青葉賞
レース回顧

ゴーフォザサミットはスタートを決めて7番手につけ、直線で外に持ち出してメンバー2位の34.1秒で差し切って2馬身差で圧勝。勝ちタイムは2分24秒4.ディープインラヴが逃げて前半5F60.8秒。中盤に流れが緩んで後半5F58.6秒。中団より前につけて切れる脚を使った馬が有利な展開になった。ゴーフォザサミットは出遅れて共同通信杯4着(上がり1位33.2秒)、スプリングS7着(上がり2位34.4秒)に終わったが、乗り替わった蛯名騎手がスタートを決めて好位の内で流れに乗り末脚の威力を引き出した。これで蛯名騎手は11年以降の青葉賞で[3−2−0−2]。この勝利で27年連続でJRA重賞勝利となった。藤沢和調教師はダービー2連覇の夢をつないだ。蛯名騎手はダービーでフェノーメノ、イスラボニータで2着があるが、まだダービーを勝っていない。青葉賞からまだダービー馬は出てないが、蛯名騎手がそれを覆してダービージョッキーになれるのかどうか、今からレースが楽しみだ。

エタリオウは外枠スタートから好位につけ、直線入り口で先頭に立ち、メンバー5位タイの34.6秒で最後までしぶとく伸びて0.3秒差の2着。直線で外から同厩のスーパーフェザーに迫られたが、何とかハナ差で凌ぎ切ってダービー出走権を手にした。前走ゆきやなぎ賞は中団から早めに捲ってラスト4Fを全て11秒台のラップでまとめ、サトノワルキューレに0.1秒差の2着に入った馬。サトノワルキューレは次走フローラSで大外一気を決めている。芝2400mを2回使って末脚の持続力を磨いてきたが、東京芝2400mで一気にパフォーマンスを引き上げた。前走10キロ減った馬体がさらに6キロ減っていた。次走のダービーは馬体を維持できるかがポイントになる。

スーパーフェザーは中団の外からメンバー最速の34.0秒で伸びて0.3秒差の3着。直線でエタリオウを交わす勢いで伸びてきたが、最後は脚色が一緒になった。ゴール前では福永騎手よりエタリオウの石橋脩騎手の方が目一杯に追っていた。ハナ差はその差か。ダービーの出走権を獲れなったため、今後はひと息入れて秋の菊花賞を目指すことになりそうだ。

トラストケンシンは2番手からメンバー8位タイの35.0秒で上がって0.6秒差の5着。これまでは追い込むレースをしていたが、今回は2番手から粘り込んでしぶとさを見せた。最後は切れ負けしたが、パドックで馬体の造りが目立った。父ハーツクライ、母の父エルコンドルパサー。素質が開花すれば、菊花賞路線に乗ってくるのではないか。

サトノソルタスは大外枠から後方を進み、向こう正面で7番手に押し上げ、直線で外からしぶとく伸びて0.6秒差の6着。向こう正面から仕掛けていい脚を長く使ったが、不利な大外枠で前半の位置取りが悪くなったことが堪えた。まだ馬が子供でフワフワしているが素質は高い。これから馬体がしっかりしてくれば走ってくる。

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