アーリントンC
レース回顧

タワーオブロンドンは9番手の外からメンバー2位の34.2秒で差し切って1分33秒4で優勝。ラブカンプーが逃げて前半3F34.6秒、5F58.7秒。差し馬向きの展開になり、速い上がりを繰り出した馬が上位を独占。タワーオブロンドンはハイペースになった阪神のききょうSで大外一気を決めた馬。流れが速くなって差し馬向きの展開で適度に上がりが掛かったことが良かったのだろう。朝日杯FSは内を突いて伸びあぐねたが、外をノビノビと走らせて持ち前の末脚の威力を発揮。今年から4月に移動したが、勝ちタイム1分33秒4はレースレコード。高速決着に対応できたことは今後に繋がる。藤沢和厩舎の管理馬は休み明けで太め残りが多いが、馬体が8キロ絞れて太め感のない仕上がりだった。次走はNHKマイルC。東京では京王杯2歳Sを勝っている。今回の勝ちっぷり、ルメール騎手で1番人気に支持されそうだ。

パクスアメリカーナは中団の内からメンバー4位の34.4秒で伸びて半馬身差の2着。直線で内から捌いてしぶとく伸びてきた。稍重の未勝利、こぶし賞を連勝してきた馬。良発表でも雨が降って馬場が緩んだことも良かったのだろう。一度使って馬体が引き締まり、仕上げが進んでいた。全姉ホエールキャプチャと同様に相手なりに堅実に走るタイプ。次走はNHKマイルC。切れより地力タイプ。雨が降って馬場が渋ったら要注意。

レッドヴェイロンは出遅れて後方を進み、大外からメンバー最速の34.1秒で追い込んで0.2秒差の3着。前2走は前に行って最速上がりを繰り出したが、今回は出遅れて大外から追い込むレースになった。勝ったタワーオブロンドンの上がりを0.1秒上回ったが、位置取りが悪く外を回るロスが大き過ぎた。調教では少しズブく映るが、実戦ではいい脚を長く使っている。次走のNHKマイルCは馬場傾向次第で前に行く手か。

インディチャンプは3番手から先に抜け出したが、最後に交わされて0.2秒差の4着。前走毎日杯は緩い流れで最後方、今回は速い流れで先行。展開と位置取りが正反対になっている。直線で抜け出した後に速い脚が長続きしなかったように末脚の持続力より一瞬の脚で勝負するタイプか。NHKマイルCは抽選での出走になりそうだ。

[Home]