武蔵野S
レース回顧

サンライズノヴァは出遅れて最後方からのレースになったが、大外からメンバー最速の34.8秒で豪快に差し切ってレースを制した。勝ちタイムは1分34秒7(稍重)は優秀。ルグランフリソンが逃げて前半3F34.8秒、5F58.6秒の速い流れ。サンライズノヴァは大きく出遅れて厳しいと思われたが、流れが速くなって上がりが掛かったことに助けられた。それでも上がり34.8秒は強烈。4馬身差で圧勝したユニコーンSは良発表でも雨で馬場が緩んでいた。少し渋って脚抜きのいい馬場が合っているのだろう。フェブラリーS4着以降は[3−2−0−0]で上がりは全てメンバー最速。馬が東京のレースに慣れて崩れなくなっている。4歳秋になって全体的に馬体がしっかりし本格化してきた。次走はチャンピオンズCに向かう予定。東京より小回りの中京コースで立ち回りがカギになる。

クインズサターンは後方からメンバー2位の34.9秒で追い込んで0.2秒差の2着。勝ったサンライズノヴァを追いかけて伸びてきた。近走はダ1800m以上を使われたが、東京ダ1600mは4勝を挙げている得意コース。久々の東京ダ1600mでこれまでより切れる脚を使って地力強化を示した。今年8戦と使い込んでいるが、調子落ちがなく相手なりに堅実に走っている。次走はチャンピオンズCに登録しているが、賞金的に厳しそうだ。来年のフェブラリーSに向けて賞金を加算していきたい。

ナムラミラクルは2番手を進み、直線で追い出しを待つ余裕があったが、外から一気に2頭に交わされて0.2秒差の3着。1分34秒9で走って現時点の力を出したが、流れが速くなったぶん最後に厳しくなった。プロキオンSは前に行けず9着に終わったが、重賞2戦目、本来の先行策でメドを立てた。前走グリーンチャンネルCでサンライズノヴァに0.1秒差の2着に粘ったのはダテではない。先行するレースを続けていけば、どこかで重賞制覇のチャンスがありそうだ。

ユラノトは5番手からメンバー3位の35.8秒で伸びて0.5秒差の4着。最後までしぶとく伸びているが、脚抜きのいい馬場で速い上がりを繰り出せなかった。休み明けで急仕上げの影響もあるのだろう。昨年8月以降、ダートの良馬場では[5−1−0−1]。相馬眼的に重賞で通用する馬。良馬場で見直したい。

ウェスタールンドは後方からメンバー4位の36.0秒で伸びて0.9秒差の7着。道中他馬とぶつかってスムーズさを欠き、直線でもごちゃついて外に持ち出すロスがあった。稍重で時計が速くなり過ぎたこともマイナスに働いた。左回りのダートが初めてだったことも微妙に影響したのだろう。右回りで見直したい。

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