東スポ杯2歳S
レース展望

過去10年で1番人気は[5−2−0−3]で7連対。関東馬は[1−2−0−1]、関西馬は[4−0−0−2]。関西馬は勝率が高い。キャリア1戦は[3−0−0−2]、キャリア2戦以上は[2−2−0−1]。2番人気は[1−1−1−7]で2連対、3番人気は[0−4−0−6]で4連対。連対馬は17頭が5番人気以内、残る3頭が9、9、10番人気。最近5年の馬連は59倍、4倍、30倍、10倍、13倍で中穴決着が多い。4番人気以内を中心に9番人気前後を絡めて中穴を狙うのが妙味。

連対馬17頭が前走1着。残る3頭は新潟2歳S2着、萩S2着、いちょうS4着。前走新馬戦は[6−0−2−24]で6連対、未勝利は[1−2−4−27]で3連対。素質があればキャリアは問わない。社台系生産馬は[7−7−5−35]、1番人気なら[4−2−0−1]で連対率85.7%。ノーザンファーム生産馬は1番人気なら[3−1−0−1]で連対率80%。2〜4番人気は[1−2−0−4]、5番人気以下は[1−0−0−13]。社台系生産馬、特にノーザンファームの人気馬に注目。

トラストは2走前のクローバー賞で中団からメンバー2位タイの36.8秒で伸びて0.2秒差の2着。道中かなり力んでいた。前走札幌2歳Sは前半3F36.4秒、5F61.6秒のマイペースで逃げ、直線で後続を引き離し2馬身差で圧勝。川崎ダートで2連勝したときと同じ逃げるレースで結果を出した。スクリーンヒーロー産駒で芝向きの馬。その後は中村均厩舎に移籍し、日本ダービーを目指すことになった。馬主の岡田氏は14年の東スポ杯2歳でプレイアンドリアルが2着に入っている。中央の上がりの速いレースでどんな走りを見せるか試金石の一戦。過去10年で逃げ馬は[0−0−1−9]。今後に向けて控えるレースか。

ブレスジャーニーは出遅れた新馬戦は3着に終わったが、東京芝1600mの未勝利、サウジアラビアRCを連勝。前走サウジアラビアRCは開幕週でも外差しが決まりやすい馬場になり、メンバー最速の33.8秒で豪快な大外一気を決めた。北海道サマーセールで270万円で取引されたバトルプラン産駒。440キロ台の小柄な牡馬だが、手足の先まで神経が行き届いた運動神経のいい走りをする馬で2歳戦向きの末脚の威力を備えている。デビューから上がりは3戦ともメンバー最速。過去10年で最速上がりを繰り出した馬は[4−4−3−7]、4番人気以内なら[4−4−2−1]。芝1800mでも最速上がりを繰り出せるか。

ムーヴザワールドは阪神芝1800mの新馬戦を中団からメンバー最速タイの34.0秒で差し切った。直線で狭くなって追い出しが遅れ、外から来た2頭に離されて万事休すと思われたが、最後に狭い間を割って差し切った。並の馬なら負けていたレースを引っ繰り返した。クビ差の2着エアウィンザー(エアスピネルの全弟)は次走未勝利戦を勝っている。サンデーレーシングで同年の2歳最高値となる1億5000万円で募集された馬。全姉タッチングスピーチと同じ石坂厩舎の管理馬。新馬戦と同様にルメール騎手が騎乗する。過去10年で前走新馬戦を勝った関西馬は1番人気[3−0−0−1]、2番人気以下[0−0−0−12]。

前走新潟2歳S2着のオーバースペック、新馬、芙蓉Sを連勝したキングズラッシュ、前走未勝利戦を勝ったスワーヴリチャード、前走ダートの新馬戦を圧勝したエルデュクラージュ(ムーア騎手)など。オーバースペックは新潟2歳Sで最後方からメンバー最速の32.9秒で追い込んで0.2秒差の2着。デビューから3戦とも上がりはメンバー最速。2走前には福島芝1800mの未勝利戦を後方2番手から豪快な大外一気を決めている。父プリサイスエンド、南田厩舎、重賞勝ちのない岩部騎手(23年目)。重賞2着の実績があってもそれほど人気になりそうにないが、末脚の威力は備えている。東京では新馬戦で追い込んで3着がある。

キングズラッシュは芝2000mの新馬戦(福島)と芙蓉S(中山)を連勝。新馬戦は後方から捲って勝ったが、芙蓉Sは3番手からメンバー2位の35.0秒で抜け出した。母リコリスは久保田厩舎の管理馬で古馬になってからはダートで活躍した。切れより地力タイプのルーラーシップ産駒。スワーヴリチャードは阪神芝2000mの新馬戦でメンバー最速の33.9秒で追い込んでハナ差の2着。前走阪神芝2000mの未勝利戦(稍重)を3番手からメンバー2位タイの35.4秒で抜け出して快勝。500キロを超える大型馬で粗削りな面がある。セレクトセールで1億6740万円で取り引きされたハーツクライ産駒でバンドワゴンの半弟。

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競馬アナリストGM

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