京都記念
レース回顧

クロノジェネシスはスタートを決めて3番手につけ、メンバー最速の35.8秒で抜け出し2馬身半差で圧勝した。勝ちタイムは2分16秒8(重)。アメリカズカップが大逃げして前半5F61.1秒のスローペース。想定よりも雨が降らず、馬場が極端に悪化しなかった。クロノジェネシスは先行して抜け出す正攻法のレースで距離2200m、重馬場を克服しパフォーマンスを引き上げた。秋華賞で20キロ増えた馬体がさらに12キロ増えて全体的なバランスが良くなり、馬の雰囲気がかなり良くなっていた。距離、重馬場をこなしたことは今後に繋がる。リスグラシューのように牡馬の一線級を相手に通用する可能性が出てきた。次走は未定だが、大阪杯に使ってきそうだ。

カレンブーケドールは出遅れて後方2番手を進み、勝負どころで早めに動いてメンバー2位の35.9秒で上がって0.4秒差の2着。馬場の内側が荒れているため、1枠1番から内を通って前に行くより、出遅れて馬場のいい外に出せたのは返って良かったか。休み明けで冬毛が伸びており本調子ではなかったが、昨年のジャパンC2着馬が最軽量の53キロで2着を確保。秋華賞は稍重、ジャパンCは重馬場、京都記念は重馬場で全て2着。道悪を苦にしないようにディープインパクト産駒の牝馬でもパワーがある。次走はドバイシーマクラシックに向かう予定。

ステイフーリッシュは2番手からメンバー6位の36.7秒で上がって0.7秒差の3着。これで芝2200mは[1−2−1−0]。前走AJCCの乗り方を岩田騎手が踏襲して持ってきた。これで中1、2週で出走したときは[0−0−2−2]。間隔を詰めて使うと3着止まりに終わっている点に注意したい。

ノーブルマーズは6番手からメンバー3位タイの36.4秒で上がって4着。もう少し前でレースができれば3着があったかもしれない。これで稍重以上では[0−0−6−2]で距離を問わず5着以内を確保。時計の掛かるタフな馬場ならまだやれそうだ。

アルメリアブルームは7番手から内を突いてメンバー3位タイの36.4秒で伸びて0.9秒差の5着。道中流れに乗れず4コーナーで最後方になり、直線で荒れた内を突いて伸びてきた。スムーズならもっとやれたのではないか。競走馬登録が抹消され、今回がラストランになった。

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