ファルコンS
レース回顧

ミスターメロディはスタートを決めて4番手につけ、メンバー4位タイの34.7秒で抜け出して1分22秒1で制した。モズスーパーフレアが逃げて前半3F34.9秒、5F58.4秒。例年より緩い流れで3着馬を除き、道中5番手以内につけた馬が6着まで占めた。勝ったミスターメロディは前半頭を上げて折り合いを欠いていたが、途中から折り合って直線で抜け出し快勝。東京ダ1300mの新馬戦を1分17秒4のレコードで8馬身差で圧勝したが、2着リョーノテソーロはその後3連勝し、前走初芝でクロッカスSを1分22秒3(稍重)で制していた。初芝で重賞初制覇を飾ったが、今年はマイル以下の路線のレベルが高くないこともあるのだろう。藤原英厩舎は今年23勝、連対率51.4%で絶好調。次走はNHKマイルC。距離1F延長が大きな課題になりそうだ。

アサクサゲンキはスタートを決めて内ラチ沿いの4、5番手につけ、メンバー6位の34.8秒でまとめて0.2秒差の2着。道中内ラチ沿いをロスなく回り、直線で外に出した武豊騎手がかなり上手く乗っている。京王杯2歳S3着、ファルコンS2着と芝1400m重賞で馬券圏内を確保。1400mまではこなせるが、終いが少し甘くなっているところを見ると芝1200mがベストなのだろう。次走は未定だが、NHKマイルCから葵Sに向かうことになりそうだ。

フロンティアは7番手からメンバー3位の34.6秒で伸びて0.2秒差の3着。2着とはクビ差。直線でエンジンの掛かりが遅かったが、最後に鋭く伸びてきた。芝1400mは初めてだったが、むしろ合っているのではないか。ここにきて馬体がマッチョ化して距離適性が短い方に傾いている。ドリームパスポートの半弟で素質は高い。左回りが合うため、次走はNHKマイルCに向かうことになりそうだ。

ダノンスマッシュは出遅れて後方を進み、直線で内を突いてメンバー2位の34.4秒で伸びて0.5秒差の7着。前に行った馬が有利な馬場&展開で出遅れて後方からのレースになったことが堪えた。直線で馬群を上手く捌けなかったことも影響している。戸崎騎手は人気馬のパフォーマンスを大きく下げることが非常に多い。特に左回りでは駄乗が目立つため注意したい。ダノンスマッシュは葵Sに出走したら要注意。

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