中京記念
レース展望

12年に距離が1600mに変更された。過去4年で1番人気は[0−0−0−4]で3着以内なし。2番人気は[0−0−0−4]、3番人気は[0−0−2−2]、4番人気は[0−0−0−4]で連対なし。過去4年は5−6番人気、5−13番人気、7−11番人気、6−13番人気で決着し、馬連は49倍、220倍、200倍、170倍で全て中穴以上。中京最終週の荒れ馬場で行われるハンデ戦でかなり波乱傾向が強い。

前走勝ち馬は[2−0−2−5]で2連対、前走2〜4着馬は[0−0−1−15]で連対なし。前走好走馬は人気になるが過信禁物。前走15着から2頭が連対している。前走惨敗馬も狙えるが、最近の傾向から前走6着前後に負けた馬に注意。トップハンデは[2−1−2−4]で連対した3頭は5、7、13番人気。14年はマイルCS勝ち馬サダムパテックがトップハンデ58キロを背負い、7番人気で直線一気を決めている。

ダッシングブレイズは3走前の東京新聞杯で落馬競走中止。その後はダービー卿CT6着、京王杯SC4着に終わった。ダービー卿CTはスタートで躓いたときに蹄鉄がズレたこと、京王杯SCは初の芝1400m、ロスのある大外枠が堪えている。2戦とも勝ち馬とは0.4秒差。重賞を勝てるレベルに近づいている。芝1600mは[5−2−0−3]、左回り[2−2−0−1]で連対した4戦の上がりはメンバー最速だった。

中京芝1600mは[0−2−0−0]。左回りで直線の長いコースは合っている。先週の中京は馬場が荒れてボコボコしていたが、日曜の芝2000mでは1分58秒4のレコードが出た。荒れていたも時計が出やすいという特殊な馬場が合うかどうかと差し馬向きの展開になるかがポイント。ただし最終週で馬場造園課が芝を刈り込むとまた違った適性が問われる可能性がある。テン乗りのルメール騎手に乗り替わる。

ケントオーはOP入り後3、11、8、8着に終わったが、前走米子S(重)を中団からメンバー最速の34.9秒で差し切って4馬身差で圧勝した。2着は京都牝馬S勝ち馬クイーンズリング。OPで揉まれて力をつけている。芝1400〜1600mで内枠に入ったときは[4−0−0−1]で勝率80%。米子S前の3戦は外枠だったが、米子Sでは1枠1番だった。当日の馬場状態にもよるが、内枠に入ったら要注意。

ファルコンS勝ち馬トウショウドラフタ、2走前に六甲Sを勝ったダノンリバティ、前走米子S5着のガリバルディ、前走谷川岳Sを勝ったピークトラム、前走パラダイスSを勝ったマイネルアウラート、前走1600万条件を勝ったタガノエスプレッソ、昨年の勝ち馬スマートオリオン、同2着馬アルマディヴァン、同3着馬ダローネガなど伏兵は数多い。荒れるハンデ戦らしく、連対してもおかしくない馬が多く波乱ムードが漂う。

トウショウドラフタは芝1400m[4−0−0−1]、芝1600m[0−0−0−3]だが、前走NHKマイルCで0.3秒差の5着に入り距離にメドを立てた。中京のファルコンS(不良)を勝っているが、3歳馬のため54キロで出走できる。ダノンリバティは2走前の六甲Sを57キロを背負って勝ったが、今回は1キロ減の56キロで出走できる。ダートをこなすパワータイプ。毎日杯2着以来となる武豊騎手に乗り替わる。

ピークトラムは前走谷川岳Sを6番手からメンバー2位タイの33.8秒で差し切った。2着ヤングマンパワーは前年の関屋記念&京王杯AH3着馬。新潟2歳Sとデイリー杯2歳Sで3着に入った馬が5歳になって力をつけている。マイネルアウラートは3走前の東京新聞杯で3着がある。小柄な牡馬でも心肺機能が高く、ステイゴールド産駒で荒れ馬場もこなすタイプ。前走パラダイスSを勝ったが、同斤の56キロで出走できる。

タガノエスプレッソは弥生賞3着の後、6戦連続で着外が続いたが、前走同コースの1600万条件を逃げ切った。デイリー杯2歳S勝ち馬が復調してきた。前走に続きMデムーロ騎手が騎乗する。中京記念はフラガラッハ、ミッキードリームなどリピータの激走が多い。ちなみに昨年の1〜3着馬はスマートオリオン、アルマディヴァン、ダローネガ。馬場設定次第で枠順の有利不利が大きくなる可能性がある点に注意したい。

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