JBCスプリント
レース回顧

グレイスフルリープはスタートを決めて内ラチ沿いの4番手につけ、メンバー7位タイの36,4秒で逃げたマテラスカイをクビ差交わしてレースを制した。勝ちタイムは1分10秒4。マテラスカイが逃げて前半3F33.7秒、5F57.5秒のハイペース。直線でマテラスカイが後続を引き離したが、内ラチ沿いをロスなく進めたグレイスフルリープだけがマテラスカイを追って最後にきっちり差し切った。ルメール騎手が内枠を生かしてロスなく進め、これ以上ないくらい上手く乗っている。これで4週連続G1制覇となった。中央ダート重賞で連対がない8歳馬がG1制覇。ルメール騎手恐るべし。開業3年目の橋口慎厩舎は中央G1初制覇となった。

マテラスカイは直線で後続を引き離したが、最後にグレイスフルリープに交わされてクビ差の2着。ラスト3Fは11.6−12.1−13.0秒。前半から飛ばしたぶんラスト1Fのラップが落ちた。スピードの絶対値が高い馬。自分の力は出しており、ルメール騎手がマテラスカイを負かすならこれしかないという乗り方をしたことを褒めるしかない。前走東京盃は休み明け、馬体18キロ増で4着に終わったが、叩き2戦目で馬体が14キロ絞れてきっちり仕上がっていた。森厩舎でガンガン使われて頭角を現した馬。外国産馬だけに急に走らなくなる可能性があることを考慮しておきたい。

キタサンミカヅキは中団の外からメンバー4位の36.1秒で伸びて0.4秒差の3着。中央の軽い馬場で速い上がりを繰り出して3着を確保。前の2頭には離されたが、最後にいい脚を使って力のあるところを見せた。地方の重い馬場で上がりが掛かればもっとやれる馬。

モーニンは中団の後ろからメンバー2位の35.9秒で追い込んで0.5秒差の4着。外から切れる脚を使ったが、結果的に位置取りが後ろ過ぎた。京都ダ1200mは小回りコースで外枠は外々を回るロスがある。ハイペースで逃げた馬が2着に粘るレースでは厳しかった。

キングズガードは後方3番手からメンバー最速の35.8秒で直線で馬群を捌きながら伸びて0.6秒差の6着。最後は鋭く伸びたが、位置取りが後ろ過ぎた。阪神ダートは[5−5−1−0]だが、京都ダートは[2−0−2−3]。直線が平坦の京都では前が止まらず取りこぼしが多い。

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