クイーンS
レース回顧

マコトブリジャールは内枠スタートから内ラチ沿いの4番手につけ、先に抜け出したシャルールをメンバー3位の33.8秒で差し切って頭差で制した。リラヴァティが逃げて前半3F36.5秒、5F61.5秒のスローペースになり、内をロスなく回ってきた3頭で決着。マコトブリジャールは四位騎手が内枠を生かして内ラチ沿いの好位につけたことがかなり大きかった。開幕週の綺麗な馬場も良かったのだろう。直線でセーフティーリードかと思われたシャルールを交わしたように小柄な牝馬でも勝負根性が凄い。前走福島牝馬Sを勝った馬が9番人気の低評価。休み明け、400キロの小柄な牝馬で洋芝が不安視されて人気がなかったが、調教診断で1頭だけ7点の最上位評価したようにいかにも調子が良さそうだった。予想では穴馬で狙って3連単39万馬券を的中。個人的には忘れられないレースになった。今後は休養して秋は府中牝馬Sからエリザベス女王杯を目指すことになりそう。好走しても人気にならないタイプ。またどこかで穴をあけそうだ。

シャルールは外枠からスタートを決めて2番手につけ、メンバー4位タイの34.0秒でタイミング良く抜け出して後続を引き離したが、最後にマコトブリジャールに交わされて頭差の2着。前走ヴィクトリアマイルは前半3F33.8秒のハイペースで先行してシンガリの18着に終わったが、今回は同じ先行策でも前半3F36.5秒のスローペースだった。札幌芝は[1−2−0−0]で芝1800mの新馬戦を6馬身差で圧勝した馬。得意コースで横山典騎手が流れを読んで前に行き粘らせた。福島牝馬Sの1、2着馬が再度ワンツーを決めた。小回りの芝1800mの福島牝馬SとクイーンSは関連性が強い。これで芝1800mは[3−3−0−1]。今後は府中牝馬Sで復帰することになりそうだ。

ダンツキャンサーは中団からメンバー4位タイの34.0秒で伸びて0.4秒差の3着。前走安土城Sで2着に入ったが、距離が嫌われて11番人気。1枠1番から内ラチ沿いをロスなく回って勝浦騎手が持ってきた。スローペースでラスト4Fが11秒台の高速ラップになり、外を回った馬に厳しい展開。能力、適性云々というよりも1枠1番からロスなく回ったことが大きかった。札幌は小回りコースで内をロスなく回った馬が激走することが多い。今後もこの点を考慮していきたい。

レッドリヴェールは中団の外からメンバー7位の34.1秒で伸びて0.5秒差の4着。3着とはクビ差であと一歩届かなかった。内を通って前に行った馬が有利な展開&馬場で外を回って4着まで追い上げたようにようやく復調気配を見せた。小柄な牝馬でも不良馬場の札幌2歳Sを勝ったように切れより地力タイプ。少し時計が掛かる北海道の洋芝は合っている。

ウインプリメーラは3番手につけたが、直線で伸び切れず8着。流れを考えると物足りない内容。OP以上では19戦して上がり3位以内は1回しかない馬。初めての北海道の洋芝、スローペースで上がりが速くなったことが影響したのだろう。

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