金鯱賞
レース展望

大阪杯の前哨戦として17年から3月に移動した。過去10年で1番人気は[6−1−0−3]で7連対。単勝1倍台[1−0−0−0]、2倍台[3−0−0−1]、3倍台[2−1−0−1]、4倍台[0−0−0−1]。信頼度は単勝オッズに比例する。2番人気は[0−1−3−6]、3番人気は[1−0−1−8]で各1連対のみ。6〜9番人気が8連対と多い。10番人気以下は[0−0−1−50]。最近5年の馬連は12倍、14倍、92倍、38倍、58倍で中穴決着が多い。人気馬に人気薄を絡めて中穴を狙うのが妙味。

6番人気以下で連対した8頭のうち6頭が道中3番手以内につけていた。前に行った馬が粘って穴をあけるのがパターン。昨年は8番人気のサトノノブレスが逃げて2着に粘っている。穴で前走重賞で善戦止まりに終わって6〜9番人気になった逃げ先行タイプに注意。関東馬は[1−2−1−20]、関西馬は[9−8−10−90]で関西馬が活躍。関東馬は5番人気以内[1−1−0−5]、6番人気以下[0−1−1−15]。6番人気以下で連対した8頭のうち7頭が関西馬だった。穴で6〜9番人気の関西馬を2着に絡めたい。

エアウィンザーは[7−5−1−1]で1600万、1600万、カシオペアS、チャレンジCを4連勝。前走チャレンジCは4番手からメンバー最速の33.7秒で抜け出して1分58秒3で3馬身差で圧勝。条件戦を勝ち上がるのに時間がかかったが、母はエアメサイアで全兄にエアスピネルがいる良血馬。ようやく素質が開花して本格化してきた。芝2000mは[4−4−1−0]で6戦が上がり最速。好位につけて高速ラップでまとめられるタイプ。Mデムーロ騎手がペルシアンナイトに騎乗するため、武豊騎手に乗り替わる。

ダノンプレミアムは新馬、サウジアラビアRC、朝日杯FS、弥生賞を4連勝。ダービーは3番手からメンバー10位の34.6秒で上がって2分23秒8で走り0.2秒差の6着。直線で狭くなり伸び切れなかったが、一頓挫あった影響もあったのだろう。その後は体調不良、蹄の不安などで長期休養となった。かなり入念に乗り込んでいるが、どこまで仕上がってくるか。朝日杯FS2着のステルヴィオはマイルCS、弥生賞2着のワグネリアンはダービーを制している。フサイチペガサスに似たようなタイプ。BCで輝ける可能性がある。

昨年のエリザベス女王杯勝ち馬リスグラシュー、17年の皐月賞馬アルアイン、17年のマイルCS勝ち馬ペルシアンナイト、17年のエリザベス女王杯勝ち馬モズカッチャン、昨年の中日新聞杯勝ち馬ギベオン、17年の中日新聞杯勝ち馬メートルダール、昨年のAR共和国杯2着馬ムイトオブリガード、昨年のフローラS勝ち馬サトノワルキューレ、昨年の新潟大賞典勝ち馬スズカデヴィアスなど。日曜は曇り時々雨の予報が出ている。開幕週で馬場は良さそうだが、雨で馬場が渋ると好メンバーでも大波乱があるかもしれない。

リスグラシューはエリザベス女王杯でG1初制覇を飾り、前走香港ヴァーズでクビ差の2着に入った。2歳時から走ってきた馬がようやく完全本格化。勝てば香港のクイーンエリザベス2世Cに向かうことになりそうだ。テン乗りのシュタルケ騎手が騎乗する。アルアインは17年の皐月賞を勝った後勝ち星がないが、京都記念2着、大阪杯3着、オールカマー2着、天皇賞(秋)4着、マイルCS3着とG1、G2で善戦している。左回りではダービー5着、天皇賞(秋)4着で今ひとつ伸び切れない。開幕週で上がりが速くなり過ぎなければ。

ペルシアンナイトは芝2000m[0−2−0−0]で皐月賞、大阪杯2着がある。休み明けは5、5、5着、叩き2戦目(全てG1)は1、2、2着で典型的な叩き良化型。昨年は休み明けの中山記念で5着に終わったが、次走大阪杯で2着に入った。Mデムーロ騎手はエアウィンザーではなくペルシアンナイトに騎乗する。スズカデヴィアスは近走大不振の8歳馬だが、左回りの芝2000m[2−1−2−2]、8番手以内なら[2−1−1−0]で複勝率100%。稍重以上の芝2000mは[0−1−1−0]。最低人気で激走するか。

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