ダイヤモンドS
レース回顧

ユーキャンスマイルは中団の後ろを進み、直線で内から捌いてメンバー最速の33.4秒で差し切り2馬身半差で圧勝した。サンデームーティエが逃げて前半5F62.1秒のスローペース。後半5Fは58.5秒。ユーキャンスマイルは4コーナーで最後方になったが、2位を1.2秒上回る末脚は強烈だった。昨年の菊花賞3着馬が3キロ減の54キロ。2階級の格上挑戦だったが、一頭だけ次元の違う末脚で重賞初制覇。能力が2枚以上抜けていたのではないか。次走は天皇賞(春)に直行する予定。

サンデームーティエはハナを切って前半5F62.1秒のスロペースで進み、メンバー5位の34.8秒でまとめて0.4秒差の2着。前2走1000万条件で9、14着に惨敗した馬が50キロの軽ハンデ、8番人気で激走した。東京芝2400mで逃げたときは[2−1−1−2]。江田照騎手が単騎逃げでマイペースに持ち込んで持ち味のしぶとさを引き出した。谷原調教師は2月で勇退。陣営は期するものがあったのだろう。

カフェブリッツは3番手からメンバー4位の34.7秒で伸びて0.6秒差の3着。直線で逃げたサンデームーティエを捕まえたが、そこから伸び切れず差し返された。前走万葉Sは早めに動かざるをえなかったが、今回はスムーズなレースで力を出し切ったが、現時点ではこれが目一杯か。重賞で3着に入ったが、勝ち馬を除くとメンバーレベルが低かったことを考慮したい。

ソールインパクトは5番手からメンバー2位の34.6秒で伸びて0.7秒差の4着。豪州遠征では14、11着に惨敗したが、久々に持ち味のしぶとさを見せた。昨年のダイヤモンドSは3分32秒1で走って3着、今年は3分32秒2で走って4着。東京でしぶとさ比べが合うタイプ。目黒記念はハンデ次第で注意したい。

グローブシアターは4番手から伸び切れず1.0秒差の6着。上がりはメンバー6位の34.9秒。逃げたサンデームーティエの上がりより0.1秒遅い。前走万葉Sで距離にメドを立てたが、大箱の東京芝3400mでは距離が長過ぎたのだろう。東京では3戦して4、4、6着。直線の長い左回りも合わないのだろう。

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