ステイヤーズS
レース展望

中山の内回りコースを2周する芝3600mの長距離重賞。過去10年で1番人気は[4−1−1−4]で5連対。外国人騎手なら[3−0−0−1]で勝率75%。2番人気は[0−2−3−5]、3番人気は[1−1−1−7]で各1連対。6〜9番人気が5連対、10番人気以下が1連対。12年に馬連114倍が出たが、最近4年は13倍、18倍、28倍、8倍で20倍台までに収まっている。

前走AR共和国杯は[7−2−5−445]で9連対。1番人気は[2−0−1−2]、2番人気は[0−2−2−4]で人気馬も狙えるが、5〜8番人気が[4−0−1−7]で4連対と多い。前走AR共和国杯で追い込んで届かなかった馬に注意。トウカイトリック、デスペラード、ファタモルガーナのように一度好走したステイヤーが再度好走する傾向がある。今年は3連覇が懸かるアルバートに注意。

アルバートは芝3400m以上では全てムーア騎手が騎乗し[3−0−0−0]で上がりは全てメンバー最速。15、16年のステイヤーズS、今年のダイヤモンドSを勝っている。昨年のステイヤーズSは中団から早めに動いてメンバー最速の35.0秒で上がってファタモルガーナとの叩き合いを制した。ダイヤモンドSでは58キロを背負い、メンバー最速の33.4秒で豪快な大外一気を決めている。

昨年のステイヤーズSは単勝1.3倍に支持されたが、今年も断然人気になりそうだ。ムーア騎手であっさり3連覇を達成してもおかしくないが、昨年はファタモルガーナとクビ差の接戦だった点をどう考えるか。ただしまともに相手になりそうなのは、フェイムゲームくらいしかいない。前走AR共和国杯は58.5キロを背負って4着に終わったが、別定戦のため昨年と同じ57キロで出走できる。

フェイムゲームは芝3200m以上[2−2−0−4]でダイヤモンドS1、1、2着、天皇賞(春)2着がある。昨年のダイヤモンドS2着以降は不振が続いていたが、今年の目黒記念をトップハンデ58キロで勝ち、7歳馬でも大きな衰えがないことを示した。昨年以降はアルバートと3戦して全て先着を許しているが、スタミナは互角。昨年の天皇賞(春)8着以来の騎乗となるボウマン騎手に乗り替わる。

前走AR共和国杯7着のシホウ、同9着のプレストウィック、同13着のカムフィー、前走札幌日経オープン2着のシルクドリーマー、アドマイヤミヤビの半兄グランアルマダなど。プレストウィックは昨年のステイヤーズSで0.7秒差の4着、カムフィーは15年のステイヤーズSで0.8秒差の2着がある。プレストウィックはシュミノー騎手、カムフィーは勝浦騎手。外国人騎手のワンツースリーもあるか。

シルクドリーマーは8歳の高齢馬だが、メトロポリタンS2着、札幌日経オープン2着と距離を延ばしてパフォーマンスを引き上げた。前走札幌日経オープンはモンドインテロ(昨年のステイヤーズS3着)に半馬身差の2着。追ってバテにくいタイプ。10月以降の重賞で[0−0−3−11]の戸崎騎手に乗り替わる。中山は開幕週で芝は良好な状態。雨の心配はなく、良馬場でのレースになりそうだ。

WAKUWAKU競馬道場
競馬アナリストGM

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