクセッションは後方から外を回ってメンバー2位の34.1秒で伸びて0.5秒差の3着。距離延長を考慮して後方から差すレースに徹したが、外々を回って伸び切れなかった。超スローペースになっただけにこれまでのように前に行っていればもっとやれたのではないか。昨年以降の重賞で三浦騎手は[1−2−2−51]で勝率1.8%。結果を出して率が上がるまで基本的に軽視したい。サクセッションはマイルを使っていくことになりそうだ。

ファルコニアは出遅れて後方を進み、早めに上がって2、3番手に押し上げ、メンバー4位の34.7秒で伸びて0.5秒差の4着。前走あすなろ賞は出遅れて後方から捲って勝ったが、今回はスローの上がり勝負で早めに動いては厳しかった。トーセンカンビーナ(阪神大賞典2着)の全弟で角居厩舎の管理馬。これからキャリアを積めば走ってくる。

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