京都牝馬S
レース回顧

ミスパンテールは中団の外につけ、メンバー2位タイの34.1秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは1分23秒0。ワンスインナムーンが逃げて前半3F36.1秒、5F60.1秒の緩い流れ。ミスパンテールは中団で脚をタメ、直線で外に持ち出すロスがあったが、強烈な末脚で差し切った。芝1400mは初めてだったが、外が伸びる馬場で時計が掛かったことが良かったのだろう。これで3連勝で重賞2連勝。キャリア1戦で臨んだチューリップ賞で1分33秒5で走って2着に入った馬が本格化してきた。ダイワメジャー産駒にしては珍しい切れるタイプ。ヴィクトリアマイルに向けてどこまでパフォーマンスアップできるか。

デアレガーロは後方からメンバー最速の34.0秒で追い込んで0.1秒差の2着。ミスパンテールの上がりを0.1秒上回ったが、位置取りが後ろ過ぎた。スローペースで道中力んで走っていたが、最速上がりを繰り出し、重賞で通用するメドを立てた。まだ馬は若いが、今後が楽しみになる内容。ただしG1を勝てなかったルージュバックの大竹厩舎だけに過信はできない。

エスティタートは中団からメンバー2位タイの34.1秒で早めに抜け出したが、最後に2頭に差されて0.1秒差の3着。2着とは同タイムでクビ差。武豊騎手が敢えて早めに動いて勝ちに行ったが、そのぶん最後一杯になった。昨年の京都牝馬Sは道中位置取りが悪くなって最後方から追い込んで0.3秒差の4着。そのあたりも考慮して早めに動いたのだろう。勝ち馬より2キロ軽い53キロ。現時点では力差がある。

ワンスインナムーンはハナを切って直線で後続を引き離したが、最後に一杯になって0.4秒差の5着。自分のレースはできたが、休み明けのぶん粘り切れなかった。内が荒れて外が伸びる馬場も影響している。今後は高松宮記念には向かわず、サマースプリントシリーズを目指すことになった。

ソルヴェイグは2番手から失速して11着。休み明けで馬体が10キロ増えていた。走るときと走らないときの差が大きいタイプ。馬体を見るとMデムーロ騎手でも結果的に叩き台だった模様。

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