クイーンS
レース回顧

ミッキーチャームは外枠スタートから4番手につけ、メンバー7位の34.0秒で抜け出してレースを制した。勝ちタイムは1分47秒0。リリックドラマが逃げて前半5F60.6秒。後半5Fは58.6秒でラスト4Fは11.9−11.5−11.1−11.9秒。流れが緩んでラスト4Fの上がり勝負になった。ミッキーチャームは好位から外を回って早めに抜け出す正攻法のレースで後続を完封。昨夏の北海道で3連勝した馬でこれで北海道では4戦4勝。洋芝も合っているが、滞在で輸送がないこともいいのだろう。他馬より重い56キロを背負い、好位の外から抜け出して脚質の幅を広げることができた。次走は未定だが、北海道が合うだけに札幌記念に使ってくるかもしれない。

スカーレットカラーは内ラチ沿いの中団の後ろを進み、直線で外に出して馬群に突っ込み、メンバー最速の33.4秒で伸びてクビ差の2着。前にいたダノングレースは最内を突いて前が詰まり14着。スカーレットカラーは岩田騎手がこれ以上ないくらい上手く捌いてきた。ここにきて馬体が増えてパールS1着、マーメイドS3着、クイーンS2着と本格化してきている。今後は未定だが、芝1800mが合うため、府中牝馬Sからエリザベス女王杯に向かうことになりそうだ。

カリビアンゴールドは大外枠スタートから6番手につけ、メンバー5位の33.8秒で伸びてクビ+頭差の3着。不利な大外枠から外々を回っていい脚を長く使ったが、ミッキーチャームを交わすところまでいかなかった。夏馬タイプで7〜9月は[2−3−2−0]、北海道の洋芝では[1−3−2−0]で3着以内を確保。前走五稜郭Sを勝ったサトノガーネットはルメール騎手で3番人気、ハナ差の2着カリビアンゴールドは柴山騎手で9番人気。穴馬で狙って正解だった。

ウラヌスチャームは後方2番手からメンバー3位の33.6秒で追い込んで0.2秒差の4着。大外から鋭く伸びてきたが、流れが緩んで上がりが速くなったことが堪えた。外枠だったこともあるが、開幕週の馬場を考慮すると位置取りが後ろ過ぎた。休み明けで馬体10キロ増。少し余裕残しの仕上げだったことも影響している。

サトノガーネットは後方から内を回ってメンバー2位の33.5秒で伸びて0.5秒差の6着。ルメール騎手が内から捌いてきたが、小回りの芝1800mは忙しく、位置取りが悪くなったことが堪えた。芝1800mでも勝っているが、直線が長いワンターンの方が合っている。走る馬独特の雰囲気を持った馬。まだ賞金が足りないが、エリザベス女王杯に出走したら注意したい。

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