アイビスSD
レース展望

過去10年で1番人気は[4−1−0−5]で5連対。4歳馬は[3−1−0−0]で連対率100%。2番人気は[1−0−1−8]で1連対、3番人気は[1−3−1−5]で4連対。6〜9番人気が5連対、10番人気以下が2連対。馬連が10倍以下に収まったことはない。最近5年の馬連は14倍、34倍、10倍、23倍、47倍で中穴決着が多い。8番人気前後を絡めて40倍前後を狙うのが妙味。

牡馬は[3−7−5−85]、牝馬は[7−3−5−50]。夏に強い牝馬が勝つことが多い。1枠と4枠は連対なく、3枠は1連対のみ。1、3、4枠の5番人気以内は[0−0−0−12]で不振。内枠に入った馬は2枠を除き不振が続いている。連対馬20頭のうち16頭が5枠より外枠。7枠が4連対、8枠が7連対と多い。馬場のいい外を通れる外枠が有利な傾向。穴で7、8枠に入った7番人気前後に注意。

ベルカントは昨年アイビスSDと北九州記念を連勝し、サマースプリントシリーズを制した。アイビスSDは8枠13番スタートから外ラチ沿いを先行し、メンバー4位の31.9秒で抜け出して2馬身差で圧勝。直線1000mは外を通った馬が有利なため、各馬が外に殺到することが多いが、誰もベルカントに併せに行かなかった。ノースヒルズがMデムーロ騎手で勝負と感じとった騎手たちは、腫れ物に触らないレースをしていた。

前走CBC賞はハナを切って直線でしぶとく伸びたが、2頭に交わされて0.1秒差の3着。2着ラヴァーズポイントより5.5キロ重い55.5キロを背負っていた。休み明けで仕上がりもひと息だった。7〜9月は[3−1−1−2]で夏に走る牝馬。陣営は今年もMデムーロ騎手を確保している。一度使ってどこまで上向いたかとJRAがどの枠に入れてくるか注目したい。土曜のレースで枠の有利不利の見極めが重要になる。

ネロは直線1000m[2−2−0−0]で連対率100%。OPの韋駄天Sで2年連続2着。今年はプリンセスムーンに0.2秒負けたが、4.5キロ重い57.5キロを背負い、しかも休み明けだった。今回はネロが56キロでプリンセスムーンが54キロ。4.5キロ差が2キロ差に縮まる。森厩舎の管理馬で攻め駆けするタイプ。7月は坂路で48.2秒、49.0秒の1番時計を連発している。栗毛の牡馬で夏場走るタイプ。

前走韋駄天Sを勝ったプリンセスムーン、昨年の3着馬アースソニック、前走韋駄天S3着のローズミラクル、前走バーデンバーデンC4着のアットウィル、夏場走るマイネルエテルネル、前走駿風S(1600万)3着のブライトチェリーなど。ベルカント、ネロ、プリンセスムーンが外めの枠に入ってスムーズなレースになると堅く収まる可能性がある。波乱があるとすれば、調子と外部条件か。

プリンセスムーンは直線1000m[3−2−0−0]で連対率100%。前走韋駄天Sは大外枠から好位につけ、直線で馬群を捌きながらメンバー2位の32.1秒で差し切った。勝ちタイムは54秒4。過去4年のアイビスSDの勝ちタイムは54秒1〜54秒3。重賞初挑戦になるが、通用してもおかしくない。アースソニックは直線1000m[0−0−4−0]で2年連続アイビスSDで3着。ナイスネイチャか!?(笑)

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